5.3
ポンプの操作
I重要可能であれば、 トルクレンチとポンプは、 各1名のオペレーター
が操作してください。 これにより、 オペレーターがレンチの位置を合
わせているときに、 ポンプが誤って始動する事故を防止できます。
1. システム内のすべての継手と接続を点検して、 確実に締まり漏れ
がないことを確認します。
2. タンクのオイルレベルを確認して、 必要に応じてオイルを補給し
ます。 ( セクション4.4参照)
3. 輸送用プラグが取り外され、 ブリーザキャップが取り付けられて
いることを確認します。 ( セクション4.1参照)
4. 装置を電源に接続します。 ポンプの電源スイッチをオンの位置に
切り替えます。 図6を参照してください。
警告 : 以下の手順従って、 ポンプのモーターを始動させ、
弁を自動的に切り換え、 トルクレンチを後退させることが
できます。 モーターを始動する前に、 人身傷害や装置破
損を防止するため、 トルクレンチの位置を確認してください。
5.
ポンプを始動するには、 ペンダントの 「ON/ADV」 ボタンを押し
ます。 図7を参照してください。 モーターが自動的に始動して、 レ
ンチが前進を開始します。 ボタンを押し下げている間、 レンチ
は前進し続けます。
6. レンチを後退させるには、 「 ON/ADV」 ボタンから手を離します。
ボタンを解除した後、 圧力計には後退回路の圧力(約173-193
bar[2500 ‒ 2800 psi])が表示されます(Bポートバイパス)。
7. 「OFF/DUMP」 ボタンを押すと、 モーターが停止します。
注意 : 「ON/ADV」 ボタンを20秒間押さないままでいると、 ポンプの
内蔵タイマーがモーターを自動的に停止します。
8. レンチとホースの油圧を解放するには、 モータの回転が停止し
てから 「OFF/DUMP」 ボタンを押し下げます。 これでホースを外
すことができます。
注意 : 熱交換器付き装置:実用的な範囲内で、 タイマーでポンプを自
動的に停止させることができます。 アイドリング中、 ポンプはオイル
流量の90%を熱交換器に循環させて油温を下げます。
5.4
圧力計とオーバーレイの使用手順
ポンプには、 圧力計が付属されています。 また、 トルク値表示オーバ
ーレイも各ポンプに付属しています。 トルクオーバーレイを圧力計
の目盛面にかぶせるだけで、 圧力読み取りと トルク読み取りを簡単
に切り替えることができます (図8のA参照) 。 オーバーレイの一方の
面はヤードポンド単位 (Ft.-lbs) 、 片方の面はメートル単位 (Nm) を
表示するようになっています。 オーバーレイカバーを裏返して、 目盛
の単位を変更できます。
後退
(-E)
ポンプ
前進
後退
(-Q)
ポンプ
前進
ポンプバルブ
B
A
B
A
警告 : 各オーバーレイは、 Enerpacのトルクレンチ専用サ
イズです。 他のレンチには使用しないでください。
5.5
オーバーレイの切り替え
圧力計の正面フランジを所定の位置に保持している3つの黒い
1.
ウィングノブを外します (図8のB参照) 。
正面フランジとオーバーレイを取り外します (図8のC参照) 。
2.
3.
新しい オー バ ーレ イをフランジ に か ぶ せます (ご 使 用 の
Enerpacトルクレンチに適したオーバーレイか必ず確認してく
ださい)。 オーバーレイをフランジの裏にあるくぼみに合わせま
す (図8のD参照) 。
オーバーレイとフランジを重ねて持ちながら (図8のC参照) 、 フ
4.
ランジをノブスタッ ドに入れます。 必要に応じて、 オーバーレイ
の位置を調整して、 ノブを指で締めます (図8のB参照) 。 フラン
ジとオーバーレイが圧力計に押し付けられ、 定位置に固定され
ます。 トルク設定に必要な圧力値については、 トルクレンチの説
明書を参照してください。 最大圧力値はレンチやアクセサリの
種類によって異なりますので、 ご注意ください。
レンチの使用手順は、 トルクレンチの説明書を参照してく
ださい。
A
C
.
ENERPAC THC-700 SERIES - 800 BAR/11,600 PSI MAX.
ENERPAC THC-700 SERIES - 800 BAR/11,600 PSI MAX.
ENERPAC THQ-700 SERIES - 700 BAR/10,000 PSI MAX.
ENERPAC THQ-700 SERIES - 700 BAR/10,000 PSI MAX.
図5 ホースの詳細
79
図8 オーバーレイの取り付け
トルクレンチ
B
D