h. OVP/SET スイッチを押したまま、CURRENT コントロールを
左回りに最後まで回し、次に右回りに最後まで回して、電流制
限値がゼロから最大定格値まで設定できることを確認します。
動作モード
リア・パネルのスイッチを設定して、電源装置の動作モードを決
定します。ローカル動作モードは、電源装置が出力端子で直接出
力電圧を検知し ( ローカル検知 )、フロント・パネル・コントロー
ルを使って操作できるように ( ローカル ・ プログラミング ) に設定
されています。その他の動作モードには、外部電圧を使用した出
力電圧および電流のリモート電圧検知とリモート・プログラミン
グがあります。
ローカル動作モード
本電源装置は、ローカル動作モードが設定された状態で工場から
出荷されます。ローカル動作モードでは、図 4 に示すように、リ
ア・パネルのスイッチを設定する必要があります。この電源装置
は、定電圧 (CV) または定電流 (CC) 出力を提供します。
定電圧動作
定電圧動作用に電源装置を設定するには、次の手順を実行します。
a. 電源装置の電源をオンにして、目的の出力電圧に合わせるた
めに VOLTAGE コントロールを 10 回転させます(出力端子
が開きます) 。
b. DISPLAY OVP/CC SET スイッチを押しながら、目的の電流
制限に合わせるために CURRENT コントロールを 10 回転さ
せます。
c. 電源をオフにして、負荷を出力端子に接続します。
d. 電源装置の電源をオンにします。CV LED が点灯しているか
確認します。
実際の作動中に負荷の変更により電流制限を超えた場合は、
電源装置は自動的に定電流モードにクロスオーバされ、それ
に比例して出力電圧も下がります。
定電流動作
定電流動作用に電源装置を設定するには、次の手順を実行します。
a. 電源装置の電源をオンにします。
b. DISPLAY OVP/CC SET スイッチを押しながら、目的の電流
制限に合わせるために CURRENT コントロールを 10 回転さ
せます。
c. VOLTAGE コントロールを目的の電圧制限まで上げます。
d. 電源をオフにして、負荷を出力端子に接続します。
e. 電源装置をオンにしてから、CC LED が点灯しているか確認し
ます。(CV LED が点灯している場合は、より高い電圧制限を
選択してください。CC 作動用には、電流設定にオーム単位の
負荷抵抗を乗算した値よりも高い電圧を設定する必要があり
ます。) 実際の作動中に負荷の変更により電圧制限を超えた場
合は、電源装置は自動的に現在の電圧制限の定電流モードに
クロスオーバされ、それに比例して出力電流も下がります。
過電圧保護 (OVP)
過電圧保護の調整により、過電圧から負荷を守ることができま
す。出力端子の電圧が、OVP ADJUST コントロールで設定され
ている OVP シャットダウン電圧まで増加すると ( または外部電
源によって増加すると )、電源装置の OVP 回線の出力は停止し、
出力電圧と電流はゼロまで低下します。 OVP シャットダウン時に
は、OVP LED が点灯します。
OVP シャットダウン電圧を装置の動作電圧に近づけすぎると、 不
正なOVPシャットダウンが発生することがあります。 OVPシャッ
トダウン電圧は出力の 4% +2.0V または出力電圧より高く設定し
て、不正なシャットダウンによって負荷誘導過渡応答が発生しな
いようにします。
OVP の調整。 OVP シャットダウン電圧を調整するには、次の手
順を実行します。
a. VOLTAGE コントロールを左回りに最後まで回して、電源
装置をオンにします。
b. DISPLAY OVP/CC SET スイッチを押しながら、OVP 調整
コントロールを、小さいマイナス・ドライバーを使用して
目的の OVP シャットダウンになるまで調整します。
c. CC または CV 動作で、 出力電圧と電流を設定するには、 次
の手順を実行します。
OVP の再設定。OVP シャットダウンが発生した場合は、電源を
オフにして電源装置をリセットします。1 秒以上待機してから、
もう一度電源をオンにします。 OVP シャットダウンが続いている
場合は、 負荷と検知端子への接続を確認し、 OVP リミット設定を
チェックします。
電源装置への強力な静電放電は、
最終的に出力をクローバできます。これによって、出力
負荷を危険な
ESD
負荷の接続
電源装置の出力は、アースから絶縁します。出力端子は接地する
か、または最大 240 ボルトまでは出力端子を接地しないで接続で
きます。 接地する合計出力電圧は240Vdcを超えないようにします。
各負荷は、接続用のワイヤの個別の組合せを使用して、電源装置
出力端子に接続します。このように接続すると、負荷間の相互
カップリング効果は最小限に抑えられ、電源装置の低出力イン
ピーダンスはそのまま最大限利用されます。接続用のワイヤの各
組合せはできるだけ短くし、ノイズ・ピックアップを減らすため
にまとめるかシールドします。( シールドを使用する場合は、一
方の端子を電源装置の接地端子に接続して、もう一端は接続しな
いでおきます )。
負荷を考慮して出力電力の分配端子を電源装置と離れた場所に
置く必要がある場合は、電源装置の出力端子を、1 組のまとめた
ワイヤかシールド・ワイヤを使ってリモートの分配端子に接続
し、各負荷をリモートの分配端子に個別に接続する必要がありま
す。この場合は、リモート検知を使用する必要があります。(「リ
モート電圧検知」の段落を参照してください )。
定格出力を超えた動作
出力コントロールにより、電圧または電流を定格出力よりも最大
5% 上に上げることができます。電源装置は、損傷することなく、
5% 超過範囲で動作しますが、この範囲では性能仕様のすべてを
満たす保証はありません。
6-8
メモ
OVP
トリップを作成し、
電流から効果的に保護できます。