7 試験結果の判定
試験結果を判定するには、剥がれたドリーの底面を観察します。
正常:ほとんどの場合、ドリーの底面全体に塗膜が付着しているはずです。この場合
a)
は、検査結果が100%有効であると見なせます。
部分破壊:ドリーの底面の一部だけに塗膜が付着しています。ドリーの底面の50%以上
b)
に塗膜が付着している場合は、接着剤層または塗膜の部分破壊を記録してください。
凝集破壊:塗料が塗布面で剥離せずに塗料層内でちぎれ、ドリーの底面と試験面の両方
に同じ塗料が残っています。
接着剤層の剥離:ドリーに塗膜がまったく付着していません。接着剤に問題があること
c)
を記録してください。これは、通常、接着剤の混合のし方が間違っているか不十分、ま
たは塗膜に合っていない接着剤を使用したことが原因です。また、ドリーや試験面を正
しく準備していなかったことも考えられます。3ページのセクション3「ドリーの固着」
を参照してください。
コンクリート面の塗膜を試験している場合は、塗膜とコンクリート間の
付着力の方が、コンクリート自体の強度より大きいことがよくあります。
この場合は、コンクリートが破れてドリーの底面に付いています。
さらに、試験面を観察して、破壊のタイプや重ね塗りした塗膜間の付着
性・粘着性などを確認してください。
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a)
b)
c)
接着剤層の剥離
部分被覆破損
被覆破損
コンクリート欠損
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