Petzl Z359.11 2014 Guia De Inicio Rapido página 18

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JP
本書では、 製品の正しい使用方法を説明しています。 技術や使用方法
については、 いくつかの例のみを掲載しています。
製品の使用に関連する危険については、 警告のマークが付いていま
す。 ただし、 製品の使用に関連する危険の全てをここに網羅することは
できません。 最新の情報や、 その他の補足情報等は Petzl.com で参照
できますので、 定期的に確認してください。
警告および注意事項に留意し、 製品を正しく使用する事は、 ユーザーの
責任です。 本製品の誤った使用は危険を増加させます。 疑問点や不明
な点は (株) アルテリア (TEL 04-2968-3733) にご相談ください。
1.用途
本製品は墜落からの保護を目的として使用する個人保護用具 (PPE)
です。
チェストアッセンダー CROLL L 付属、 ゲート付腹部アタッチメントポイ
ント付ロープアクセス用ハーネスです。 最大使用荷重: 140 kg
本製品の限界を超えるような使用をしないでください。 また、 本来の用
途以外での使用はしないでください。
責任
警告
この製品を使用する活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、 判断、 および安全の確保についてそ
の責任を負うこ と と します。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、 理解してください
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けてください
- この製品の機能とその限界について理解してください
- この製品を使用する活動に伴う危険について理解してください
これらの注意事項を無視または軽視すると、 重度の傷害や死につ
ながる場合があります。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、 あるいはそ
れらの人から目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ使用して
ください。
ユーザー各自が自身の行為、 判断、 および安全の確保について責任を
負い、 またそれによって生じる結果についても責任を負うこととします。
各自で責任がとれない場合や、 その立場にない場合、 また取扱説明書
の内容を理解できない場合は、 この製品を使用しないでください。
2.各部の名称
チェス トハーネス:
(1) 背部アタッチメントポイント、 (2) 背部アタッチメントポイント調節
バックル、 (3) ショルダーストラップ調節バックル、 (4) ショルダーストラ
ップ調節 FAST バックル、 (5) 胸部アタッチメントポイント、 (6) チェスト
アッセンダー CROLL L、 (7) カム、 (8) セーフティキャッチ、 (9) 伸縮性ス
トラップリテイナー、 (10) マジックテープ式 ASAP'SORBER 用リテイナ
ー、 (11) フォールアレスト用ランヤードのコネクターホルダー、 (12) フォ
ールインジケーター
シッ トハーネス:
(13) ゲート付腹部アタッチメントポイント、 (13a) 繊維製アタッチメ
ントポイント、 (13b) 金属製 D 型 アタッチメントポイント S、 (13c) 金
属製 D 型 アタッチメントポイント L、 (13e) 六角レンチ、 (14) ウエスト
ベルトストラップ、 (15) レッグループ、 (16) 側部アタッチメントポイン
ト、 (17) 後部レストレイン用アタッチメントポイント、 (18) ストラップ用
DOUBLEBACK PLUS 調節バックル、 (18 bis) レッグループ用 FAST LT
オートマチックバック、 (19) ギアループ、 (20) ギアバッグ TOOLBAG 取
付用スロッ ト、 (21) レッグループとウエストベルトをつなぐストラップ
用 DOUBLEBACK 調節バックル、 (22) ツールホルダー CARITOOL 取
付用スロッ ト
主な素材:
- ストラップ: ポリエステル、 調節バックル: スチール、 腹部アタッチメン
トポイント: アルミニウム合金およびステンレススチール
- CROLL L: フレーム: アルミニウム合金、 カム: ステンレススチール
3.点検のポイン ト
器具の状態は、 ユーザーの安全に大きく関係します。
ペツルは、 十分な知識を持つ適任者による詳細点検を、 少なく とも 12
ヶ月ごとに行うことをお勧めします (国や地域における法規や、 使用
状態によっても変わります)。 Petzl.com で説明されている方法に従っ
て点検してください。 点検の結果を記録してください。 点検記録に含
める内容: 種類、 モデル、 製造者の連絡先、 個別番号、 製造日、 購入日、
初回使用時の日付、 次回点検予定日、 問題点、 コメント、 点検者の名前
および署名。
毎回、 使用前に
ハーネス
ウェビングのアタッチメントポイント部分、 調節バックル部分、 および縫
製部分を点検してください。 縫製部分が切れたりゆるんだり していない
ことを特に注意して確認してください。
使用による切れ目や磨耗、 熱や化学物質等による損傷がないことを確
認してください。 ダブルバックバックル、 ダブルバック PLUS バックルお
よびファストバックルが正常に機能することを確認してください。
フォールインジケータを点検してください。 背部アタッチメントポイン
トに 400 daN を超える衝撃荷重がかかると、 赤いフォールインジケー
タが見えます。
フォールインジケータが見えているハーネスは、 廃棄してください。
ゲート付腹部アタッチメントポイント
製品に亀裂や変形、 腐食等がないことを確認してください。 スクリュー
がしっかりと締まっていることを確認してください。
CROLL L
製品にひび割れ、 変形、 傷、 磨耗、 腐食等がないことを確認してくださ
い。
フレーム、 アタッチメントホール、 カム、 セーフティキャッチ、 スプリング、
カムの軸の状態を確認してください。
カムの動きとスプリングの状態に問題がないことを確認してください。
カムの歯に泥等が詰まっていないことを確認してください。
使用中の注意点
調節バックルがしっかりと締められていることを常に確認してください。
この製品および併用する器具 (連結している場合は連結部を含む) に
常に注意を払い、 状態を確認してください。 全ての構成器具が正しくセ
ッ トされていることを確認してください。
4.適合性
この製品がシステムの中のその他の器具と併用できることを確認して
ください (併用できる = 相互の機能を妨げない)。
本製品と併用する器具は、 使用する国における最新の規格に適合し
ていなければなりません (例: ヨーロッパにおけるコネクターの規格
EN 362)。
5.ハーネスの装着および調節方法
- 余分なストラップは必ず折って平らにした状態で伸縮性リテイナーに
しまってください
- FAST オートマチックバックルの機能を妨げる可能性があるため、 小
石、 砂、 衣服等が挟まらないように注意してください。 調節バックルが正
しく締められていることを確認して下さい (図参照)
TECHNICAL NOTICE ASTRO BOD FAST
ゲート付腹部アタッチメン トポイン ト
このアタッチメントポイントには複数の器具を連結可能です: ピンには
作業用シート PODIUM、 D 型アタッチメントポイント S にはチェストア
ッセンダー CROLL L、 D 型アタッチメントポイント L には下降器。
2本のスクリューがしっかりと締まっていることを確認してください。
取り付けおよび取り外しの説明に正確に従ってください: 矢印を参照し
てください。 ピンを外す際、 スクリューを完全に取り外す必要はありませ
ん。 スクリューを紛失した場合は、 (株) アルテリアにご相談ください。
背部アタッチメントポイン ト位置の調節
体型にあわせて、 背部アタッチメントポイントの位置を肩甲骨の位置と
同じ高さになるように調節してください。
警告: 背部アタッチメントポイントを使用する場合は、 レッグループとウ
エストベルトをつなぐ後部ストラップの調節が重要です。
調節の確認
墜落の際に怪我をする危険を低減するため、 ハーネスは体にぴったり
とフィッ トするよう調節してください。
ハーネスが正しく フィ ッ トし、 使用目的に見合う快適性が得られること
を必ず確認してください。 ハーネスを装着した状態で動いたり、 装備を
全て装着した状態で各アタッチメントポイントから吊り下がり、 適切に
調節されていることを確認してください。
6.フ ォールアレス ト用ハーネス
背部または胸部アタッチメントポイントは、 必ず最新の規格に適合した
フォールアレストシステムに連結してください。
モバイルフォールアレスターやエネルギーアブソーバー等のフォール
アレストシステムに接続することができるのは、 このアタッチメントポイ
ントのみです。 墜落を止める際、 アタッチメントポイントは伸長します。
クリアランスを計算する時は、 この伸び (最大約 0.6 m) を考慮する必要
があります。 墜落距離に関係するコネクターの長さも考慮して、 必要な
クリアランスを計算してください。
7.ポジシ ョニングと レス トレイン用ハーネス
腹部または胸部アタッチメントポイントおよびウエストベルトの側部ア
タッチメントポイントは、 吊り下がった状態で体を支えて作業位置で安
定した体勢をとる (ポジショニング)、 または墜落の可能性がある場所
にユーザーが侵入できないよう行動範囲を制限する (レストレイン) た
めに使用します。
腹部または側部アタッチメントポイントは、 フォールアレストの目的で
使用することはできません。
ウェストベルトのサポート性を向上させるため、 必ず両側部のアタッチ
メントポイントをポジショニング用ランヤードで連結して使用してくだ
さい (U字吊り)。
ランヤードは常にたるみのない状態を維持してください。
8.チェス トアッセンダー CROLL L
CROLL L は作業ロープの登高用アッセンダーです。 CROLL L はフォー
ルアレスト用ではありません。
許容されるロープの直径
直径 10 ~ 13 mm セミスタティ ックロープ (コア + シース)
機能の原理と確認
この製品はロープ登高に使用します。 ロープ上を一方向にスライドし、
反対方向にはロックします。
カムの歯がロープを噛むことにより、 フレームとの間でロープを挟んで
ロックします。 ロープに付いた泥等によるつまりを防ぐために、 カムに
はスロッ トがあります。
ロープの取り付けと取り外し
カムを開くには、 セーフティキャッチを親指と人差し指でつまみ、 カム
から離しながら引いて、 右側の本体部分にひっかけます。 これでカムが
開いた状態でロックされます。
ロープを挿入します。 上下の向きを示すマーキングを確認してくださ
い。 セーフティキャッチを戻し、 カムがロープを押さえていることを確
認してください。 セーフティキャッチは不意にカムが解除されるのを
防ぎます。
ロープから取り外すには、 器具を上にスライドさせながらセーフティー
キャッチを引き、 カムを解除してください。
ロープ登高
CROLL L とフッ トループを取り付けた別のロープクランプ (BASIC 等)
を使用します。 必ず別のロープクランプとハーネスを適切なランヤード
で連結してください。
斜めにトラバースする場合
ロープが斜めになっている箇所で登り始める時は、 ロープをまたいで、
ロープが CROLL L に対して平行に流れるようにしてください。
短い距離の下降
器具をゆっく りと上にスライドさせながら人差し指でカムを下に押し
てください。 その際、 指を挟まないよう注意してください。 セーフティキ
ャッチは操作しないでください。 不意にカムを解除してしまう危険が
あります。
警告: 体重が 100 kg を超えるユーザーが使用する場合は、 Petzl.com
で Solutions for workers over 100 kg を確認してください。
9.ギアループ
ギアループは用具を携行/整理する目的でのみ使用してください。
警告、 危険: ギアループは、 ビレイ、 懸垂下降、 ロープの連結、 自己確保
には絶対に使用しないでください。
マジックテープ式リテイナーは、 モバイルフォールアレスターに連結
されたエネルギーアブソーバーを高い位置に維持するために使用で
きます。
10.フ ォールアレス ト用ランヤードのコネク ターホルダ
A.ランヤード先端のコネクターをクリップする以外の用途で使用しな
いでください。
B.このコネクターホルダーにダブルランヤードの片方のコネクターを
クリップした状態で墜落をしても、 エネルギーアブソーバーの伸長を
妨げません。
警告: このアタッチメントポイントは、 フォールアレスト用アタッチメント
ポイントではありません。
11.アクセサリー
作業用シート PODIUM および PODIUM 用シャックル。
12.ANSI 規格に基づく 補足情報
- 取扱説明書は、 製品と一緒にユーザーに提供されなければなりま
せん
- 併用する全ての用具の取扱説明書をよく読み、 理解してください
- レスキュープラン: ユーザーは、 この製品の使用中に問題が生じた際
にすみやかに対処できるよう、 レスキュープランとそれに必要となる装
備をあらかじめ用意しておく必要があります
- 警告: 複数の器具を同時に使用する場合、 1つの器具の安全性が、 別
の器具の使用によって損なわれることがあります
- 警告: ハーネスは、 化学物質や熱、 腐食、 紫外線によって損傷するこ
とがあります。 器具の状態に疑問がある場合、 (株) アルテリア (TEL:
04-2968-3733) にご相談ください。
- 電源や稼動中の機械類の近く、 表面がざらざらしている、 または尖っ
たものの近く で作業する場合は十分注意してください
13.補足情報
廃棄基準:
警告: 極めて異例な状況においては、 1回の使用で損傷が生じ、 その後
使用不可能になる場合があります (劣悪な使用環境、 海に近い環境で
の使用、 鋭利な角との接触、 極端な高 / 低温下での使用や保管、 化学
薬品との接触等)。
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないでください:
- プラスチック製品または繊維製品で、 製造日から 10 年以上経過した
- 大きな墜落を止めた、 あるいは非常に大きな荷重がかかった
- 点検において使用不可と判断された。 製品の状態に疑問がある
- 完全な使用履歴が分からない
- 該当する規格や法律の変更、 新しい技術の発達、 また他の器具との併
用に適さない等の理由で、 使用には適さないと判断された
このような製品は、 以後使用されることを避けるため廃棄してくださ
い。
アイコン:
A.耐用年数: 10 年 - B.マーキング - C.使用温度 - D.使用上の注意 - E.ク
リーニング / 消毒 - F.乾燥 - G.保管 / 持ち運び - H.メンテナンス - I.改造
/ 修理 (パーツの交換を除き、 ペツルの施設外での製品の改造および
修理を禁じます) - J.問い合わせ
3年保証
原材料および製造過程における全ての欠陥に対して適用されます。 以
下の場合は保証の対象外とします: 通常の磨耗や傷、 酸化、 改造や改
変、 不適切な保管方法、 メンテナンスの不足、 事故または過失による損
傷、 不適切または誤った使用方法による故障。
警告のマーク
1.重傷または死につながるおそれがあります。 2.事故や怪我につながる
危険性があります。 3.製品の機能や性能に関する重要な情報です。 4. し
てはいけない内容です。
トレーサビリテ ィ とマーキング
a.この個人保護用具の製造を監査する公認機関の ID 番号 - b.認証機
関 - c. ト レーサビリティ: データマトリクスコード - d.サイズ - e.個別番
号 - f.製造年 - g.製造月 - h.ロッ ト番号 - i.個体識別番号 - j.規格 - k.取扱
説明書をよく読んでください - l.モデル名 - m.最大使用荷重 - n.製造者
住所 - o.製造日 (月 / 年)
付録 A - ANSI 規格
ANSI/ASSE Z359 規格におけるフルボディハーネスの適切な使用
およびメンテナンスについての要求事項
注意: これらは、 ANSI/ASSE Z359 規格に基づく情報および一般的要
求事項です。 この用具を製造するメーカーにより、 使用についてより厳
格な規定が適用される可能性があります。 メーカーの取扱説明書を参
照してください。
1.これらの用具を使用するユーザーは、 それぞれの作業環境において
用具を安全に使用する詳細な手順を含む適切な訓練および教育を受
けている必要があります。 墜落防止計画の管理に関する最低要件を定
める ANSI/ASSE Z359.2 規格は、 雇用者による墜落防止計画の管理に
ついて、 次の項目を含むガイドラインおよび要求事項を定めています:
方針、 任務と訓練、 墜落防止の手順、 墜落の危険性の排除または管理、
レスキューの手順、 事故調査、 管理方法の有効性の評価。
2.製品を適切に使用するためには、 フルボディハーネスを正しく装着す
る必要があります。 ユーザーは、 正しいサイズを選択し、 フルボディハー
ネスを常に適切に装着できるように教育を受けている必要があります。
3.ハーネスの適切な装着およびサイズ選択については、 メーカーの取
扱説明書に従う必要があり、 特に次の点に注意する必要があります: バ
ックルが正しく連結されていること、 レッグループおよびショルダースト
ラップが常に適切に調節されていること、 チェストストラップが胸部の
中心にく ること、 墜落した際にレッグループが生殖器に干渉しないよう
に適切に調節されていること。
4.ANSI/ASSE Z359.11 規格に適合したフルボディハーネスは、 最大衝
撃荷重を 1800 ポンド (8 kN) 以下に抑える個人用フォールアレストシ
ステムを構成する他の用具と併せて使用してください。
5.深刻な症状を起こす起立失調 (サスペンショントラウマ等とも呼ばれ
ます) は、 ハーネスの適切なデザイン、 迅速な救助、 宙吊り状態での荷
重を分散する用具により抑制することができます。 作業員に意識がある
場合、 宙吊り状態での荷重を分散する用具を使用することにより、 脚に
かかっている圧力を開放し、 血流を良くすることで、 起立失調の発症を
遅らせることができます。 アタッチメントポイントを延長するためのラン
ヤード (D リングエクステンション) は、 支点や支点に取り付けられたコ
ネクターに直接連結するためのものではありません。 墜落時の最大衝
撃荷重を 1800 ポンド (8 kN) 以下に抑えるために、 エネルギーアブソ
ーバーを使用する必要があります。 D リングエクステンションの長さは、
墜落距離およびクリアランスの計算に影響します。
6.墜落時にフルボディハーネスを含むフォールアレストシステムを構成
する用具が伸び、 変形することにより、 墜落停止時のシステム全体の伸
長が大きくなります。 フォールアレストシステムにおいて必要なクリアラ
ンスを計算するためには、 フルボディハーネス自体の伸び、 コネクター
の長さ、 ハーネス装着時の身体の位置やその他の要素により、 落下距
離が長くなることを考慮する必要があります。
7.フルボディハーネスのアタッチメントポイントに連結されたランヤー
ドのアームは、 適任者およびメーカーによって認められていない限り、
その他のアタッチメントポイント等、 フルボディハーネスを構成するパ
ーツにクリップしてはいけません。 これは、 Y 字型ランヤードを使用す
る際に特に重要です。 使用していない側のアームの先端を、 ハーネス
のその他のアタッチメントポイント等にクリップした状態で墜落した場
合、 エネルギーアブソーバーの伸長が妨げられ、 許容の範囲を超える
衝撃荷重がユーザーに加わる危険があります。 使用していないアーム
の先端をクリップしておくための専用ループは、 つまづいたり、 絡まった
りする危険を抑えるため、 通常胸部の位置に取り付けられています。
8.ストラップの先端が余っていると、 機械類に巻き込まれたり、 偶発的
に調節バックルが外れたりする危険があります。 全てのフルボディハー
ネスは、 ストラップの余った先端を収納するためのリテイナー等を備え
ている必要があります。
9.柔軟性のあるループ状のアタッチメントポイントは、 その性質上、 柔
軟性のあるループもしくはカラビナと連結することを推奨します。 メー
カーによってその使用が認められていない限り、 スナップフックは使用
すべきでありません。
このフルボディハーネスの各アタッチメン トポイントの位置および
使用に関する補足情報については、 10-16 に記載されています。
10.背部
使用用途によって他のアタッチメントポイントの使用が認められてい
る場合を除き、 フォールアレストにおいては、 基本的に背部アタッチメ
ントポイントを使用してください。 背部アタッチメントポイントは、 レス
トレインやレスキューでも使用できます。 墜落時に背部アタッチメント
ポイントによって吊り下がった場合、 フルボディハーネスのデザインに
より、 荷重はユーザーを支えているショルダーストラップおよび大腿部
周辺に分散されます。 墜落後、 背部アタッチメントポイントにより吊り下
がっている場合、 ユーザーの上体はわずかな前傾姿勢を保ち、 胸部の
下が若干圧迫されます。 スライド式もしくは固定式の背部アタッチメン
トポイントのいずれかを選択するかについては、 検討を要します。 スラ
イド式背部アタッチメントポイントは、 通常ユーザーの体形に合わせた
位置調節が容易で、 また墜落後に身体をより真っ直ぐな状態に保ちま
すが、 フルボディハーネスの伸びは増加します。
11.胸部
背部アタッチメントポイントの使用が適任者により不適切と判断され
た場合や、 必ず足から墜落することが想定される場合、 胸部アタッチメ
C0061900D (040619)
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