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本機の特長
左右独立ムービングコイルの採用
本機は左右のチャンネルごとに独立しているムービングコイルを
採用しています。これにより再生帯域を広く確保でき、また周
波数特性が平坦となり、左右の感度差の抑制も実現しています。
合理的な振動系
本機の振動系の支点は極めて細いピアノ線で作られています。
針先は音溝の進行方向に前後することなく上下左右のみ安定し
た動作をします。
二重構造のカンチレバー
本機のカンチレバーは二重構造を採用しており、分割振動を大
幅に抑制できるうえ、軽量かつ堅牢性にも優れています。二重
構造により、振動系の機械インピーダンスが小さくなり、可聴
周波数帯域全域にわたって優れた特性を得ることができます。
長寿命ソリッドダイヤ針
本機の針先にはソリッドダイヤを使用しており、長い時間にわ
たって磨耗が少なく安定した特性を維持します。硬さでは他に
比類のないダイヤモンドでも、その結晶方向によっては硬さが
異なるため、カートリッジの針先に取り付ける方向によっては
磨耗時間が大きく異なります。本機では、ダイヤモンドの結晶
方向に合わせて最も硬い部分が音溝の壁に接触するように一本
一本正確に取りつけています。
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左右のチャンネル特性がよく揃う十字形鉄心とコイル
本機は、十字形の鉄心に左右のチャンネルに分けてコイルを巻
いています。コイルを左右対称に巻くことで等価質量の低減
と、左右のチャンネルの感度差の抑制に効果を発揮して、バラ
ンスのとれた特性が得られます。
コイル
二重構造
カンチレバー
ポール
出力端子 R
出力端子 L
カンチレバー
ダイヤモンド・チップ
ダンパー
ポール
マグネット
十字形鉄心
ダンパー
L
R
ムービングコイル