3 検査⽅法(続き)
3.2 ロータリー式ウェットフィルム膜厚計の使⽤⽅法
ここでは、⼀般的な使⽤⼿順を簡単に⽰します。正確な検査⽅法につ
いて詳しくは、該当する規格の説明を参照してください。
膜厚計の中央の軸の部分を、親指
1
ともう1本の指で両側から挟んで
持ち上げ、最⼤⽬盛が塗膜に最も
近い位置にくるようにします。
膜厚計を膜⾯に対して垂直に置
2
きます。
塗膜の上で膜厚計を360°または
3
180°(規格によって異なります)
回転させてから、持ち上げます。
中央のホイールに最初に塗料が着いたところを⾒つけます。この
4
位置の外側のホイールの⽬盛を読み取ります。この値が、ウェッ
トフィルムの厚さになります。
妥当な測定値を得るには、別の場所でこの⼿順を少なくとも2回繰り
返します。
パイプの塗膜の厚さを測定する場合は、パイプの⾧さ⽅向と直⾓の線
上に膜厚計を回転させます。
下地の⾯が粗い場合は、その最も⾼い位置から測定されます。したが
って、読み取った値は、ウェットフィルムの最⼩の厚さになります。
3.3 使⽤後の洗浄d
膜厚計を使⽤するたびに、適切な溶剤で清掃してください。清掃し終
わったら、汚れが残っていないことを確認し、膜厚計が乾燥するまで
待ちます。
腐⾷性の溶剤や、ワイヤーブラシ、⾦属製のヘラやヤスリなどは
使⽤しないでください。
膜厚計を使⽤しないときは、付属している収納ケース に⼊れて保管し
てください。
b
Elcometer 112ALとElcometer 154には、収納ケースが付属していません。
d
Elcometer 154は、使い切りタイプなので清掃しません。この膜厚計は、品質管理の記録保存⽤や顧客への
提出⽤にご利⽤ください。
www.elcometer.com
ウェット
フィルム
下地
b
jp-4
R