1
開始前に
1.1
序論
フィールド ・ メ トロロジー ・ ウェル(9142、 9143、 および9144)は、 現場環境または実験室で
使用可能な信頼性の高い安定した熱源として設計されています。 ほとんどの現場校正アプ
リケーションにて、 確度、 携帯性、 およびスピードを提供します。 機器は、 現場のユーザーを
念頭において設計され、 研究所の機器に匹敵する安定度、 均一度、 確度を維持ながらも、 簡
単に使用できます。
様々な内蔵機能によってフ ィールド ・ メ トロロジー ・ ウェルは非常に順応性の高い製品にな
っています。 例えば電源電圧は90 Vから250 Vの広い範囲をカバーしています。 また、 環境
温度補償機能(特許出願中) によって、 最大の動作範囲(0 ℃ ~ 50 ℃) を、 最大の保証温度
範囲(13 ℃ ~ 33 ℃) で提供します。 温度勾配保証機能(特許出願中) は、 本器の全温度範
囲及び保証動作温度範囲にわたって、 軸方向温度勾配を仕様の範囲内に維持します。
914Xシリーズには、 特許出願中の独自の安全機能が備わっており、 現場で利用可能な最も
安全な熱源です。 独自のエア・フロー ・ デザイン(特許出願中) はプローブのハンドル部分の
温度を低く保ち、 精密な機器とユーザーを保護します。 ブロック温度インジケーター(特許出
願中)はウェルの温度が50 ℃を超えるとユーザーに知らせ、 インサートの取り外しや機器の
移動に安全な時を教えます。 インジケーターライ トは、 機器が通電しているとき、 およびウェ
ルが50℃を超えるときに点灯します。 機器が主電源から切り離された場合、 ウェルが50℃
未満に冷えるまで、 インジケーターライ トは点滅します。
オプションの 「プロセス校正」 バージョン(914X-P) は熱源と内蔵温度表示器を併せ持って
おり、 現場に2つの機器を持っていく必要がなくなります。 この温度表示器はトランスミ ッタ
ー・ループ校正、 比較校正、 熱電対の簡単なチェック等に最適です。 プロセス校正オプション
には抵抗、 電圧、 mA測定値の表示器、 24 Vループ電源、 ドキュメンテーション機能等を備え
ており、 他のツールを現場に持っていく必要がありません。 便利で高性能な基準コネクタは
プローブの校正係数を自動的に転送及び保存します。
フィールド ・ メ トロロジー ・ ウェル ・ コントローラは、 PRTセンサと熱電モジュールまたはヒータ
ーを使用して、 ブロック全体で安定した均一の温度を達成します。
LCDディスプレイは、 継続的に、 ブロック温度、 現在の設定温度、 ブロック安定性、 加熱およ
び冷却状態を含む多くの有益な操作パラメータを表示します。 プロセス 校正バージョンに
は、 基準温度 プローブと被試験読み取り値が表示されます。 ディスプレイでは以下の8つの
異なった言語、 英語、 日本語、 中国語、 ドイツ語、 スペイン語、 フランス語、 ロシア語、 イタリア
語のうちの1言語で内容を表示するように設定するこ とができます。
本器の頑丈な設計や前述のような特徴は現場や研究室でのご使用に最適です。 適切にご
使用いただけば、 本器は正確な温度校正を提供し続けます。 ご使用の前に、 ユーザーガイ ド
で説明されている校正器の警告、 注意、 および操作手順をよくお読みく ださい。
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