5.2 適合
装具の取り付け
装具の長さはアームバー上で前腕支持をスライドさせて調整できます。アームバーは装着者に合
わせて調整してください。
1) バーのネジを緩めます(画像参照 1、項目 4)。レンチを使ってください(画像参照 1、項目
1)。
2) 装着者の肘を 90° 屈曲させます。
3) 前腕外側に装具を取り付けます。
4) 装具の支持部を、手関節装具(画像参照 2)と肘頭から約 2 cm の間(画像参照 3)に配置し
ます。
備考:
は、装着前に直接支持部を取り付けておくこともできます。遠位前腕支持の端部が手関節背
面からはみださないように注意してください。
5) 調整した長さをバーの上に印を付けます。
6) 装具を外してレンチでネジを締めます(トルク値:1 Nm)(画像参照 4)。
装具角度の調整
角度の調整範囲は、掌屈または背屈で最大30°までです。10°ずつ調整が可能です。装具の穴で
調整位置が分かります。
1) レンチで装具のネジを緩めます(画像参照 7)。
2) 装着者の肘を 90° 屈曲させます。
3) 前腕外側に装具を取り付け、アライメントを行います。
4) 任意の角度に装具を配置します。
5) 角度位置に印を付けます。
6) 装具を外してレンチでネジを締めます(トルク値:3.6 Nm)。
ハンド支持用バーの調整
1) 備考: カーブ面を上向きにしてハンド支持用バーのアライメントを行います。
ハンド支持用バー(画像参照 1、項目 3)を装具(画像参照 8)に挿入します。
2) 装着者の肘を 90° 屈曲させます。
3) 前腕外側に装具を取り付けます。
4) 一人ひとりの状態に応じて、ハンド支持用バーをスライドさせて掌側の下に配置します。
5) 装具を外してレンチでネジを締めます(トルク値:1 Nm)。
前腕支持の調整
1) 装着者の肘を 90° 屈曲させます。
2) 前腕外側に装具を取り付けます。
3) 支持部の必要な長さに印を付けます(画像参照 5)。
4) ハサミで支持部をトリミングします(画像参照 6)。
5) 切り口にサンドペーパーをかけます。
6) 装具を再び装着して必要に応じて動きを確認します。
前腕パッドの調整
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必ず:装具を外します。
1) 粘着式面ファスナーパッチを支持部の内側に取り付けます(画像参照 9)。
2) 支持部内側の形に合わせてパッドを配置し、面ファスナーを閉じます。
3) ハサミでそれぞれのパッドをトリミングします。支持部の端部は5 mm残しておきます(画像
参照 10)。
前腕ストラップの調整
支持部内側のスロットに前腕ストラップを取り付けます。正しくアライメントをして、スト
ラップの引き輪が上を向くようにします。
1) 支持部下側のストラップを引いて面ファスナーで閉じます。
2) 支持部上側のストラップを引いて面ファスナーで閉じ、それぞれストラップの円周を腕に合
わせて調整します。
必ず尺骨頭に遠位支持を取り付けてください。点圧力を感じやすい装着者に
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