RSe シリーズ取扱説明書
7. 組立と設置
加圧または通電部品がある状態での設置にはケガの危険あり!
加圧または電源が入った状態での設置は突然の圧力増大または感電によるケガを
するおそれがあります。
f バルブの設置前に関連するシステム部品の電源を遮断し、減圧してください。
f 再度電源が入れられないようシステムをロックしてください。
コンポーネントの破壊の危険!
化学物質により装置の表面、マーク、シールが損傷することがあります。
f 化学物質の影響に対し防護されるようバルブを設置してください。
不適切な温度での保管による装置の損傷のおそれ!
保管温度とは許可される周辺温度を意味し、該当するバルブのタイプに応じま
す。
f 10章「技術データ」の温度情報に従ってください。
7.1. 機械設置
バルブベースの通り穴を使いバルブを固定してください。
照してください。30ページの寸法図面をご覧ください。
7.2. 空気圧の設置
ポート1への圧縮空気供給を接続します。3/2 バルブでは、ポート 2 を回路の下流部
分に接続してください。 5/2 バルブでは、ポート 2と4 を空気圧アクチュエータに
接続してください。
7.3. 空気圧および電気接続
ソレノイドへの電気接続は、バルブ上の EN 175301-803 形状 C のソケットを用い
て行われます。 センサーへの電気接続は、バルブ上の M8 オスソケットを用いて行
われます。30ページのピン配列を参照してください。メスコネクタおよびケーブル
は別売りです。ダブルバルブ用のケーブル、ケーブル接続部および電気制御は該当
する安全規定に準拠させてください。
8. 初期稼働と動作
騒音による健康被害!
70 dB(A) を超すレベルでは健康被害につながるおそれがあります!
f 本製品での作業時は常に聴覚保護を着用してください。
初期稼働の前に、慎重に有資格また訓練を受けた専門家により設置を査察してくだ
さい。
技術仕様が機械と空気圧システムのいずれかまたは両方の動作規準に適合すること
を確認してください。
圧縮空気供給は、最低作動圧力が固守されるレベルに常に設定してください(セク
ション10の技術仕様を参照してください)。
8.1. 試験手順
3/2 バルブ
1.ソレノイド A 通電 - バルブは故障、給気は遮断、下流空気はポート3を通じ排気。セン
サー A の電圧はオフ、センサー B はオン。
2.両方のソレノイドを遮断してバルブをリセットします - バルブはオフ、給気は遮断、下
流空気はポート3を通じ排気。 センサー A と B の出力が高い。
3.ソレノイド B 通電 - バルブは故障、給気は遮断、下流空気はポート3を通じ排気。 セン
サー A はオフ、センサー B はオフ。
4.両方のソレノイドを遮断してバルブをリセットします - バルブはオフ、給気は遮断、下
流空気はポート3を通じ排気。 センサー A と B はオン。
5.ソレノイド A と B 通電 - バルブはオン、圧縮空気がポート2を通じ給気、ポート3はオ
フ。 センサー A と B はオフ。
6.ソレノイド A と B 遮断 - バルブはオフ、給気は遮断、下流空気はポート3を通じ排気。
センサー A と B はオン。
5/2 バルブ
1.ソレノイド A 通電 - バルブは故障、ポート2に加圧、ポート4はポート5を通じ排気。 セ
ンサー A はオフ、センサー B はオン。
2.両方のソレノイドを遮断してバルブをリセットします
圧、ポート4はポート5を通じ排気。 センサー A と B はオン。
3.ソレノイド B 通電 - バルブは故障、ポート2に加圧、ポート4はポート5を通じ排気。 セ
ンサー A はオフ、センサー B はオフ。
4.両方のソレノイドを遮断してバルブをリセットします
圧、ポート4はポート5を通じ排気。 センサー A と B はオン。
5.ソレノイド A と B 通電 - バルブはオン、ポート4に加圧、ポート2はポート3を通じ排
気。 センサー A と B はオフ。
6.ソレノイド A と B 遮断 - バルブはオフ、ポート2に加圧、ポート4はポート5を通じ排
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注意
注記
必要な寸法の図案を参
注意
-
バルブはオフ、ポート2に加
-
バルブはオフ、ポート2に加
気。 センサー A と B はオン。
試験手順による結果が上記のものと異なる場合、バルブの不具合を示す可能性がありま
す。 セクション5、サービス、修理およびメンテナンスを参照してください。
バルブの同期シフトに欠陥があると、RSe シリーズバルブの故障につながるおそれがあり
ます。
これには多様な理由があり得ますが、例として:
•
ピントンのシールの欠陥
•
主要なバルブ要素汚れまたは樹脂油により開閉の遅延を経験
•
バルブソレノイドへの電気信号が不十分であり適切な電圧がない
•
ソレノイドでの信号受信が同期されていない
•
パイロット弁がコンポーネントの損傷、汚れまたは樹脂油により開閉の遅延を経験
•
バルブ内に過度の水の蓄積
9. 遮断と移動
加圧または通電部品の遮断によるケガの危険あり。
f システム加圧中または電気が供給されている中で空気圧コンポーネントを遮断
すると、突然の圧力解放、予期しない動きまたは感電によりケガや死亡のおそ
れがあります。
f 電気および空気圧システムを絶縁、ロックアウトしてからバルブの接続を遮断
してください。
10. 技術仕様
設計:5/2 (または 3/2) 冗長方向弁要素またはスプール構造。 (3/2 機能は常時閉。)
作動:スプリングリターンによる電磁パイロット。バルブ要素あたりソレノイド1個
- 両方を同期し作動させること。
流動媒体:ISO 8573-1 クラス 7:4:4 準拠の圧縮空気。
作動圧力範囲:
43~145 psiG (3~10 bar) 内部パイロット供給あり。
0~145 psiG (0~10 bar) 外部パイロット供給あり。
周辺/媒体温度:40℉~120℉ (4℃~50℃)。
安全分類:
指令: 2006/42/EC (機械指令) 2004/108/EC (EMC 指令)
規格: ISO 13849-1、IEC61508/IEC62061、DIN EN 61326-3-1.
試験原理: GS-IFA-M07、2017年4月。
安全機能: 「安全な排気」および「予測しない始動に対する保護」、および「安全
なシリンダの戻り」。
耐振性 (DIN EN 60068-2-6): 0.35 mm ± 0.05 mm の変位(10 Hz-55 Hz 時)。
耐衝撃性 (DIN EN 60068-2-27): 30 g(18 ms 継続時)。
衝撃波形: 正弦半波。
安全分類:最大でカテゴリー4、PL e、SIL 3。
危険な故障にいたる平均時間: ROSS SISTEMA ライブラリの B
さい。
共通原因故障 - CCF: > 65。
診断範囲 (DC):高、99%。
騒音レベル [dB (A)]:
音圧レベルは、騒音放射低減の個別システムに影響されま
す。バルブの排気が制限されてはいけません。サイレンサーを用いないでの本製品
の使用は推奨されません。
最低作動頻度:毎月1度で正しい機能を保証。
最大サイクル速度:2 Hz。
取り付け方向:どちらでもよい、なるべく縦方向。
モニタリング:動的、周期的、顧客提供の装備により外部。 モニタリングは、両方
のバルブセンサーのステータスとバルブ制御信号のステータスのあらゆるすべての
変化を共にチェックする。
ソレノイド:VDE 0580 による。連続使用向け評価。電気接続は EN 175301-803 形
状 C に沿う。エンクロージャは DIN 400 50 IP 65 準拠。
近接センサー (バルブ2個): PNP。
標準電圧:24 V DC。
B10
値、ISO 13849-1および-2に準拠:耐用期間パラメータ、ROSS エンジニアリ
D
ング規格、試験室試験手順セクション8に沿って測定:
G1/8: B
= 2000万サイクル。
10D
G1/4: B
= 2000万サイクル。
10D
G1/2: B
= 2000万サイクル。
10D
近接センサー: T10D = 20年
音圧レベル [dB (A)]:音圧レベルは、 騒音放射低減に使用される個別システムに影
響されます。排気流量が RSe シリーズバルブの排気流量より大きいサイレンサー
のみを使用してください。例えばバルブ排気を制限しないように。RSe シリーズバ
ルブのサイレンサーは別売りです。サイレンサー無しでの本製品の使用は推奨でき
ません。
流量:ページ30を参照してください。
消費電力(各ソレノイド):ソレノイド (2) あたり 1.5 ワット。
消費電流(各ソレノイド):<23mA。
最大推奨許容の時間不一致:250 msec。
11. 廃棄
バルブの廃棄は、お住まいの国に該当する法的規制に沿って行ってください。
JP / 日本語
注意
を参照してくだ
10D
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