Petzl AVAO BOD Manual Del Usuario página 17

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本書では、 製品の正しい使用方法を説明しています。 技術や使用方法につい
ては、 いくつかの例のみを掲載しています。
製品の使用に関連する危険については、 警告のマークが付いています。 ただ
し、 製品の使用に関連する危険の全てをここに網羅することはできません。
最新の情報や、 その他の補足情報等は Petzl.com で参照できますので、 定
期的に確認してください。
警告および注意事項に留意し、 製品を正しく使用する事は、 ユーザーの責任
です。 本製品の誤った使用は危険を増加させます。 疑問点や不明な点は (株)
アルテリア (TEL 04-2968-3733) にご相談ください。
1.用途
本製品は墜落からの保護を目的として使用する個人保護用具 (PPE) です。
高所作業に使用する、 フォールアレスト、 ワークポジショニング用のフルボ
ディハーネスです。
最大使用荷重: 140 kg
本製品の限界を超えるような使用をしないでください。 また、 本来の用途以
外での使用はしないでください。
責任
警告
この製品を使用する活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、 判断、 および安全の確保についてそ
の責任を負うこ と と します。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、 理解してください
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けてください
- この製品の機能とその限界について理解してください
- この製品を使用する活動に伴う危険について理解してください
これらの注意事項を無視または軽視すると、 重度の傷害や死につ
ながる場合があります。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、 あるいはそれらの
人から目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ使用してください。
ユーザー各自が自身の行為、 判断、 および安全の確保について責任を負い、
またそれによって生じる結果についても責任を負うこととします。 各自で責
任がとれない場合や、 その立場にない場合、 また取扱説明書の内容を理解
できない場合は、 この製品を使用しないでください。
2.各部の名称
チェストハーネス:
(1) 背部アタッチメントポイント、 (2) 背部アタッチメントポイント調節バ
ックル、 (3) ショルダーストラップ調節バックル、 (4) 胸部アタッチメントポ
イント、 (5) チェストハーネスとシッ トハーネスを連結するためのコネク
ター、 (6) CAPTIV、 (7) 伸縮性ストラップリテイナー、 (8) マジックテープ式
ASAP'SORBER 用リテイナー、 (9) フォールアレスト用ランヤードのコネクタ
ーホルダー、 (10) フォールインジケーター
シッ トハーネス:
(11) コネクター Am'D を連結するためのアタッチメントポイント、 (12) ウエ
ストベルトストラップ、 (13) レッグループ、 (14) 金属製腹部アタッチメントポ
イント、 (15) 側部アタッチメントポイント、 (16) 後部レストレイン用アタッチ
メントポイント、 (17) ストラップ用 DOUBLEBACK バックル、 (17 bis) レッグ
ループ用 FAST LT オートマチックバックル、 (18) ギアループ、 (19) ギアバッ
グ TOOLBAG 取付用スロッ ト、 (20) レッグループとウエストベルトをつなぐ
ストラップ用 DOUBLEBACK バックル、 (21) ツールホルダー CARITOOL 取
付用スロッ ト
主な素材:
ストラップ: ポリエステル
調節バックル: スチール
金属製アタッチメントポイントおよびコネクター: アルミニウム合金
3.点検のポイン ト
ペツルは、 十分な知識を持つ適任者による詳細点検を、 少なく とも 12 ヶ月ご
とに行うことをお勧めします。 Petzl.com で説明されている方法に従って点
検してください。 点検の結果を記録してください。 点検記録に含める内容: 種
類、 モデル、 製造者の連絡先、 個別番号、 製造日、 購入日、 初回使用時の日付、
次回点検予定日、 問題点、 コメント、 点検者の名前および署名。
毎回、 使用前に
ハーネス
ウェビングのアタッチメントポイント部分、 調節バックル部分、 および縫製部
分を点検してください。 縫製部分が切れたりゆるんだり していないことを特
に注意して確認してください。
使用による切れ目や磨耗、 熱や化学物質等による損傷がないことを確認し
てください。
DOUBLEBACK バックルおよび FAST バックルが正常に機能することを確認
してください。
フォールインジケータを点検してください。 背部アタッチメントポイント
に 400 daN を超える衝撃荷重がかかると、 赤いフォールインジケータが見
えます。
フォールインジケータが見えているハーネスは、 廃棄してください。
コネクター Bm'D TRIACT-LOCK
フレームとリベッ トおよびゲート、 ロッキングスリーブに亀裂や変形、 腐食、
摩耗等がないことを確認してください。 ゲートを開けることができ、 また放す
と自動で完全に閉じることを確認してください。 ゲート上部のキーロックスロ
ッ トに泥や小石等が詰まらないようにしてください。
ロッキングスリーブをロック、 ロック解除できることを確認してください。
使用中の注意点
常にカラビナの縦軸に沿って荷重がかかっていることを確認してください。
ロッキングスリーブに注意をはらい、 常にロックされていることを確認してく
ださい。 何かに押し付けられたりこすれたりすることによって、 ゲートが開い
たりロッキングスリーブが損傷したり しないように注意してください。
調節バックルがしっかりと締められていることを常に確認してください。
この製品および併用する器具 (連結している場合は連結部を含む) に常に注
意を払い、 状態を確認してください。 全ての構成器具が正しくセッ トされてい
ることを確認してください。
4.適合性
この製品がシステムの中のその他の器具と併用できることを確認してくださ
い (併用できる = 相互の機能を妨げない)。
コネクターには必ず CAPTIV を併用してください。
5.ハーネスの装着および調節方法
- 余分なストラップは必ず折って平らにした状態で伸縮性リテイナーにしま
ってください
- FAST バックルの機能を妨げる可能性があるため、 小石、 砂、 衣服等が挟ま
らないように注意してください。 調節バックルが正しく締められていることを
確認して下さい (図参照)
コネクター Bm'D TRIACT-LOCK
カラビナは破断する可能性があります。
カラビナは、ゲートが閉じ、 縦軸方向に正しく荷重がかかったときに最大の
強度があります。 それ以外の状態や方法 (例: 横軸方向、 ゲートが開いた状
態) で荷重がかかると危険です。 強度が低下する可能性があります。
詳しくは Petzl.com でコネクターについての技術情報をご参照ください。
背部アタッチメントポイント位置の調節
体型にあわせて、 背部アタッチメントポイントの位置を肩甲骨の位置と同じ
高さになるように調節してください。
警告: 背部アタッチメントポイントを使用する場合は、 レッグループとウエス
トベルトをつなぐストラップの調節が重要です。
TECHNICAL NOTICE AVAO BOD / AVAO BOD FAST
調節の確認
墜落の際に怪我をする危険を低減するため、 ハーネスは体にぴったりとフィ
ッ トするよう調節してください。
ハーネスが正しく フィッ トし、 使用目的に見合う快適性が得られることを必ず
確認してください。 ハーネスを装着した状態で動いたり、 装備を全て装着し
た状態で各アタッチメントポイントから吊り下がり、 適切に調節されているこ
とを確認してください。
6.フ ォールアレス ト用ハーネス
背部または胸部アタッチメントポイントは、 必ず最新の規格に適合したフォ
ールアレストシステムに連結してください。
モバイルフォールアレスターやエネルギーアブソーバー等のフォールアレ
ストシステムに接続することができるのは、 このアタッチメントポイントの
みです。
墜落を止める際、 アタッチメントポイントは伸長します (45 cm)。 クリアラン
スを計算する時は、 この伸びを考慮する必要があります。 墜落距離に関係す
るコネクターの長さも考慮して、 必要なクリアランスを計算してください。
7.ポジシ ョニングと レス トレイン用ハーネス
腹部または胸部アタッチメントポイントおよびウエストベルトの側部アタッ
チメントポイントは、 吊り下がった状態で体を支えて作業位置で安定した体
勢をとる (ポジショニング)、 または墜落の可能性がある場所にユーザーが侵
入できないよう行動範囲を制限する (レストレイン) ために使用します。
腹部または側部アタッチメントポイントは、 フォールアレストの目的で使用
することはできません。
ウェストベルトのサポート性を向上させるため、 必ず両側部のアタッチメ
ントポイントをポジショニング用ランヤードで連結して使用してください (
U字吊り)。
ランヤードは常にたるみのない状態を維持してください。
8.コネクター用ポジシ ョニングバー CAPTIV
ポジショニングバー CAPTIV は、 荷重がコネクターの縦軸方向にかかるよう
にサポートします。 警告: コネクターを交換した際は、 改めて CAPTIV をセッ
トしてください。
9.ギアループ
ギアループは用具を携行/整理する目的でのみ使用してください。
警告、 危険: ギアループは、 ビレイ、 懸垂下降、 ロープの連結、 自己確保には絶
対に使用しないでください。
マジックテープ式リテイナーは、 モバイルフォールアレスターに連結された
エネルギーアブソーバーを高い位置に維持するために使用できます。
10.フ ォールアレス ト用ランヤードのコネク ターホルダ
A.ランヤード先端のコネクターをクリップする以外の用途で使用しないで
ください。
B.このコネクターホルダーにダブルランヤードの片方のコネクターをクリッ
プした状態で墜落をしても、 エネルギーアブソーバーの伸長を妨げません。
警告: このアタッチメントポイントは、 フォールアレスト用アタッチメントポイ
ントではありません。
11.ANSI 規格に基づく 補足情報
- 取扱説明書は、 製品と一緒にユーザーに提供されなければなりません
- 併用する全ての用具の取扱説明書をよく読み、 理解してください
- レスキュープラン: ユーザーは、 この製品の使用中に問題が生じた際にす
みやかに対処できるよう、 レスキュープランとそれに必要となる装備をあら
かじめ用意しておく必要があります
- 警告: 複数の器具を同時に使用する場合、 1つの器具の安全性が、 別の器
具の使用によって損なわれることがあります
- 警告: ハーネスは、 化学物質や熱、 腐食、 紫外線によって損傷することがあ
ります。 器具の状態に疑問がある場合、 (株) アルテリア (TEL: 04-2968-3733)
にご相談ください。
- 電源や稼動中の機械類の近く、 表面がざらざらしている、 または尖ったもの
の近く で作業する場合は十分注意してください
12.補足情報
廃棄基準:
警告: 極めて異例な状況においては、 1回の使用で損傷が生じ、 その後使用
不可能になる場合があります (劣悪な使用環境、 海に近い環境での使用、 鋭
利な角との接触、 極端な高 / 低温下での使用や保管、 化学薬品との接触等)。
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないでください:
- プラスチック製品または繊維製品で、 製造日から 10 年以上経過した
- 大きな墜落を止めた、 あるいは非常に大きな荷重がかかった
- 点検において使用不可と判断された。 製品の状態に疑問がある
- 完全な使用履歴が分からない
- 該当する規格や法律の変更、 新しい技術の発達、 また他の器具との併用に
適さない等の理由で、 使用には適さないと判断された
このような製品は、 以後使用されることを避けるため廃棄してください。
アイコン:
A.耐用年数: 10 年 - B.マーキング - C.使用温度 - D.使用上の注意 - E.ク リー
ニング / 消毒 - F.乾燥 - G.保管 / 持ち運び - H.メンテナンス - I.改造 / 修理 (
パーツの交換を除き、 ペツルの施設外での製品の改造および修理を禁じま
す) - J.問い合わせ
3年保証
原材料および製造過程における全ての欠陥に対して適用されます。 以下の
場合は保証の対象外とします: 通常の磨耗や傷、 酸化、 改造や改変、 不適切
な保管方法、 メンテナンスの不足、 事故または過失による損傷、 不適切また
は誤った使用方法による故障。
警告のマーク
1.重傷または死につながるおそれがあります。 2.事故や怪我につながる危
険性があります。 3.製品の機能や性能に関する重要な情報です。 4.してはい
けない内容です。
トレーサビリティ とマーキング
a.この個人保護用具の製造を監査する公認機関の ID 番号 - b.認証機関 -
c. ト レーサビリティ: データマトリクスコード - d.サイズ - e.個別番号 - f.製造
年 - g.製造月 - h.ロッ ト番号 - i.個体識別番号 - j.規格 - k.取扱説明書をよく
読んでください - l.モデル名 - m.Class (B basic) - n.最大使用荷重 - o.製造者
住所 - p.製造日 (月 / 年)
付録 A - ANSI 規格
ANSI/ASSE Z359 規格におけるフルボディハーネスの適切な使用
およびメンテナンスについての要求事項
注意: これらは、 ANSI/ASSE Z359 規格に基づく情報および一般的要求事項
です。 この用具を製造するメーカーにより、 使用についてより厳格な規定が
適用される可能性があります。 メーカーの取扱説明書を参照してください。
1.これらの用具を使用するユーザーは、 それぞれの作業環境において用
具を安全に使用する詳細な手順を含む適切な訓練および教育を受けてい
る必要があります。 墜落防止計画の管理に関する最低要件を定める ANSI/
ASSE Z359.2 規格は、 雇用者による墜落防止計画の管理について、 次の項目
を含むガイドラインおよび要求事項を定めています: 方針、 任務と訓練、 墜
落防止の手順、 墜落の危険性の排除または管理、 レスキューの手順、 事故調
査、 管理方法の有効性の評価。
2.製品を適切に使用するためには、 フルボディハーネスを正しく装着する必
要があります。 ユーザーは、 正しいサイズを選択し、 フルボディハーネスを常
に適切に装着できるように教育を受けている必要があります。
3.ハーネスの適切な装着およびサイズ選択については、 メーカーの取扱説
明書に従う必要があり、 特に次の点に注意する必要があります: バックル
が正しく連結されていること、 レッグループおよびショルダーストラップが
常に適切に調節されていること、 チェストストラップが胸部の中心にく るこ
と、 墜落した際にレッグループが生殖器に干渉しないように適切に調節さ
れていること。
4.ANSI/ASSE Z359.11 規格に適合したフルボディハーネスは、 最大衝撃荷
重を 1800 ポンド (8 kN) 以下に抑える個人用フォールアレストシステムを構
成する他の用具と併せて使用してください。
5.深刻な症状を起こす起立失調 (サスペンショントラウマ等とも呼ばれます)
は、 ハーネスの適切なデザイン、 迅速な救助、 宙吊り状態での荷重を分散す
る用具により抑制することができます。 作業員に意識がある場合、 宙吊り状
態での荷重を分散する用具を使用することにより、 脚にかかっている圧力を
開放し、 血流を良くすることで、 起立失調の発症を遅らせることができます。
アタッチメントポイントを延長するためのランヤード (D リングエクステンシ
ョン) は、 支点や支点に取り付けられたコネクターに直接連結するためのも
のではありません。 墜落時の最大衝撃荷重を 1800 ポンド (8 kN) 以下に抑え
るために、 エネルギーアブソーバーを使用する必要があります。 D リングエク
ステンションの長さは、 墜落距離およびクリアランスの計算に影響します。
6.墜落時にフルボディハーネスを含むフォールアレストシステムを構成する
用具が伸び、 変形することにより、 墜落停止時のシステム全体の伸長が大き
くなります。 フォールアレストシステムにおいて必要なクリアランスを計算す
るためには、 フルボディハーネス自体の伸び、 コネクターの長さ、 ハーネス装
着時の身体の位置やその他の要素により、 落下距離が長くなることを考慮
する必要があります。
7.フルボディハーネスのアタッチメントポイントに連結されたランヤードの
アームは、 適任者およびメーカーによって認められていない限り、 その他の
アタッチメントポイント等、 フルボディハーネスを構成するパーツにクリップ
してはいけません。 これは、 Y 字型ランヤードを使用する際に特に重要です。
使用していない側のアームの先端を、 ハーネスのその他のアタッチメントポ
イント等にクリップした状態で墜落した場合、 エネルギーアブソーバーの伸
長が妨げられ、 許容の範囲を超える衝撃荷重がユーザーに加わる危険があ
ります。 使用していないアームの先端をクリップしておくための専用ループ
は、 つまづいたり、 絡まったりする危険を抑えるため、 通常胸部の位置に取り
付けられています。
8.ストラップの先端が余っていると、 機械類に巻き込まれたり、 偶発的に調
節バックルが外れたりする危険があります。 全てのフルボディハーネスは、
ストラップの余った先端を収納するためのリテイナー等を備えている必要
があります。
9.柔軟性のあるループ状のアタッチメントポイントは、 その性質上、 柔軟性
のあるループもしくはカラビナと連結することを推奨します。 メーカーによ
ってその使用が認められていない限り、 スナップフックは使用すべきであ
りません。
このフルボディハーネスの各アタッチメン トポイントの位置および
使用に関する補足情報については、 10-16 に記載されています。
10.背部
使用用途によって他のアタッチメントポイントの使用が認められている場合
を除き、 フォールアレストにおいては、 基本的に背部アタッチメントポイント
を使用してください。 背部アタッチメントポイントは、 レストレインやレスキュ
ーでも使用できます。 墜落時に背部アタッチメントポイントによって吊り下が
った場合、 フルボディハーネスのデザインにより、 荷重はユーザーを支えて
いるショルダーストラップおよび大腿部周辺に分散されます。 墜落後、 背部ア
タッチメントポイントにより吊り下がっている場合、 ユーザーの上体はわず
かな前傾姿勢を保ち、 胸部の下が若干圧迫されます。 スライド式もしくは固
定式の背部アタッチメントポイントのいずれかを選択するかについては、 検
討を要します。 スライド式背部アタッチメントポイントは、 通常ユーザーの体
形に合わせた位置調節が容易で、 また墜落後に身体をより真っ直ぐな状態
に保ちますが、 フルボディハーネスの伸びは増加します。
11.胸部
背部アタッチメントポイントの使用が適任者により不適切と判断された場合
や、 必ず足から墜落することが想定される場合、 胸部アタッチメントポイント
をフォールアレストの目的で使用することができます。 胸部アタッチメントポ
イントの実用的な使用は、 次のものを含みますが、 これらに限定されません:
スライド式や自動巻取り式のフォールアレスターを使用しての梯子の登下
降、 ワークポジショニングおよびロープアクセス。 胸部アタッチメントポイン
トは、 レストレインやレスキューでも使用できます。
墜落時に胸部アタッチメントポイントによって吊り下がった場合、 フルボディ
ハーネスのデザインにより、 荷重はユーザーを支えているショルダーストラ
ップおよび大腿部周辺に分散されます。
墜落後、 胸部アタッチメントポイントにより吊り下がった場合、 ユーザーの
身体はおおよそ座ったような姿勢となり、 大腿部、 臀部、 背中の下部に荷重
がかかります。
胸部アタッチメントポイントをワークポジショニングに使用する場合、 ユー
ザーの身体はおおよそ上体が起きた状態となります。
胸部アタッチメントポイントをフォールアレストの目的で使用する場合、 適
任者は使用方法の評価を行い、 必ず足から墜落するように対策をとる必要
があります。 許容落下距離を抑えるための対策も必要です。 胸部アタッチメ
ントポイントが調節型チェストストラップに取り付けられている場合、 墜落の
際や吊られた際にチェストストラップが上部にスライドし、 ユーザーの首が
締めつけられる可能性があります。 このような状況が想定される場合、 適任
者は固定式の胸部アタッチメントポイントを採用したフルボディハーネスの
選択を検討する必要があります。
12.腹部
腹部アタッチメントポイントは、 必ず足から墜落することが想定される場合
にスライド式フォールアレスターと連結して梯子の登下降に使用したり、 ワ
ークポジショニングの目的で使用したりすることができます。 腹部アタッチメ
ントポイントを使用した場合、 墜落後やワークポジショニングの際、 ユーザー
は上半身が起きて座った姿勢となり、 大腿部と臀部に荷重がかかります。 腹
部アタッチメントポイントによって吊り下がった場合、 フルボディハーネスの
デザインにより、 荷重は大腿部周辺にかかります。 また、 骨盤周辺のストラッ
プにより、 臀部にも分散されます。
腹部アタッチメントポイントをフォールアレストの目的で使用する場合、 適
任者は使用方法の評価を行い、 必ず足から墜落するように対策をとる必要
があります。 許容落下距離を抑えるための対策も必要です。
13.シ ョルダース トラップ
ショルダーアタッチメントポイントは、 2つのポイントを合わせて使用する
必要があります。 レスキュー、 下降、 吊り上げ用のアタッチメントポイントとし
て使用可能です。 ショルダーアタッチメントポイントは、 フォールアレストの
目的では使用できません。 ショルダーアタッチメントポイントから吊り下がる
場合、 左右のショルダーストラップの間隔を維持するために、 スプレッダーを
併用することを推奨します。
14.腰部および後部
腰部および後部アタッチメントポイントは、 レストレインの目的でのみ使用
できます。 腰部および後部アタッチメントポイントは、 フォールアレストの目
的では使用できません。 どのような状況においても、 腰部および後部アタッ
チメントポイントをレストレイン以外の用途に使用できません。 腰部および
後部アタッチメントポイントは、 ユーザーのウェストから受ける小さな荷重
にのみ対応します。 ユーザーの全体重を支える使用はできません。
15.臀部
臀部アタッチメントポイントは、 ワークポジショニング専用で、 2つのポイン
トを合わせて使用する必要があります。 臀部アタッチメントポイントは、 フォ
ールアレストの目的では使用できません。 臀部アタッチメントポイントは、
ツリーケア、 電設工事、 型枠 ・ 鉄筋工事等におけるワークポジショニングの
目的で多く使用されます。 使用していないフォールアレスト用ランヤードの
アームの先端を、 臀部アタッチメントポイントにクリップすることについて
は注意が必要です (その他のアタッチメントポイントについても同様)。 つま
づく危険や、 Y 字型のランヤードの場合には、 墜落の際にエネルギーアブソ
ーバーの伸長が妨げられ、 許容の範囲を超える衝撃荷重がユーザーに加わ
る危険があります。
16.作業用シート
作業用シートを取り付けるためのアタッチメントポイントは、 ワークポジショ
ニング専用で、 2つのポイントを合わせて使用する必要があります。 作業用
シートを取り付けるためのアタッチメントポイントは、 墜落を止める目的で
は使用できません。 作業用シートを取り付けるためのアタッチメントポイン
トは、 2つのポイントに作業用シートを連結し、 ユーザーが座ることができ
るため、 吊り下がった状態で長時間作業する場合に多く使用されます。 例と
して、 ビルの窓ガラス清掃作業での使用が挙げられます。
C0059600D (160419)
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