6.4 手動受信(強制受信)
この電波時計は手動により時刻の受信(強制受信)を行うことができます。
ボタンT1を3秒以上押し続けてください。秒針が12時の位置で静止します。
(このときでも分針と時針はそのときの時刻を示しています。)受信プロ
セスが始まり、前回、信号を受信した送信局の下にバーが点滅表示され、
その送信局から受信を始めます。液晶ディスプレイには日付表示の代りに
秒がデジタルで表示されます。受信の際は、時計を静か状態に保持するか、
または腕から外してください。
あるひとつの送信局からの電波を受信できない場合、受信可能なほかの送
信局からの受信が試みられます。信号を受信するとすぐに、液晶ディスプ
レイに秒がデジタル表示されます。信号を受信を終えると、時針、分針、
秒針は自動的に、その送信局のローカルタイムを表示し、液晶ディスプレ
イ上部には、その送信局がバーで表示され、下部には曜日・日付が表示さ
れます。
信号を受信した送信局とご滞在地のタイムゾーンが異なる場合、時刻同期
を行ってからタイムゾーンを調整して、ご滞在地に適用されている現地時
間に設定する必要があります。
標準電波送信局
(ヨーロッパ)
(北アメリカ)
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表示されるタイムゾーン
中央ヨーロッパ標準時間または
中央ヨーロッパ夏時間
太平洋準時間
日本標準時間
日本標準時間
秒針が12時の位置で静止した時点で、手動による時刻調整をキャンセルす
ることができます。そのためには、ボタンT1を短く押してください。秒針
が再び元の時刻に戻ります。
バッテリーの電圧が十分になく、[Lo]が液晶ディスプレイに示されていると
きは、手動での時刻同期はできません。
6.5 タイムゾーンの選択
この電波時計は、DCF77、WWVB、JJY40並びにJJY60からの信号を受信
します。これによって時報局の送信域内にある時計には夏時間または冬時
間が表示されます。(米国時報局WWVBは例外、「3. 自動受信」をご覧
下さい) 異なるタイムゾーンの国へ旅行される場合、その国のローカル
時間をセカンドタイムとして液晶ディスプレイに表示させたり(設定方法
は「6.2 セカンドタイム」をご覧下さい)、またはアナログ時間表示をロー
カル時間に切り換えることもできます。
アナログ時間表示をローカル時間に切り換えるためには、液晶ディスプレ
イに日付が表示されるまで、ボタンT1を数回押してください。次にボタン
T2を押して、液晶ディスプレイに時間を表示させてください(例:[T12]は
12時を意味します)。ボタンT2をもう一回押すとタイムゾーンの選択が行
われ、針も対応するタイムゾーンに設定されます。その際、時間のデジタ
ル表示をご覧になりながら調整すると容易にできます。ボタンT2を繰り返
し押すと、時間をクイック調整モードで設定できます。ボタンT2ですべて
のタイムゾーンに変更できます。設定時に必要に応じて、日付も自動的に
調整されます。
アナログ時間表示を元の時刻に戻したい場合は、上記を同じ手順で行って
ください。
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