5. ならし運転
スピーカーの性能は、 御使用になるにつれて微妙に変化します。 スピ
ーカーが冷たい環境に保管されていた場合、 ドライブユニッ トのダン
ピング材とサスペンションが本来の機械的特性を取り戻すまで、 し
ばらく時間が掛かります。 ドライブユニッ トのサスペンションは音量
やソースにもよりますが、 鳴らし始めてから1時間く らいで徐々にほ
ぐれてきます。 スピーカーが意図された性能を取り戻すまでにかか
る時間は、 開梱までの保管条件や、 どの様に使用されるかによって
異なります。 目安としては、 温度による影響を安定させる為、 ご使用
される状況で1週間、 また意図されたデザイン特性に達するために、
平均15時間スピーカーを鳴らすことを見込んでください。
慣らし期間 (少なく とも1ヶ月程度) は長いほど良いといわれていま
すが、 これはスピーカーの音が変化することよりも聴き手が新しい
音に慣れてく ることの方が大きいという証言もあります。 特に、 使用
開始直後には、 音が前に出過ぎる等の違和感を感じたり、 音が硬く
聞こえたりしますが、 音の詳細 (ディティール) などが今まで耳になれ
ていたスピーカーよりも顕著になった為であり、 慣らし期間がより必
要となります。 長期の慣らし期間の後のサウンドは明確さと詳細さ
を失うことなく滑らかになることでしょう。
6. お手入れ
キャビネッ トの表面は、 普段はほこりを払うだけで十分です。 エアゾ
ル剤その他の洗浄剤をお使いになりたい場合、 洗浄剤によっては表
面を傷めることもありますので、 本体に直接お使いになるのではな
く、 布に取って小さな部分でお試しになってからお使いください。 研
磨剤、 または酸、 アルカリ、 殺菌剤が含まれている製品はお使いにな
らないでください。 塗装面の汚れは、 薄めた無香料セッケン溶液で落
ちる場合があります。 それでも落ちない汚れは、 専用のガラスクリー
ナーをスプレーし、 マイ クロファイバーの布で軽く拭き取ってくださ
い。 破損の原因となる可能性がありますので、 ドライブユニッ トに洗
浄剤を使ったり触ったりしないでください。
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