概要
Shure ULX-D™デジタルワイヤレスは、プロフェッショナルSR用として、イ
ンテリジェントな暗号化対応ハードウェア、フレキシブルな受信機オプショ
ン、先進の充電機能オプションとともに優れた音質とRFパフォーマンスを
提供します。
ワイヤレスの音質のブレークスルーとなったShureのデジタル処理によ
り、ULX-Dは、信頼性の高いShure製各種マイクロホンとともに、これまで
のどんなワイヤレスシステムにもなかった原音に忠実な再現性を提供してい
ます。 20 Hz~20 KHz周波数帯域と完全なフラットレスポンスが、明瞭かつ
存在感のある、非常に正確なローエンドとトランジェントレスポンスを実現
します。 120 dBを超えるULX-Dのワイドなダイナミックレンジが、優れたS/
N性能を実現しています。 また利便性を高める機能として、Shure独自のゲ
インレンジング技術によってシステムのダイナミックレンジをあらゆる入
力ソースに対して最適化することで、送信機のゲイン調整を不要としてい
ます。
RF性能において、ULX-Dはスペクトラムの効率性や信号安定性の新たな基準
を示しています。 ULX-Dの相互変調性能は、ワイヤレス性能に大きな進歩を
もたらし、1つのTVチャンネルで同時に運用できる送信機数を大幅に増やす
ことに成功しました。 オーディオに不自然さのない強固なRF信号は、標準
のダイポールアンテナを使った場合でも、見通し距離で100メートル以上到
達可能です。 安全な送受信が必要となる用途においては、ULX-Dが提供する
先進暗号化基準(AES)256ビット暗号化信号により、プライバシーを確実
に保護できます。
拡張性と柔軟なモジュール化を実現するため、ULX-D受信機にはデュアルと
暗号化
ULXDは先進暗号化基準(AES-256)を採用し、米国標準技術局(NIST)制定
のFIPS-197に適合します。
1. 受信機の暗号化を有効にします:
ンボルが緑色に点灯し、LCDには
す。
2. 送信機を受信機に同期します。 暗号シンボルが送信機に表示されます。
デュアル受信機とクアッ ド受信機
ULXD4受信機はデュアルチャンネルモデルとクアッドチャンネルモデルがあります。 両モデルともに同じ機能を有しており、チャンネル数と音声出力数が
異なるだけです。
このガイドの説明と手順は、デュアルとクアッド受信機のいずれにも該当します。
ULXD4Dデュアル受信機
2チャンネルのワイヤレスオーディオに対応
1
control
RX1
RF
audio
gain
ULXD4D
A
B
OL
ENTER
Digital Wireless Receiver
OL
EXIT
I R
SCAN
push
B
Secondary
76
>
DEVICE UTILITIES
ENCRYPTION
と表示されま
SYNC NOW FOR ENCRYPTION
2
RX2
RF
audio
gain
power
A
B
OL
OL
A
output 2
output 1
Primary
line
line
mic
mic
2
1
クアッドのチャンネルバージョンを用意し、ラックマウント時に便利なRF
カスケード、内蔵電源、音声出力チャンネルサミング、DANTE™デジタルネ
ットワーク(イーサネット経由でマルチチャンネルオーディオを提供)等が
備えられています。 受信機はすべて、近接して多くのチャンネル数を必要
とする用途のためのハイデンシティモードを備えており、1つの周波数帯域
で同時に使用できるチャンネル数が大幅に増えました。
先進のリチウムイオン充電池により、アルカリ電池に比べて送信機の電池寿
命はより長くなり、電池残量も15分以内の精度で時分表示され、電池の状態
も詳細に知ることが可能です。
ULX-D™デジタルワイヤレスシステムが提供する機能と利点を併せること
で、ULXD4DとULXD4Q受信機は同クラスの他社デジタル受信機の一歩先を
行き、プロフェッショナルSRに新しいパフォーマンスレベルを提供します。
注: 暗号化を有効、または新たな暗号化キーを要求するなど、受信機の暗号
化ステータスを変更した場合には、設定を送信機に送るために同期を行う必
要があります。 もし同じ設定になっていない場合には、暗号化不一致の警
。暗号シ
告が受信機のLCDパネルに表示されます。
ULXD4Qクアッ ド受信機
4チャンネルのワイヤレスオーディオに対応
ULXD4Q
Digital Wireless Receiver
I R
B
line
mic
1
2
3
4
control
RX1
audio
gain
RX2
audio
gain
RX3
audio
gain
RX4
audio
gain
RF
RF
RF
RF
A
B
A
B
A
B
A
B
OL
OL
OL
OL
ENTER
OL
OL
OL
OL
EXIT
SCAN
push
A
output 4
output 3
output 2
output 1
Secondary
Primary
line
line
line
mic
mic
mic
4
3
2
1
power