2.3 使用上の考慮事項
WLLデータは、リフターのデータプレートに指定されている厚さ以上
の平坦な軟鋼プレート上で磁気リフターをテストすることで生成され
ています。この情報は、本マニュアルのセクション4にも示されてい
ます。
磁気リフターは、ポールが良好な状態にあり、推奨される厚さの吊り
荷と緊密に接触している場合に最適な性能を発揮します。
常に吊り荷のサイズを考慮する必要があります(セクション4の技術
データ)。
吊り荷の重量がリフターのWLL以内であっても、吊り荷の非接触領域
が増加すると、自重により自然なたわみが発生します。これはリフト
の安全性に悪影響を与える可能性があります。疑わしい場合は、常に
スプレッダービームと複数のリフターを使用してください。
磁気クランプ力を減少させる要因は4つあります: 1 エアギャップ
リフティングマグネットによって生成される高い磁力により、リフタ
ーはエアギャップを介してコンポーネントを固定します。ただし、エ
アギャップは常にリフターの性能に悪影響を及ぼします。エアギャッ
プはさまざまな方法で生成されます。たとえば、塗料、ほこり、スケ
ール、または不十分な表面仕上げによってもエアギャップは形成され
ます。エアギャップの影響は、このマニュアルのセクション4に示さ
れています。これらのグラフは、エアギャップの増加によりリフター
によって発生するクランプ力が減少することを示しています。
2 吊り荷の厚さ
2 吊り荷の厚さ
リフターで推奨されているよりも薄いプレートをリフティングマグネ
ットで持ち上げる場合、材質の厚さに応じて、クランプ力の大幅な
低下が生じる場合があります。推奨よりも薄い材質における性能曲
線は、このマニュアルのセクション4(技術データ)に示されていま
す。
3 材質の種類
3 材質の種類
磁力に対して異なる特性を示す特定の材質が存在します。軟鋼以外の
材質の場合、クランプ力を計算する際に減少係数を適用する必要があ
ります。
通常、これらは次の通りです。-
合金鉄鋼
高炭素鋼
鋳鉄
たとえば、ULE0300リフターを使用して鋳鉄を吊り上げる場合:
軟鋼WLL = 300kg
鋳鉄の減少係数 = 0.55 軟鋼WLL = 300kg x 0.55 = 165kg
0.8
0.7
0.55
Eclipse Magnetics. Innovative Magnetic Solutions
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