4 ELCOMETER 270の使⽤
Elcometer 270は、⾦属の表⾯に塗られた膜に電圧をかけるこ
とによって、そのピンホールを探知します。電圧を⾼く設定
した場合に、アース線を持ったままスポンジに触れると軽い
電気ショックを感じるかも知れませんが、探知器を流れる電
流は⾮常に⼩さいため、⾝体に悪影響を与えることはほとん
どありません。
⾦属の下地の塗装されていない部分を、アース線のわに⼝クリッ
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プで挟みます。
スポンジをきれいな⽔道⽔で濡らします。
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⽔道⽔には塩分が含まれているので、電流が流れるようになります。効率よく検査す
るには、スポンジに含ませる⽔に界⾯活性剤(Kodak Photo-flo™)を加えます。Kodak
Photo-flo™を加えると⽔の表⾯張⼒が⼤幅に下がるので、⾮常に⼩さなピンホールに
⽔分が浸透しやすくなります(jp-6ページのセクション5「交換⽤部品とアクセサリ
ー」を参照)。希釈⽅法については、界⾯活性剤の取扱説明書を参照してください。
スポンジを試験⾯から離しておき、探知器の電源を⼊れます。
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探知器内部の校正が終わるまで、4秒ほど待ちます。校正が完了すると、⼤きなビ
ープ⾳が2回鳴ります(jp-4ページのセクション3.5「校正」を参照)。
必要な探知電圧を選択します(jp-4ページのセクション3.4を参照)。
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塗膜の上でスポンジを動かします。
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スポンジがピンホールを通過すると、探知
器のLED(d)が点滅し、ブザーが鳴りま
す。スポンジがピンホールから遠ざかる
と、LEDの点滅とブザーが停⽌します。
ピンホールの正確な場所を調べたい場合は、
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探知器のブザーが鳴った付近をスポンジの
⾓で検査してください。
注:スポンジは、検査を繰り返すうちに磨耗します。スポンジの寿命は、使⽤回数と
検査する膜⾯の粗さによって異なります。交換⽤スポンジとアクセサリーを各種
ご⽤意しています。jp-6ページのセクション5「交換⽤部品とアクセサリー」を参
照してください。
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