3 新機能
FSM-432 Mk IIIで最も目を惹くのは、 新しいエルゴノミ
ック ・ デザインのダイキャスト ・ ケースでしょう。 ボードを操作
する足の円運動に合わせて、 FSM-432 Mk IIIはわずかに
湾曲したデザインになっています。 また、 ボタンを交互に配置
して、 ボタンどうしの距離を長く取ることで、 誤操作を防いで
います。
GrandMeister 36と組み合わせてのご使用を前提
に、 FSM-432 Mk IIIには新しい仕様と接続機能が盛り
込んであります。
3.1 モード ・ スイッチ : プリセット ・ モードとストンプ
ボックス ・ モードの切り替え
フットスイッチのリア ・ パネルのMIDI端子の上にあるスラ
イド ・ スイッチで、 FSM-432 Mk IIIをプリセット ・ モードで動
作させるか、 あるいはストンプボックス ・ モードで動作させる
かが選択できます。
スライド ・ スイッチを ストンプボックス ・ モード 側にす
ると、 ディスプレイには Sb と表示されます。 このモードで
は、 FSM-432のボタンを押すとプリセットが選択されるので
はなく、 アンプのチャンネルが直接選択できます。 また、 モジュ
レーション ・ エフェクトとディレイ、 そしてブーストも、 ボタンを
押すことによって個別にオン ・ オフできます。 つまり、 このモー
ドでは、 GrandMeister 36が外部ストンプ ・ ボックスを接続
した通常のアンプとして動作することになります。
この時、 A、 B、 C、 Dの4つのボタンは、 GrandMeister 36
のCLEAN、 CRUNCH、 LEAD、 ULTRAの4つのチャンネル
に割り当てられた状態で固定されます。 GrandMeister 36
は、 各チャンネルのGAIN、 VOLUME、 BASS、 MID、 TREBL
E、 RESONANCE、 PRESENCEの設定を、 手動で保存の操
作をしなくても、 自動的に記憶します。 この機能はストンプボ
ックス ・ モードでのみ有効で、 記憶した設定もプリセット ・ モ
ードのプリセットから完全に独立しています。 したがって、 既
存のプリセットが消去されたり上書きされたりすることはあ
りません。
重要 : ストンプボックス ・ モードでも、 サウンドの設定を保存
することはできます。 STOREボタンを3秒以上押し続けれ
ば、 ストンプボックス ・ モードに切り替える直前にプリセッ
ト ・ モードで呼び出されていたプリセットに、 現在の設定が
保存されます。 直前に呼び出されていたプリセットを上書き
したくない場合は、 新しいメモリー ・ スロットを選択すること
もできます。 それにはまず、 モード ・ スイッチをプリセット ・ モ
ードに切り替え、 STOREボタンを短時間押してから、 アッ
プ/ダウン ・ ボタンとA、 B、 C、 Dボタンでメモリー ・ スロット
を選択します。 詳細については、 GrandMeister 36の取
扱説明書を参照してください。
ストンプボックス ・ モードでは、 アンプ内蔵のエフェクター
とエフェクト ・ ループ、 ノイズ ・ ゲートは、 グローバル ・ コントロ
ールとして機能します。 つまり、 アンプ側で行ったエフェクタ
ーとエフェクト ・ ループ、 ノイズ ・ ゲートの設定は、 全てのチャン
ネルに対して有効になります。 モジュレーション ・ エフェクトと
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ディレイ、 ブーストは、 MOD、 DELAY、 BOOSTの各ボタンで
個別にオン/オフが切り替えられます。 また、 外部のフットス
イッチかエクスプレッション ・ ペダルをFSM-432に接続すれ
ば、 リバーブの操作も行えます (3.3項参照) 。
3.2 MIDI In端子
FSM-432 Mk IIIのMIDI In端子は、 GrandMeister 36
をGrandMeister iPadアプリとMIDIインター フェースと
組み合わせて使用するのに必要です。 FSM-432 Mk IIIの
MIDI In端子とインター フェースのMIDI Out端子を接続
し、 FSM-432 Mk IIIのMIDI Out端子とGrandMeister
36のMIDI In端子を接続します。 そして、 GrandMeister 36
のMIDI Out端子とインター フェースのMIDI In端子を接続し
ます。 この機能の詳細については、 GrandMeister iPadアプ
リの取扱説明書を参照してください。
FSM-432 Mk IIIのMIDI In端子には、 プログラム ・ チェ
ンジ信号を送信できる他のMIDI機器を接続することもでき
ます。 この場合、 FSM-432 Mk IIIはMIDIマージャーとして
機能し、 MIDI In端子で受信した情報をMIDI Out端子から
送信します。
3.3 Control 1およびControl 2端子
使用方法と動作モード
これらの6.3mm (1/4インチ) 端子には、 エクスプレッショ
ン ・ ペダルまたは単体のフットスイッチが接続できます。 どち
らも、 GrandMeister 36のコントロール機能を追加で割り
当てることができるので、 アンプでプログラム可能な全ての
機能をリモート ・ コントロールできるようになります。
GrandMeister 36の全てのノブとボタン (すなわち機能)
は、 それぞれがひとつのコントロール ・ ナンバーが割り当てら
れています。 次ページの一覧表は、 機能とコントロール ・ ナン
バーの関係を示すものです。 Control 1とControl 2の端子
には、 「 コントロール ・ ナンバーの割り当て方」 の項の説明に従
って、 コントロール ・ ナンバーを割り当てることができます。 割
り当てられた機能のパラメーターは、 これらの端子に接続し
た外部のエクスプレッション ・ ペダルやフットスイッチからコ
ントロールできます。 これによって、 ギターから手を離すこと
なく、 エクスプレッション ・ ペダルでリバーブの量を調節した
り、 フットスイッチでノイズ ・ ゲートをオン ・ オフしたり、 ペダル
でゲインを無段階に増減させたりできるようになります。 一般
的には、 ( プリセットを切り替えずに) フットスイッチでブース
トをオン/オフしたり、 ペダルでボリュームを調節したりする
といった使い方が考えられます。 一覧表からもおわかりの通
り、 たとえばコントロール ・ ナンバー07をひとつのControl端
子に割り当てて、 その端子にエクスプレッション ・ ペダルを接
続すれば、 音量がリモート ・ コントロールできます。 ブースト ・
オン/オフの切り替えは、 コントロール ・ ナンバー64をもうひ
とつのControl端子に割り当てて、 そこにフットスイッチを接
続すればリモート ・ コントロールできます。
重要 : どの機能も、 基本的にはエクスプレッション ・ ペダルで
もフットスイッチでもコントロールできますが、 どちらのコン
トローラーを使えばより効果的かは、 機能の性質によって決