が固定カム [5] に向かって回転してロープが挟まれることでブレーキがかかります。可動カム [6] が動
いて、ロープが流れるのを停止させるためには、ビレイヤーが制動側のロープ [10] から片時たりとも
手を放さないことが絶対条件となります。墜落の場合 、マティクは2つのカムの間でロープを軽く流し
て、制止にかかる力が小さくなるようにします。正しく機能するためには、マティクと可動カム [6] が妨
げられないで動く必要があります(図 2)。
警告 マティクまたは可動カム [6] の動きをロックしたり、制限したりする障害物があると、製品が制動
しなくなります。マティクを手で握ったり、トリガー [6a] をロックしたりしないでください。死亡の危険が
あります(図2)。
作動レバー [4] を引くことで、ロープを徐々に放すことが可能になり、制動側のロープに手を置いてコ
ントロールすることで、懸垂下降が可能になります。レバーを動かしすぎると、パニック防止機能によ
り、レバーの動きが中断されます。どのような場合 でも、製品がロープをロックするためには、制動側
のロープを手で保持することが絶対条件です(図 3)。
使用にあたっての一般的な注意
クライミングの前には、ビレイヤーとクライマーとのパートナー同士で安全確認をする必要がありま
す。次の点について確認しましょう: マティクに正しくロープが通されていること、クライマーの連結、カ
ラビナが閉まり具合 、ロープが十分に長いこと、制動側のロープの末端にストッパーノットがあること、
安全システム全体に欠陥がないことなど(図 4)
ビレイまたは懸垂下降のどの瞬間においても、次のような基本的ルールをしっかりと守ってください
(図 5):
1.
常に制動側のロープを手で持つこと
2.
ビレイと懸垂下降の全期間にわたってクライマーに注意をすること。
3.
制動側のロープの末端にストッパーノット
警告 次のような行動を避けてください: 制動側のロープから手を放すこと、ビレイと懸垂下降の最中
に気をそらすこと(喫煙、電話をするなど)、制動側のロープの末端にストッパーノットを結ばないこと。
守らないと死亡の危険があります(図 5)。
ロープのセッティングと使用前のテスト
ロープは印や図 6に示されている方向にセッティングし、続いて、制動側のロープ [10] を手で握りなが
らクライマー側のロープ [11] を力強く引くことにより、使用前に常にテストしてください。ロープの流れ
がロックされた時(図7)、マティクは正しく機能していることになります。
警告 使用時にはロープが正しい向きに挿入されているかどうかを常に確認してください。間違って取
り付けると死亡の危険があります。
[10]
。
[10]
を結ぶこと。
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