4.
先端が細い極細チップは、必要な場合だけ使用してください。極細チップのめっき部は、
太めのチップより耐久性が落ちます。
5.
チップ先端が曲がるような力を加えないでください。
ッキ部にひび割れが生じ、チップの寿命が短くなります。
6.
フラックスは、はんだタイプに合わせて、なるべく低い活性度のものを使用してくださ
い。活性度の高いフラックスは、チップの鉄めっき部の腐食を早めます。
7.
はんだ付けを行うとき、予熱したはんだ接合部にはんだを供給する方法で行ってくださ
い。はんだを直接チップに供給するとチップの寿命が短くなります。はんだは新しいも
のを使用してください。
8.
使用しない時は、システムの電源を切ってください。
9.
はんだ接合部にこてさきを強く押し付けないでください。強く押し付けてもはんだ接合
部に伝導される熱量は増えません。熱の伝導を向上させるには、はんだでチップとはん
だ接合部間に熱の伝わるサーマルブリッジをうまく形成することです。
10.
真ちゅうブラシまたはきれいな水で湿らせたスポンジでチップを清掃してください。ぼ
ろ切れや汚れていたり乾いているスポンジは使用しないでください。
b.
チップの劣化
こて先が劣化して来ると、はんだ濡れ性が落ちてきます。こて先のはんだめっきが酸化物
で覆われると、熱伝導が悪くなります。 これらチップの劣化は以下の方法により、その
進行を遅らせることができます。
•
はんだごてを使用しない場合、新鮮なはんだでチップ先端を覆う。
•
できるだけ低い温度帯のチップカートリッジを使う。
適したタイプのフラックスを適量使用する。
•
こて先のはんだメッキ部に黒い酸化物が付着していたり、古いはんだが残っている
•
場合、フラックス入りの新鮮なはんだを送り、スポンジや真鍮クリーナで取り除く。
この場合、純正のスポンジ・クリーナを使用してください。スポンジは必ずきれい
な水で濡らしてください。
不純物の含まれたはんだを使用したり汚れたはんだ接合部にはんだ付けを行わない。
•
c.
適正なチップカートリッジおよびカテゴリーの選定
マルチリードパッケージ
マルチリード部品のはんだ作業は、「引きはんだ」用チップカートリッジがよく使われ
ます。チップの作業面にはんだを付け、並んでいるリード全体にはんだが渡るように、
慎重に引きはんだします (撫でるように動かします)。
SMT 部品の取り外し
まず、部品の寸法を測り、Metcal の Web ページ (www.metcal.com) から利用できる
SMTC グラフから、適正な部品およびチップの寸法を選定してください。
7.
基本的なトラブルシューティングガイド
症状 : チップカートリッジが熱くならない。
1.
チップカートリッジを交換してください。
2.
問題が解決しない場合、正常なホルダーと交換して、新しいカートリッジを挿入してく
ださい。
3.
カートリッジが熱くなった場合、機能しないホルダーを交換します。
症状 :装置の出力動作が下がる。
装置の入電力を確認してください。この装置は、90V で最大 10A の電流を使用できます。
定格 10A 未満の電源コードなどを電源に差し込まないでください。
複数の高電流装置を同じ電子回路に差し込むと、電力動作の低下、高電力装置の複数の回路で
の分散、または電子回路容量の増加を引き起こす可能性があります。
先端が曲がると、チップの鉄メ
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