27. 縫いにおける現象と原因・対策
現象
1. 糸切れ
( 糸がほつれ、またはす
り切れる )
( 布裏に上糸が 2 ∼ 3
cm 残っている )
2. 目飛び
3. 糸締まり不良
4. 切断と同時に針から糸が
抜ける。
5. 縫い始めに針から糸が抜
ける。
6. 糸切りの切れ味不良
7. 切断されずに糸が残って
いる。
(縫い目長さが小さい時
の下糸糸切れ不良)
8. 糸切り後の縫い始めで糸
切れする。
原因
1 糸道、針先、釜剣先、針板の中釜止め溝
にきずがある。
2 上糸張力が強い。
3 中釜案内のすき間が大きい。
4 針と釜剣先が当たる。
5 釜部の油量が少ない。
6 上糸張力が弱い。
7 糸取りばねが強く、動き量が小さい。
8 針と釜のタイミングが早い。
または遅い。
1 針と釜のタイミングが早い。
または遅い。
2 押え圧が弱い。
3 針穴上端と釜剣先のすき間が合っていな
い。
4 釜針受けがきいていない。
5 針の選択不良。
1 中釜の糸調子ばねに下糸が入っていない。
2 糸道仕上げが悪い。
3 ボビンの滑りが悪い。
4 中釜案内のすき間が大きい。
5 下糸張力が弱い。
6 下糸の巻き方が強い。
1 第1糸調子の張力が強い。
1 第1糸調子の張力が強い。
2 クランプばねの形状が悪い。
3 下糸張力が弱い。
1 動メス、固定メスの刃部が合っていない。
2 刃部がつぶれている。
3 下糸張力が弱い。
1 動メスの初期位置の寸法が合っていない。
2 下糸張力が弱い。
1 上糸が釜から抜けない。
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対策
™ 釜剣先のきずは、細目の紙やすりで
研ぐ。
針板の中釜止め溝はバフで仕上げる。
™ 上糸張力を弱くする。
™ すき間を小さくする。
「21. 中釜案内の調整」参照。
™ 「19. 針と釜の関係」参照。
™ 適正油量にする。 「7. 給油」参照。
™ 上糸張力を強くする。
™ 糸取りばねを弱く、動き量を大きく
する。
™ 「19. 針と釜の関係」参照。
™ 「19. 針と釜の関係」参照。
™ 押え調節ねじを締める。
™ 「19. 針と釜の関係」参照。
™ 「20. 釜針受けの調節」参照。
™ 1 ランク太番手の針に交換する。
™ 下糸の糸通しを正しくする。
™ 目の細かい紙やすりで研ぐ。
またはバフで仕上げる。
™ ボビンの交換、または釜の交換。
™ 「21. 中釜案内の調整」参照。
™ 下糸張力を強くする。
™ 下糸巻きの張力を弱くする。
™ 第 1 糸調子の張力を弱くする。
™ 第 1 糸調子の張力を弱くする。
™ クランプばねの交換。
または修正する。
™ 下糸張力を強くする。
™ 「22. 固定メスの位置・メス圧の調整」
参照。
™ 動メス、固定メスを交換。
または修正する。
™ 下糸張力を強くする。
™ サービスマニュアルを参照。
™ 下糸張力を強くする。
™ 上糸残り量を少なくする。
「15. 糸調子」参照。