本製品は雪崩の危険性のある場所で活動する際に使用します 。 雪崩は非常に危険です 。 雪崩の危険性のある場所で活動する前に、起こりうる危険を理解して受け入れて下さい。自分自身の
責任において行動し、決断に伴うリスクを受け入れて下さい。本製品はユーザーの生存率を高めるかもしれませんが 、 雪崩に巻き込まれたときの安全を保証するものではありません。本製
品はアバランチビーコン 、 ショベル、プローブといった他のアバランチセーフティギアと併用して下さい 。 雪崩地形に入る前に雪崩についての学習は欠かせません 。 雪崩の避け方と雪崩に
巻き込まれた際の対処方法を学んで下さい 。 雪崩に巻き込まれたらエアバッグを作動させるのに加え、できる限り雪崩の表面上に留まるように努力し、流される速度が落ちてきたら自分の
周囲にエアポケットを作るように努めて下さい。本製品を使用する前に、取扱説明書に記載された使用方法と、それに付随する警告文をすべて読んで理解し、本製品の性能と限界を熟知し、
道具の使い方について適切なトレーニングを受けて下さい。定期的に練習して下さい。本製品の使用方法に不確かな箇所がある場合は輸入代理店に問い合わせて下さい。本製品にいかなる
改造も加えないで下さい 。 爆薬を用いて雪崩コントロール作業に従事する方へ:本製品に搭載されている電子機器はあらゆる状況を想定してのテストは行われておらず、ユーザーを想定外
の危険にさらす可能性があります 。 過熱、炎上、爆発、電気的干渉、静電気など電子機器を使用する上で起こりうる危険性に注意を払って下さい 。 取扱説明書とファームウェアのアップデー
トについて、ピープス社のウェブサイトでチェックして下さい 。 この取扱説明書や警告に従わなかった場合、死亡や重傷を負う可能性があります !
8 歳以上の子供および身体的、感覚的、精神的能力が低下している人、経験と知識が不足している人は、道具の安全な使い方と危険に関する監督と指導の下に使用して下さい。本製品を子
供に触れさせないで下さい。大人の監督なしにクリーニングとお手入れを子供にさせないで下さい。
ジェットフォース SC バックパック 取扱説明書
※本製品をお使いになる前に、必ずこの取扱説明書をお読み下さい。
ジェットフォース SC バックパック
ジェットフォース SC バックパックは、雪崩が発生する可能性のある場所もしくはその周辺で使用するた
めに設計されています。本製品は雪崩から生還する可能性を高めるジェットフォース SC・アバランチエア
バッグシステムを搭載しています 。 エアバッグを膨らませることで雪崩に巻き込まれたユーザーの総容積
を拡大し、雪崩の表面に留まることを助け、完全に埋没する可能性を低減し、救助されるまでの時間を短
縮することが可能です。
ジェットフォース SC システムの各部名称
1a: メインカーゴコンパートメント
1b: ディプロイメントハンドルポケット
1c: ディプロイメントハンドル
1d: パワーノブ
1e: システムステータスライト - グリーン
1f: システムステータスライト - オレンジ
1g: システムステータスライト - レッド
1h: USB 充電ポート
1i: エアバッグポケット
1j: インフレーションユニット
1k: インフレーションユニット コンパートメント
1l: スーパーキャパシタ
1m: マイクロ USB 充電ケーブル
( スタンダード USB A- マイクロ USB B)
1n: エアリリースノブ
システムの機能
(Figure2)
システムを起動した状態でディプロイメントハンドル (1c) を引くとインフレーションユニット (1j) が作動
します。エアバッグは膨張しながらエアバッグジッパーを開き、その後完全に膨張します。
自己診断機能
ジェットフォース SC・アバランチエアバッグが正常に作動することを保証するために、システムを起動さ
せる度にジェットフォース SC 電子システムの自己診断機能が働きます 。 システムが正常に作動している
と、着用者から見てパック右側のメッシュパネル (1p) 越しに緑のステータスライト (1e) がゆっくりと点
滅します 。 警告 / 誤作動の場合はオレンジもしくは赤のステータスライト (1f、1g) が表示されます。詳細
は「トラブルシューティング」を参照して下さい。
スーパーキャパシタの充電
ジェットフォース SC のスーパーキャパシタは以下の 2 通りの方法で充電できます。
注 意:充電はオフモードで行われ、LED は点滅しません。システムの充電状況を確認するには、システ
ムをオンにして下さい (「システムを起動させる」を参照 )。充電状況については figure6 をご参照下さい。
注 意:LED の点滅速度は充電中 ( 毎秒 2 回 ) もしくはオンモード (3 秒に 1 回 ) のいずれかを表します。
一次的充電方法 - マイクロ USB を使った充電
1. マイクロ USB 充電ケーブル (1m) を USB 充電ポート (1h) に接続して下さい。
2. マイクロ USB 充電ケーブルを USB 電源に接続して下さい。
3. 充電が完了したら USB ケーブルを外し、新品の単 3 電池 2 個を電池コンパートメント (1r) に入れて満
充電状態を維持して下さい。
二次的充電方法 - 単 3 電池を使った充電
1. 新品の単 3 電池 2 個を電池コンパートメント (1r) に入れて下さい。
2. 充電が完了したら充電に使った電池を取り除き、新品の電池に交換して満充電状態を維持して下さい。
単 3 電池について
リチウム単 3 電池とアルカリ単 3 電池のいずれも使用できますが、性能の高いリチウム電池をお勧めしま
す。
警 告:マンガン電池、ニッカド電池、ニッケル水素電池は使用しないで下さい。スーパーキャパシタ
を充電するには出力が不十分です。
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ピープス
(Figure1)
1o: ジェットフォース SC パック取扱説明書
1p: メッシュサイドパネルウィンドウ
1q: エアバッグ
1r: 単 3 電池コンパートメント
3a: 左バックル
3b: 右バックル
3c: レッグストラップ
3d: レッグストラップループ
3e: ウェストストラップ
3f: スターナムストラップ
5a: エアバッグポケットジッパープル
5b: フックアンドループタブ
9a: サポートストラップ
10a: エアバッグアタッチメントフック
警 告
ジェットフォース SC の充電量の維持
スーパーキャパシタは単 3 電池 2 本を使用して放電を防止し充電量を維持します。また、充電量はシステ
ムがオンになっている時間にも左右されます。スーパーキャパシタは新品の単 3 電池 2 本を使用すること
で満充電状態を 2 〜 3 ヶ月間維持できます。スーパーキャパシタの放電防止に単 3 電池を使用しない場合、
緑のステータスランプ (1e) は充電完了から 6 時間未満表示されます。
警 告:雪崩の可能性のある場所へ行く前は常に、バッテリーが完全に充電されていること、新品の単
3 電池がセットされていることを確認して下さい。エアバッグが開いた後に再充電するために、予備の単
3 電池を携帯して下さい。
警 告 : 単 3 電池無しでもジェットフォース SC は使用できますが、電池無しの使用は推奨されません。
警 告:付属のマイクロ USB 充電ケーブルもしくは単 3 電池 2 本以外で充電しないで下さい。
警 告:充電中であっても LED が点灯している時にデプロイメントハンドルを引いてしまうと、エア
バッグが作動してしまいます。
充電量と充電時期の確認
(Figure6&7)
システムを起動するとメッシュパネルウィンドウ (1p) 越しにシステムステータスライトが表示されます。
a. 緑点滅 (1e):スーパーキャパシタが満充電されており、6 時間以上使用できます。
b. オレンジ点滅 (1f):スーパーキャパシタが準備状態です。エアバッグは膨らみますが 6 時間未満しか使
用できません。充電するまで雪崩地形に入らないで下さい。
c. 赤点滅 (1g):スーパーキャパシタは十分に充電されておらず、エアバッグを完全に膨張させることがで
きません。充電するまで 雪崩地形には入らないで下さい。
d. 赤点灯 (1g):スーパーキャパシタが故障しています。雪崩地形には入らないで下さい。 詳細は「トラ
ブルシューティング」を参照して下さい。
注 意:LED の点滅速度は充電中 ( 毎秒 2 回 ) もしくはシステムオン (3 秒に 1 回 ) のいずれかを表します。
ジェットフォース SC バックパックを使用する前に、スーパーキャパシタの充電量を確認し、必要に応じて
充電して下さい (「スーパーキャパシタの充電」を参照 )。
パックの装着方法
(Figure3)
パックが自分の身体にフィットし、しっかり装着されていることが大切です。
1. ショルダーストラップに両腕を通してパックを背負って下さい 。
2. レッグストラップ (3c) を見つけ、 右足の後ろから両足の間に通して下さい。 ウェストストラップ (3e) をレッ
グストラップループ (3d) に通して下さい。
3. 左バックル (3a) を右バックル (3b) に差し込み、ストラップをしっかりと締めて下さい。
4. レッグストラップがきつすぎたり緩すぎる場合は右ヒップベルト付け根のプラスチックバックルで調整して
下さい。
5. スターナムストラップ (3f) のバックルを締めて下さい 。
6. 肩と腰の両方に荷重が分散されるようにショルダーストラップを調整して下さい。
警 告:レッグストラップ (3c) 無しでジェットフォース SC を使用しないで下さい。レッグストラッ
プは雪崩の際にパックが身体から引き剥がされるのを防ぎます。
ディプロイメントハンドルの調整
ディプロイメントハンドルが適切な位置にあることが重要です。ユーザーの身長に合わせてハンドルの
位置を調整して下さい (Figure8)。ハンドルの位置をユーザーの左側から右側に移動することもできます
(Figure9)。
システムを起動させる
(Figure1)
警 告:雪崩地形に立ち入る時は必ずシステムを起動させて下さい。
1. インフレーションユニットにアクセスし、パワーノブ (1d) を見つけて下さい。
2. パワーノブを持ち上げて時計方向に 2 秒間回し続けて下さい。
3. ジェットフォース SC の自己診断機能が働き、全てのパーツが正常に機能していることを確認します。
4. バックパックに荷物を収納する前に、インフレーションユニットコンパートメント (1k) のジッパーを閉
じて下さい。
5. システムを起動させたら、システムステータスを確認して下さい (Figure7)。
エアバッグの展開
(Figure4)
バックパックを正しく背負い (「パックの装着方法」を参照 )、システムが正しく起動すると (「システム
を起動させる」を参照 ) エアバッグの展開が可能になります。
1. ディプロイメントハンドル (1c) を握ってしっかりと下に引いて下さい。
2. エアバッグが直ちに膨らみ始めます 。
3. インフレーションユニットは 6 秒間作動して停止します。
エアバッグの再収納
(Figure5)
1. エアバッグを再収納する前に、エアバッグが完全に収縮していなければなりません。
2. 手動でエアバッグを収縮させる:
(Figure8 & 9)