日本語
超音波ガイド下
静脈瘤硬化療法シミュレーター
静脈瘤の超音波ガイド下フォーム硬化療法の重要性は高まりつつあります。最良の結果を得るためには,術者
が適切な能力を備えていることが不可欠です。目標の静脈に正確に穿刺するためには,専門家としての知識と
経験,そして視覚と手の協調が必要となります。本シミュレーターは,大伏在静脈を含む右大腿上部を再現し
ています。
• 本物の軟部組織そっくりの触感で,触診や穿刺の練習を行うのに理想的です。
• 実物に似せた大伏在静脈が組み込まれています。
• 医薬品を実際に注入することが可能です。
• 本物の組織に似た構造とエコー輝度を特徴とし,リアルな超音波画像を示します。
• ドイツで開発・製造された製品です。
シミュレーターの構成
1
大伏在静脈を含む肌色をした右大腿部と以下の付属品のセットです。
• トレイおよび保護カバー
• 排液容器
• スタンド,プラスチックボトルおよび輸液セット
• カニューレ(緑,21G×2本)およびシリンジ(5ml)
組立て方法
2
血液の流れる静脈を再現するために,以下のように準備をします。
• スタンドを平らな場所に置きます。
• スタンドの上部(赤い印の部分)に,プラスチックボトルを吊るすフックをつまみねじで固定します。
• プラスチックボトルに水250mlを入れ,好みの濃さになるまで模擬血液を添加して人工血液を準備しま
す。(透明な水のままでも練習できます。)
• ボトル用ゴム栓でボトルを密閉し,液体の色が均一になるように振り混ぜます。
• 輸液ボトルを吊り下げ用ネットに入れ,スタンドのフックに吊るします。
• 点滴管セット(
4000161
• 点滴管セットのびん針をボトル用ゴム栓に刺します。
• 点滴管セットの滴下貯蔵室を数回押して貯蔵室内に液体を満たし,びん針手前の通気弁を開けます。
• 点滴チューブの先端のキャップをはずし,チューブ先端を大腿部大伏在静脈の遠位端に取り付けます。
• 大伏在静脈近位端に排液容器を取り付けます。
• 点滴チューブのクランプを緩めて人工血液(プラスチックボトルの中の赤い液体)を排液容器まで流し,チ
ューブから空気を取り除きます。
• 再びクランプを閉めて,輸液を止めます。
• シミュレーション中は必要に応じてクランプを短時間緩めて,流れ出た人工血液を補充します。
• これで,超音波ガイド下硬化療法の練習のための準備は完了です(続きはセクション
超音波ガイド下硬化療法の実施
3
硬化療法について
3.1
静脈萎縮法(硬化療法)とは,硬化剤を大伏在静脈等に注入することにより静脈瘤を「閉塞」させる治療法で
す。硬化剤の注入により血管壁が著しく変性します。続いて静脈結合組織が変性を起こし,最終的に萎縮に至
ります。
)を取り出し,血流調整クランプを閉めます。
をご覧下さい)。
3.4