7. 機能障害の発見
異常な挙動に気付く、または装置の特性に変化を感る、または大きな衝撃を受けた場合は、担当の義肢装具士に相談してくだ
さい。
8. 警告、禁忌、反作用
A. 警告
膝を傷つけないために、摩擦音の除去にはタルカムパウダーは使用せず、シリコンスプレーを使用します。タルカム
パウダーは機械部品を劣化させ、患者にとって転倒のリスクを伴う機能障害を引き起こす恐れがあります。
PROTEOR
社
はタルカムパウダーの使用について、一切の責任を負いません。
膝関節に指を挟む、または衣類が引っかかる恐れがあります。関節を動かすことで怪我をするリスクを避けるため、
機構の近くまたは内側に誰も指を入れないよう十分気を付けます。
ロック付き 4 軸膝部は、「負荷がかかっている」状態ではロック解除は想定されていません。
膝部は耐候性ですが濡れた後には乾かす必要があります。
B. 禁忌事項
この膝のネジをネジ込む、または緩めることは、義肢装具士に用意される 2 本の調整ネジを除き固く禁じられていま
す。
膝部軸への注油によって急激な劣化を招く恐れがあるため、絶対にしないでください。
誤使用、不適切なアラインメント、非常に粉塵の多く適切な保護がなされていない環境での使用、あるいは不適切な
使用などに起因する損傷は、保証の対象とはなりません。
金属部品の腐食を引き起こす恐れのある環境(淡水、海水、塩素処理水、酸など)に膝部をさらさないようにします。
人工関節を着用したままシャワーや入浴をすることは禁じられており、これはその強度とその適切な機能を低下させ
る恐れがあります。
この装置を熱源の近くに放置しないでください。火傷や有毒物質の放出の危険性があります。
溶剤の使用は禁止です。
C. 反作用
本装置に直接関係する反作用はありません。
本装置に関連して発生したいかなる重大事象も、製造元および加盟国の所轄官庁に通知しなければなりません。
9. 保守、保管、廃棄及び耐用期間
A. 保守・洗浄
湿らせたスポンジで膝部の汚れを落とすことができます。
水に浸したり、流水にさらさないでください。
天候が悪かった(雨)など、意味反して水を浴びた後は、膝を乾かしてください。
伸展ストッパの交換が必要な場合があります。別途注文することもできます。
調節可能ストッパ( 8 )の交換:
ストッパ 8 をできる限り外側に出しておいてネジ 6 をネジ込んでおくと、あとで引っ込める
こともできます。次に、ネジ 6 をできるだけ緩めてから、新しいストッパを取り付けます。
次に、 6.C の説明に従って、このストッパの設定を行います。
緩衝ストッパ( 9 )の交換:
小型のドライバ 10 を使用 して、次に示すようにソフトストッパ 9 を抜き取ります。
取扱説明書
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