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本書では、 製品の正しい使用方法を説明しています。 技術や使用
方法については、 いくつかの例のみを掲載しています。
製品の使用に関連する危険については、 警告のマークが付いて
います。 ただし、 製品の使用に関連する危険の全てをここに網羅
することはできません。 最新の情報や、 その他の補足情報等は
Petzl.com で参照できますので、 定期的に確認してください。
警告および注意事項に留意し、 製品を正しく使用する事は、 ユー
ザーの責任です。 本製品の誤った使用は危険を増加させます。
疑問点や不明な点は (株) アルテリア (TEL 04-2968-3733) にご
相談ください。
1.用途
ショルダーストラップ付レスキュートライアングルです。
EN 1498:2006 (class B (トライアングル)) 規格適合。
本製品は墜落からの保護を目的として使用する EN 1497:2007
規格適合の個人用保護具 (PPE) です。
使用荷重: 1人、 15 ~ 150 kg。
ユーザーの最低身長: 115 cm。
胸囲: 最大 140 cm。
レスキューで使用するためにデザインされたハーネスです。
本製品の限界を超えるような使用をしないでください。 また、 本
来の用途以外での使用はしないでください。
責任
警告
この製品を使用する活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、 判断、 および安全の確保につい
てその責任を負うこ とと します。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、 理解してください
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けてください
- この製品の機能とその限界について理解してください
- この製品を使用する活動に伴う危険について理解してください
これらの注意事項を無視または軽視すると、 重度の傷害や死
につながる場合があります。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、 あるい
はそれらの人から目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ
使用してください。
ユーザー各自が自身の行為、 判断、 および安全の確保について
責任を負い、 またそれによって生じる結果についても責任を負う
こととします。 各自で責任がとれない場合や、 その立場にない場
合、 また取扱説明書の内容を理解できない場合は、 この製品を
使用しないでください。
2.各部の名称
(1) シート、 (2) 胸部ストラップ、 (3) 股ストラップ、 (4) アタッチメン
トポイント
(3箇所)、 (5) 調節バックル、 (6) ショルダーストラップ、 (7) ハン
ドル
主な素材: ポリエステル、 スチール、 熱可塑性ポリウレタン (TPU)
3.点検のポイン ト
器具の状態は、 ユーザーの安全に大きく関係します。
ペツルは、 十分な知識を持つ適任者による詳細点検を、 少なく と
も 12 ヶ月ごとに行うことをお勧めします (国や地域における法
規や、 使用状態によっても変わります)。
警告: 使用頻度によっては、 より頻繁に個人用保護具 (PPE) を点
検する必要があります。 Petzl.com で説明されている方法に従っ
て点検してください。 個人用保護具 (PPE) の点検結果を点検フ
ォームに記録してください: 種類、 モデル、 製造者の連絡先、 個別
番号、 製造日、 購入日、 初回使用時の日付、 次回点検予定日、 問題
点、 コメント、 点検者の名前および署名。
毎回、 使用前に
シートの状態を確認してください。
ストラップの状態、 特にアタッチメントポイント部分、 調節バック
ル部分、 および縫製部分の状態を確認してください。
使用や熱、 化学物質との接触による切れ目やダメージ、 毛羽立
ち、 摩耗がないことを確認してください。 縫製部分が切れたりゆ
るんだり していないことを特に注意して確認してください。
アタッチメントポイントおよびバックルの状態 (傷、 亀裂、 変形、
磨耗、 腐食等がないこと) を確認してください。
調節バックルが正常に機能することを確認してください。
使用中の注意点
調節バックルがしっかりと締められていることを常に確認して
ください。
この製品および併用する器具 (連結している場合は連結部を含
む) に常に注意を払い、 状態を確認してください。 全ての構成器
具が正しくセッ トされていることを確認してください。
4.適合性
この製品がシステムの中のその他の器具と併用できることを確
認してください (併用できる = 相互の機能を妨げない)。
本製品と併用する器具は、 使用する国における最新の規格に適
合していなければなりません (例: ヨーロッパにおけるコネクタ
ーの規格 EN 362)。
5.レスキュートライアングルの装着
ショルダーストラップを装着し、 胸部ストラップを腕の下に通し
て、 股ストラップを股の間に通し、 3つのアタッチメントポイント
をユーザーの胸の辺りでまとめてください。 3つのアタッチメン
トポイントにロッキングカラビナを連結するか、 ロープを直接連
結してください。
TECHNICAL NOTICE PITAGOR
6.調節
ストラップを適切に調節することにより、 傾いたりレスキュートラ
イアングルから抜け落ちたりするリスクを軽減できます。
胸部ストラップの位置を調整するために、 ショルダーストラップ
を調節してください。 ユーザーにフィ ッ トするように胸部ストラッ
プおよび股ストラップを調整してください。
吊り下げられた後、 ユーザーはハンドルを引いてシートの奥へ
位置を変えることが可能です。
適切に調節され、 使用できる状態にあることを確認するため、 安
全な場所でレスキュートライアングルを装着した状態で動いた
り、 アタッチメントポイントから吊り下がったり してください。
7.注意
ユーザーは腕を胸部ストラップの上に維持する必要があります。
宙づりの状態は、 要救助者にとってサスペンショントラウマにつ
ながる危険があります。
救助者は、 レスキュートライアングルのストラップの動きや接続
された器具との接触が要救助者に危険を及ぼさないことを確認
する必要があります。
8.補足情報
本製品は個人用保護具に関する規則 (EU) 2016/425 に適合して
います。 EU 適合宣言書は Petzl.com で確認できます。
- レスキュートライアングルは、 フォールアレストシステムで身体
のサポートに使用することはできません
- ユーザーは、 この製品の使用中に問題が生じた際にすみやか
に対処できるよう、 レスキュープランとそれに必要となる装備を
あらかじめ用意しておく必要があります
- システム用のアンカーは、 ユーザーの体より上にとるようにして
ください。 アンカーは、 最低でも 12 kN の強度を持ち、 EN 795 の
要求事項を満たしていなければなりません
- フォールアレストシステムでは、 墜落した際に地面や障害物に
衝突することがないよう、 毎回使用前に十分なクリアランスがユ
ーザーの下に確保されていることを確認する必要があります
- 墜落距離を短く し、 危険を少なくするため、 アンカーが適切な
位置に設置されていることを確認してください
- フォールアレストシステムで身体のサポートに使用できるのは、
フォールアレストハーネスのみです
- 複数の器具を同時に使用する場合、 1つの器具の安全性が、 別
の器具の使用によって損なわれることがあります
- 警告: 製品がざらざらした箇所や尖った箇所でこすれないよう
に注意してください
- ユーザーは、 高所での活動が行える良好な健康状態にあること
が必要です。 警告: レスキュートライアングルを着用して動きの
取れない状態のまま吊り下げられると、 重度の傷害や死に至る
危険があります
- 併用する全ての用具の取扱説明書をよく読み、 理解してくだ
さい
- 取扱説明書は、 製品と一緒にユーザーの手に届かなければな
りません。 また、 取扱説明書は製品が使用される国の言語に訳さ
れていなければなりません
- 製品に記されたマーキングが読めなくならないように注意し
てください
廃棄基準:
警告: 極めて異例な状況においては、 1回の使用で損傷が生じ、
その後使用不可能になる場合があります (劣悪な使用環境、 海
に近い環境での使用、 鋭利な角との接触、 極端な高 / 低温下で
の使用や保管、 化学薬品との接触等)。
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないでください:
- プラスチック製品または繊維製品で、 製造日から 10 年以上経
過した
- 大きな墜落を止めた、 あるいは非常に大きな荷重がかかった
- 点検において使用不可と判断された。 製品の状態に疑問が
ある
- 完全な使用履歴が分からない
- 該当する規格や法律の変更、 新しい技術の発達、 また他の器
具との併用に適さない等の理由で、 使用には適さないと判断
された
このような製品は、 以後使用されることを避けるため廃棄して
ください。
アイコン:
A.耐用年数: 10 年 - B.マーキング - C.使用温度 - D.使用上の注
意 - E.ク リーニング/消毒 - F.乾燥 - G.保管/持ち運び - H.メンテナ
ンス - I.改造/修理 (パーツの交換を除き、 ペツルの施設外での製
品の改造および修理を禁じます) - J.問い合わせ
3年保証
原材料および製造過程における全ての欠陥に対して適用されま
す。 以下の場合は保証の対象外とします: 通常の磨耗や傷、 酸化、
改造や改変、 不適切な保管方法、 メンテナンスの不足、 事故また
は過失による損傷、 不適切または誤った使用方法による故障。
警告のマーク
1.重傷または死につながるおそれがあります。 2.事故や怪我につ
ながる危険性があります。 3.製品の機能や性能に関する重要な
情報です。 4. し てはいけない内容です。
トレーサビリティ とマーキング
a.個人用保護具の規格の要求事項に適合。 EU 型式検定を行っ
た公認認証機関 - b.この個人用保護具の製造を監査する公認
機関の ID 番号 - c.調節バックル - d.接続 - e.個別番号 - f.製造
年 - g.製造月 - h.ロッ ト番号 - i.識別番号 - j.規格 - k.取扱説明書
をよく読んでください - l.モデル名 - m.製造日 (月 / 年) - n.製造者
住所 - o.耐用年数: 10 年 - p.1人用 - q.最大運用荷重
C0136900B (280521)
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