を補足する必要がなくなります。 ただし、 腎不全の患者
やその他の水分制限がある場合、 洗浄水の量は、 開通
性を維持するのに必要な最低限に留めてください。
• チューブを洗浄する場合、 無理な力を加えないでくださ
い。 無理な力を加えると、 チューブに穴があいたり消化
管に損傷が生じたりすることがあります。
• 患者のカルテに、 洗浄の時間および洗浄水の量を記録
しておいてください。 これにより、 看護人は、 患者のニー
ズをより正確に監視することができます。
毎日のケア&点検リスト
患者の評価
痛み、 圧迫感、 不快感の症状がないか、 患者の評価を行
なってください。
ストーマ部位の評価
赤み、 過敏症、 浮腫、 腫れ、 圧痛、 熱、 発疹、 化膿、 消化管
からの流出など、 感染症の症状があるか、 患者の評価を
行なってください。 圧迫壊死、 皮膚の損傷、 過剰肉芽組
織の症状がないか、 患者を評価します。
ストーマ部位の洗浄
ぬるま湯と中性洗剤を使ってください。
円を描く ように、 チューブから外に向けて洗浄し
ます。
縫合部、 外部ボルスター、 固定装置のすべてを綿棒で洗
浄します。
すすぎと乾燥をしっかり行ないます。
チューブの評価
破損、 閉塞、 異常な変色などの異状がないか、 チューブ
の評価を行なってください。
栄養補給チューブの洗浄
チューブを引張り過ぎたり動かし過ぎたりしないように
気をつけて、 ぬるま湯と中性洗剤で洗浄します。
完全に洗剤を洗い流し、 しっかりと乾燥させます。
胃ポートとバルーン ポートの洗浄
綿棒または柔らかい布で、 栄養液や薬剤残存物をすべ
て取り除きます。
チューブの回転
チューブは、 毎日 1 1/4 回転 (360° + 90°) させます。
外部ボルスターの位置を確認
外部ボルスターが皮膚から 2 ~ 3 mm 上の位置にあ
ることを確かめてください。
栄養補給チューブの洗浄
栄養補給の継続中にこれを停止する時は、 カテーテル
ティッ プまたはスリッ プティッ プ シリンジで、 4~6時間
ごとに栄養補給チューブを必ず洗浄します。 チューブを
使用していない時は、 少なく とも8時間ごとに洗浄しま
す。 胃内残存物がないか調べた上で、 栄養補給チューブ
を洗浄してください。 薬剤投与の前後に、 栄養補給チュ
ーブの洗浄をしてください。 クランベリージュースやコ
ーラ飲料などの酸性洗浄薬で栄養補給チューブを洗浄
しないでください。
バルーンの維持
バルーンに入っている水の量は週に 1 回チェックしてく
ださい。
• ルア スリッ プ シリンジをバルーン拡張ポートに挿入し、
チューブを押さえながら水を吸引します。 シリンジ内の
水量を、 患者の記録に記述されている推奨量もしくは最
初に処方された量と比較します。 この水量が推奨量また
は処方量より少ない場合は、 すでに吸引した分の水をま
ずバルーンに注入してから、 推奨量や処方量に足りない
分を吸引してこれをバルーンに足します。 バルーンの収
縮を行なう際は、 チューブ付近から胃内容物がもれるこ
とがあるので気をつけてください。 水の量、 水の交換量
(該当する場合のみ) 、 および日時を記録してください。
• 10 ~ 20 分待ってから、 この手順を繰り返します。 バル
ーン内が空の場合は水がもれているので、 チューブの交
換を行なってください。 バルーンの収縮や破損が生じる
と、 チューブが外れたりずれたりする場合があります。
バルーンが破れた場合は、 新しいものと交換してくださ
い。 チューブをテープで所定の位置に固定し、 施設のプ
ロトコールまたは医師の指示に従います。
注 : バルーンの滅菌水または蒸留水を補充してくださ
い。 空気や生理食塩水は使わないでください。 生理食塩
水を使うと、 結晶化してバルーンのバルブやルーメンが
詰まってしまうことがあります。 空気の場合は、 浸出して
バルーンが収縮してしまうことがあります。 水量は、 推奨
量に従ってください。 バルーンを拡張し過ぎると、 ルーメ
ンの邪魔になったりバルーンの寿命が短くなったりしま
す。 拡張が足りないと、 チューブが適切な位置に固定で
きません。
直径
未破損または
未開封の場合、
滅菌
長さ
2
再滅菌禁止
STERILIZE
チューブの閉塞
チューブの閉塞は、 通常、 以下の原因で生じます。
• 洗浄が不完全だった
• 胃の残存物測定後、 洗浄しなかった
• 薬剤投与が適切でなかった
• 錠剤の断片があった
• 粘着性の薬剤だった
• 通常、 濃縮または補強した栄養液などの濃い栄養液は
粘り気が強く、 よくチューブを詰まらせる原因となる
• 栄養液に雑菌が混入して凝固した
• 胃または腸の内容物が逆流した
チューブの障害物除去
1. 栄養補給チューブがねじれていたり、 外れていたりしな
いか、 確認してください。
2. 皮膚表面より上に障害物が見える時は、 やさしくマッサ
ージするか指でチューブを搾るようにして、 障害物を砕
きます。
3. 次に、 ぬるま湯を入れたカテーテル チッ プ シリンジを
適切なチューブアダプタかルーメンに挿入し、 そっと引
いてからプランジャを押して障害物を取り除きます。
4. 障害物がとれない時は、 手順 3 に戻ります。 適度の吸引
とシリンジ圧力を交互に繰り返すと、 大抵の障害物がと
れます。
5. それでもとれない時は、 医師に相談してください。 患者
におけるチューブ閉塞や副作用の原因となることがあ
るので、 クランベリージュース、 コーラ飲料、 食肉軟化
剤、 キモトリプシンは使用しないでください。 障害物がな
かなか除けない場合は、 チューブの交換を行なってくだ
さい。
バルーンの寿命
シリコンバルーンは通常 1~8 か月間持ちますが、
バルーンの寿命はいく つかの要因によって左右されます。
これらの要因には、 薬剤、 バルーン拡張に使う
水の量、 胃液pH、 チューブの手入れ状態などがあり
ます。
警告 : 結腸栄養剤 ・ 薬剤専用。
詳細は、 電話 (米国内から掛ける場合は、 1-800-
KCHELPS) でお問い合わせくださるか、 次のウェッブペー
ジでご覧ください。 www.kchealthcare.com
教育用パンフレッ トご希望の方は、 「 A Guide to Proper
Care (正しいケア) 」 および 「Stoma Site and Enteral
Feeding Tube Troubleshooting Guide (ストーマ部位
と腸内栄養補給チューブに関するトラブルシューティング
ガイド)」 をご利用ください。 地元の営業代理店もしくは顧
客サービス センターにお問い合わせください。
再使用禁止
処方による使用のみ
ガンマ線照射滅
菌済み
注意 : 説明
書を参照
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