ECT3000
ワイヤハーネスをトレースするベンチ
ワイヤハーネスを車両から取り外し、ベンチに座って、開回路を
トレースする場合があります。車両の電気システムから取り外さ
れたワイヤハーネスには、フローティングワイヤのみが含まれて
います。ハーネスの開いたコネクタは正にも負にも接続されてい
ないため、ハーネスのすべての回路が開いてフローティングにな
っています。開回路信号は、送信信号線の隣で並列に動作するフ
ローティング回路に容量結合することに注意することが重要です
。(図Aを参照)。開回路信号を結合するフローティング回路も信
号を送信し、トレースしたいワイヤに結合して戻します。これに
より、すべてのワイヤが信号を送信しているため、受信機がワイ
ヤの断線を特定できなくなります。これに気づかないと、間違っ
た回路に簡単に導かれる可能性があります。この問題を修正する
には、すべての並列フローティング開回路をグランドまたは正の
電圧に接続する必要があります(図Bを参照)。隣接するすべて
のワイヤと回路には、容量結合が発生しないように、グランドま
たはプラスの電位が必要です。
+電圧
開回路信号
+電圧
開回路信号
イグニッションがオンのときに開回路をトレースすることをお勧め
します。これにより、容量性結合の可能性がある特定の回路に正の
電圧が供給されます。開回路をトレースしている間は、車両のすべ
ての電気負荷(電球、リレー、モーターなど)を接続したままにし
ておくこともお勧めします。これにより、特定の隣接回路が接地さ
れたままになり、容量結合も防止されます。
接続されていません
Not
connected
図A. 上下のワイヤは開いているのでフローティ
ングになっています。ご覧のとおり、開回路信
号が注入された元の回路からそれらに結合する
信号があります。
接続されていません
Connecte
d
図B. 上部と下部のワイヤが正または負に接続
され、容量結合はありません。開回路信号は、
ワイヤの断線で停止します。
接続されていません
Not
connected
接続済み
Connecte
d
JP