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Petzl Newton Manual De Instrucciones página 22

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JP
本書では、 製品の正しい使用方法を説明しています。 技術や使用方法につい
ては、 いくつかの例のみを掲載しています。
製品の使用に関連する危険については、 警告のマークが付いています。 ただ
し、 製品の使用に関連する危険の全てをここに網羅することはできません。 最
新の情報や、 その他の補足情報等は Petzl.com で参照できますので、 定期的
に確認してください。
警告および注意事項に留意し、 製品を正しく使用する事は、 ユーザーの責任
です。 本製品の誤使用は危険を増加させます。 疑問点や不明な点は (株) アル
テリア (TEL 04-2968-3733) にご相談ください。
1.用途
本製品は個人保護用具 (PPE) です。
フォールアレスト用フルボディハーネスです。
本製品の限界を超えるような使用をしないでください。 また、 本来の用途以外
での使用はしないでください。
責任
警告
この製品を使用する活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、 判断、 および安全の確保についてそ
の責任を負うこ とと します。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、 理解してください
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けてください
- この製品の機能とその限界について理解してください
- この製品を使用する活動に伴う危険について理解してください
これらの注意事項を無視または軽視すると、 重度の傷害や死につ
ながる場合があります。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、 あるいはそれらの人
から目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ使用してください。
ユーザー各自が自身の行為、 判断、 および安全の確保について責任を負い、 ま
たそれによって生じる結果についても責任を負うこととします。 各自で責任が
とれない場合や、 その立場にない場合、 また取扱説明の内容を理解できない
場合は、 この製品を使用しないでください。
2.各部の名称
(1) 胸部アタッチメントポイント、 (2) 背部アタッチメントポイント、 (3) ショルダ
ーストラップ、 (4) レッグループ用ファストバックル (NEWTON EASYFIT)、 (4 bis)
レッグループ用ダブルバックバックル (NEWTON)、 (5) 胸部ストラップ用ファ
ストバックル、 (6) ストラップリテイナー、 (7) ギアループ、 (8) ベスト (NEWTON
EASYFIT)、 (9) フォールインジケーター、 (10) フォールアレスト用ランヤードの
コネクターホルダー、 (10 bis) コネクターホルダー用クリップ
主な素材
ストラップ: ポリエステル
ファストバックル: スチール
背部アタッチメントポイント: アルミニウム合金
3.点検のポイン ト
器具の状態は、 ユーザーの安全に大きく関係します。
ペツルは、 十分な知識を持つ適任者による詳細点検を、 少なく とも 12 ヶ月ご
とに行うことをお勧めします (国や地域における法規や、 使用状態によっても
変わります)。 Petzl.com で説明されている方法に従って点検してください。 点
検の結果を記録してください。 点検記録に含める内容: 種類、 モデル、 製造者
の連絡先、 個別番号、 製造日、 購入日、 初回使用時の日付、 次回点検予定日、 問
題点、 コメント、 点検者の名前と署名。
毎回、 使用前に
ウェビングのアタッチメントポイント部分、 調節バックル部分、 および縫製部
分を点検してください。
使用による切れ目や磨耗、 熱や化学物質等による損傷がないことを確認して
ください。 切れている縫製糸がないことを特に注意して確認してください。
ファストバックルが正常に機能することを確認してください。 フォールインジ
ケーターを点検してください。 フォールアレスト用アタッチメントポイントに
400 daN を超える衝撃荷重がかかると、 赤いフォールインジケーターが現れ
ます。 フォールインジケーターが見えているハーネスは、 廃棄してください。
使用中の注意点
この製品および併用する器具 (連結している場合は連結部を含む) に常に注
意を払い、 状態を確認してください。 全ての構成器具が正しくセッ トされてい
ることを確認してください。
4.適合性
この製品がシステムの中のその他の器具と併用できることを確認してくださ
い (併用できる = 相互の機能を妨げない)。
5.ハーネスの装着および調節方法
- 余分なストラップは必ず折って平らにした状態でリテイナーにしまってく
ださい
- ファストバックルの機能を妨げる可能性があるため、 小石、 砂、 衣服等が挟
まらないように注意してください。 調節バックルが正しく締められていること
を確認してください。
調節の確認
墜落の際に怪我をする危険を低減するため、 ハーネスは体にぴったりとフィ ッ
トするよう調節してください。
ハーネスが正しく フィ ッ トし、 使用目的に見合う快適性が得られることを必ず
確認してください。 ハーネスを装着した状態で動いたり、 装備を全て装着した
状態で各アタッチメントポイントから吊り下がり、 適切に調節されていること
を確認してください。
6.フ ォールアレス ト用ハーネス
胸部または背部アタッチメントポイントは、 必ず最新の規格に適合したフォー
ルアレストシステムに連結してください。 モバイルフォールアレスターやエネ
ルギーアブソーバー等のフォールアレストシステムに接続できるのは、 これら
のアタッチメントポイントのみです。
墜落を止める際、 アタッチメントポイントは伸長します。 クリアランスを計算す
る時は、 この伸び (最大約 0.5 m) を考慮する必要があります。 墜落距離に関係
するコネクターの長さも考慮して、 必要なクリアランスを計算してください。
7.レス トレインおよびレスキュー
胸部または背部アタッチメントポイントは、 墜落の可能性がある場所にユ
ーザーが侵入できないよう行動範囲を制限する (レストレイン) ために使用
可能です。
胸部または背部アタッチメントは、 レスキューに使用可能です。
8.フ ォールアレス ト用ランヤードのコネクターホルダー
ランヤード先端のコネクターをクリップする以外の用途で使用しないでく
ださい。
このコネクターホルダーにダブルランヤードの片方のコネクターをクリップし
た状態で墜落をしても、 エネルギーアブソーバーの伸長を妨げません。
9.ギアループ
ギアループは用具を携行 / 整理する目的でのみ使用してください。
警告、 危険: ギアループは、 ビレイ、 懸垂下降、 ロープの連結、 自己確保には絶
対に使用しないでください。
TECHNICAL NOTICE - C73 NEWTON-ANSI
10.ANSI 規格に基づく 補足情報
- 取扱説明書は、 製品と一緒にユーザーに提供されなければなりません
- 併用する全ての用具の取扱説明書をよく読み、 理解してください
- レスキュープラン: ユーザーは、 この製品の使用中に問題が生じた際にすみ
やかに対処できるよう、 レスキュープランとそれに必要となる装備をあらかじ
め用意しておく必要があります。
- 警告: 複数の器具を同時に使用する場合、 1つの器具の安全性が、 別の器具
の使用によって損なわれることがあります
- 警告: ハーネスは、 化学物質や熱、 腐食、 紫外線によって損傷することがあり
ます。 器具の状態に疑問がある場合、 (株) アルテリア (TEL: 04-2968-3733) に
ご相談ください
- 電源や稼動中の機械類の近く 、 表面がざらざらしている、 または尖ったもの
の近く で作業する場合は十分注意してください。
11.補足情報
廃棄基準:
警告: 極めて異例な状況においては、 1回の使用で損傷が生じ、 その後使用
不可能になる場合があります (劣悪な使用環境、 海に近い環境での使用、 鋭
利な角との接触、 極端な高 / 低温下での使用や保管、 化学薬品との接触等)。
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないでください:
- プラスチック製品または繊維製品で、 製造日から 10 年以上経過した
- 大きな墜落を止めた、 あるいは非常に大きな荷重がかかった
- 点検において使用不可と判断された。 製品の状態に疑問がある
- 完全な使用履歴が分からない
- 該当する規格や法律の変更、 新しい技術の発達、 また新しい製品との併用に
適さない等の理由で、 使用には適さないと判断された
このような製品は、 以後使用されることを避けるため廃棄してください。
アイコン:
A.耐用年数: 10 年 - B.マーキング - C.使用温度 - D.使用上の注意 - E.ク リー
ニング / 消毒 - F.乾燥 - G.保管 / 持ち運び - H.メンテナンス - I.改造 / 修理 (
パーツの交換を除き、 ペツルの施設外での製品の改造および修理を禁じま
す) - J.問い合わせ
3 年保証
原材料および製造過程における全ての欠陥に対して適用されます。 以下の場
合は保証の対象外とします: 通常の磨耗や傷、 酸化、 改造や改変、 不適切な保
管方法、 メンテナンスの不足、 事故または過失による損傷、 不適切または誤っ
た使用方法による故障。
警告のマーク
1.重傷または死につながる恐れがあります。 2.事故や怪我につながる危険性
があります。 3.製品の機能や性能に関する重要な情報です。 4. し てはいけな
い内容です。
トレーサビリティ とマーキング
a.この個人保護用具の製造を監査する公認機関 - b.認証機関 - c. ト レーサビ
リティ: データマトリクスコード = 製品番号 + シリアル番号 - d.サイズ - e.シリ
アル番号 - f.製造年 - g.製造月 - h.ロッ ト番号 - i.個体識別番号 - j.規格 - k.取扱
説明書をよく読んでください - l.モデル名
付録 A - ANSI 規格
ANSI/ASSE Z359 規格におけるフルボディハーネスの適切な使用
およびメンテナンスについての要求事項
注意: これらは、 ANSI/ASSE Z359 規格に基づく情報および一般的要求事項で
す。 この用具を製造するメーカーにより、 使用についてより厳格な規定が適用
される可能性があります。 メーカーの取扱説明書を参照してください。
1.これらの用具を使用するユーザーは、 それぞれの作業環境において用具
を安全に使用する詳細な手順を含む適切な訓練および教育を受けている必
要があります。 墜落防止計画の管理に関する最低要件を定める ANSI/ASSE
Z359.2 規格は、 雇用者による墜落防止計画の管理について、 次の項目を含む
ガイドラインおよび要求事項を定めています: 方針、 任務と訓練、 墜落防止の
手順、 墜落の危険性の排除または管理、 レスキューの手順、 事故調査、 管理方
法の有効性の評価。
2.製品を適切に使用するためには、 フルボディハーネスを正しく装着する必
要があります。 ユーザーは、 正しいサイズを選択し、 フルボディハーネスを常に
適切に装着できるように教育を受けている必要があります。
3.ハーネスの適切な装着およびサイズ選択については、 メーカーの取扱説明
書に従う必要があり、 特に次の点に注意する必要があります: バックルが正し
く連結されていること、 レッグループおよびショルダーストラップが常に適切
に調節されていること、 チェストストラップが胸部の中心にく ること、 墜落した
際にレッグループが生殖器に干渉しないように適切に調節されていること。
4.ANSI/ASSE Z359.11 規格に適合したフルボディハーネスは、 最大衝撃荷重
を 1800 ポンド (8 kN) 以下に抑える個人用フォールアレストシステムを構成
する他の用具と併せて使用してください。
5.深刻な症状を起こす起立失調 (サスペンショントラウマ等とも呼ばれます)
は、 ハーネスの適切なデザイン、 迅速な救助、 宙吊り状態での荷重を分散す
る用具により抑制することができます。 作業員に意識がある場合、 宙吊り状態
での荷重を分散する用具を使用することにより、 脚にかかっている圧力を開
放し、 血流を良くすることで、 起立失調の発症を遅らせることができます。 アタ
ッチメントポイントを延長するためのランヤード (D リングエクステンション)
は、 支点や支点に取り付けられたコネクターに直接連結するためのものでは
ありません。 墜落時の最大衝撃荷重を 1800 ポンド (8 kN) 以下に抑えるため
に、 エネルギーアブソーバーを使用する必要があります。 D リングエクステン
ションの長さは、 墜落距離およびクリアランスの計算に影響します。
6.墜落時にフルボディハーネスを含むフォールアレストシステムを構成する
用具が伸び、 変形することにより、 墜落停止時のシステム全体の伸長が大き
くなります。 フォールアレストシステムにおいて必要なクリアランスを計算す
るためには、 フルボディハーネス自体の伸び、 コネクターの長さ、 ハーネス装
着時の身体の位置やその他の要素により、 落下距離が長くなることを考慮す
る必要があります。
7.フルボディハーネスのアタッチメントポイントに連結されたランヤードの
アームは、 適任者およびメーカーによって認められていない限り、 その他の
アタッチメントポイント等、 フルボディハーネスを構成するパーツにクリップ
してはいけません。 これは、 Y 字型ランヤードを使用する際に特に重要です。
使用していない側のアームの先端を、 ハーネスのその他のアタッチメントポ
イント等にクリップした状態で墜落した場合、 エネルギーアブソーバーの伸
長が妨げられ、 許容の範囲を超える衝撃荷重がユーザーに加わる危険があ
ります。 使用していないアームの先端をクリップしておくための専用ループ
は、 つまづいたり、 絡まったりする危険を抑えるため、 通常胸部の位置に取り
付けられています。
8.ストラップの先端が余っていると、 機械類に巻き込まれたり、 偶発的に調
節バックルが外れたりする危険があります。 全てのフルボディハーネスは、
ストラップの余った先端を収納するためのリテイナー等を備えている必要
があります。
9.柔軟性のあるループ状のアタッチメントポイントは、 その性質上、 柔軟性
のあるループもしくはカラビナと連結することを推奨します。 メーカーによ
ってその使用が認められていない限り、 スナップフックは使用すべきであり
ません。
このフルボディハーネスの各アタッチメン トポイントの位置および
使用に関する補足情報については、 10-16 に記載されています。
10.背部
使用用途によって他のアタッチメントポイントの使用が認められている場合
を除き、 フォールアレストにおいては、 基本的に背部アタッチメントポイントを
使用してください。 背部アタッチメントポイントは、 レストレインやレスキュー
でも使用できます。 墜落時に背部アタッチメントポイントによって吊り下がっ
た場合、 フルボディハーネスのデザインにより、 荷重はユーザーを支えている
ショルダーストラップおよび大腿部周辺に分散されます。 墜落後、 背部アタッ
チメントポイントにより吊り下がっている場合、 ユーザーの上体はわずかな前
傾姿勢を保ち、 胸部の下が若干圧迫されます。 スライド式もしくは固定式の背
部アタッチメントポイントのいずれかを選択するかについては、 検討を要しま
す。 スライド式背部アタッチメントポイントは、 通常ユーザーの体形に合わせ
た位置調節が容易で、 また墜落後に身体をより真っ直ぐな状態に保ちますが、
フルボディハーネスの伸びは増加します。
11.胸部
背部アタッチメントポイントの使用が適任者により不適切と判断された場合
や、 必ず足から墜落することが想定される場合、 胸部アタッチメントポイント
をフォールアレストの目的で使用することができます。 胸部アタッチメントポ
イントの実用的な使用は、 次のものを含みますが、 これらに限定されません:
スライド式や自動巻取り式のフォールアレスターを使用しての梯子の登下降、
ワークポジショニングおよびロープアクセス。 胸部アタッチメントポイントは、
レストレインやレスキューでも使用できます。
墜落時に胸部アタッチメントポイントによって吊り下がった場合、 フルボディ
ハーネスのデザインにより、 荷重はユーザーを支えているショルダーストラッ
プおよび大腿部周辺に分散されます。
墜落後、 胸部アタッチメントポイントにより吊り下がった場合、 ユーザーの身
体はおおよそ座ったような姿勢となり、 大腿部、 臀部、 背中の下部に荷重が
かかります。
胸部アタッチメントポイントをワークポジショニングに使用する場合、 ユーザ
ーの身体はおおよそ上体が起きた状態となります。
胸部アタッチメントポイントをフォールアレストの目的で使用する場合、 適任
者は使用方法の評価を行い、 必ず足から墜落するように対策をとる必要があ
ります。 許容落下距離を抑えるための対策も必要です。 胸部アタッチメントポ
イントが調節型チェストストラップに取り付けられている場合、 墜落の際や吊
られた際にチェストストラップが上部にスライドし、 ユーザーの首が締めつけ
られる可能性があります。 このような状況が想定される場合、 適任者は固定式
の胸部アタッチメントポイントを採用したフルボディハーネスの選択を検討
する必要があります。
12.腹部
腹部アタッチメントポイントは、 必ず足から墜落することが想定される場合に
スライド式フォールアレスターと連結して梯子の登下降に使用したり、 ワーク
ポジショニングの目的で使用したりすることができます。 腹部アタッチメント
ポイントを使用した場合、 墜落後やワークポジショニングの際、 ユーザーは上
半身が起きて座った姿勢となり、 大腿部と臀部に荷重がかかります。 腹部アタ
ッチメントポイントによって吊り下がった場合、 フルボディハーネスのデザイ
ンにより、 荷重は大腿部周辺にかかります。 また、 骨盤周辺のストラップによ
り、 臀部にも分散されます。
腹部アタッチメントポイントをフォールアレストの目的で使用する場合、 適任
者は使用方法の評価を行い、 必ず足から墜落するように対策をとる必要があ
ります。 許容落下距離を抑えるための対策も必要です。
13.シ ョルダー
ショルダーアタッチメントポイントは、 2つのポイントを合わせて使用する必
要があります。 レスキュー、 下降、 吊り上げ用のアタッチメントポイントとして
使用可能です。 ショルダーアタッチメントポイントは、 フォールアレストの目的
では使用できません。 ショルダーアタッチメントポイントから吊り下がる場合、
左右のショルダーストラップの間隔を維持するために、 スプレッダーを併用す
ることを推奨します。
14.腰部および後部
腰部および後部アタッチメントポイントは、 レストレインの目的でのみ使用で
きます。 腰部および後部アタッチメントポイントは、 フォールアレストの目的で
は使用できません。 どのような状況においても、 腰部および後部アタッチメン
トポイントをレストレイン以外の用途に使用できません。 腰部および後部アタ
ッチメントポイントは、 ユーザーのウェストから受ける小さな荷重にのみ対応
します。 ユーザーの全体重を支える使用はできません。
15.臀部
臀部アタッチメントポイントは、 ワークポジショニング専用で、 2つのポイント
を合わせて使用する必要があります。 臀部アタッチメントポイントは、 フォール
アレストの目的では使用できません。 臀部アタッチメントポイントは、 ツリーケ
ア、 電設工事、 型枠 ・ 鉄筋工事等におけるワークポジショニングの目的で多く
使用されます。 使用していないフォールアレスト用ランヤードのアームの先端
を、 臀部アタッチメントポイントにクリップすることについては注意が必要で
す (その他のアタッチメントポイントについても同様)。 つまづく危険や、 Y 字
型のランヤードの場合には、 墜落の際にエネルギーアブソーバーの伸長が妨
げられ、 許容の範囲を超える衝撃荷重がユーザーに加わる危険があります。
16.作業用シート
作業用シートを取り付けるためのアタッチメントポイントは、 ワークポジショ
ニング専用で、 2つのポイントを合わせて使用する必要があります。 作業用シ
ートを取り付けるためのアタッチメントポイントは、 墜落を止める目的では使
用できません。 作業用シートを取り付けるためのアタッチメントポイントは、
2つのポイントに作業用シートを連結し、 ユーザーが座ることができるため、
吊り下がった状態で長時間作業する場合に多く使用されます。 例として、 ビル
の窓ガラス清掃作業での使用が挙げられます。
ユーザーによる用具の点検、 メンテナンスおよび保管
個人用フォールアレストシステムを使用するユーザーは、 用具の点検、 メン
テナンスおよび保管について、 少なく ともメーカーの取扱説明書に定められ
た要求事項を守る必要があります。 ユーザーが所属する組織は、 メーカーの
取扱説明書を保管し、 全てのユーザーがいつでも参照できるようにしなく て
はなりません。 墜落防止計画の管理に関する最低要件を定める ANSI/ASSE
Z359.2 規格における、 ユーザーによる用具の点検、 メンテナンスおよび保管
に関する内容をご参照ください。
1.メーカーの取扱説明書に定められた点検についての要求事項に加え、 毎回
使用前にユーザーによる用具の点検が必要です。 またユーザー以外の適任者
により、 一年以内の間隔で次の項目の点検が必要です:
- マーキングが欠落したり、 判読不能になっていないこと
- 用具の形状、 装着感や機能に影響を与えるパーツの欠損がないこと
- 金属パーツに欠陥や損傷を示す形跡 (ひび割れ、 尖った角、 変形、 腐食、 化学
物質や熱による損傷、 改造や改変、 過度の摩耗) がないこと
- ストラップやロープに欠陥や損傷を示す形跡 (すり切れ、 アイスプライスの
ほどけ、 ほつれ、 キンク、 ノッ ト、 ねじれ、 破損または引き延ばされた編み目、 過
度の伸び、 汚れや摩耗、 化学物質による損傷、 変質、 過度の潤滑または不足、
経年劣化) がないこと
2.ユーザーが所属する組織は、 用具の点検基準を定める必要があります。 この
点検基準は、 ANSI 規格もしくはメーカーの定める要求事項と同等、 もしくはそ
れ以上に厳格である必要があります。
3.点検によって用具の欠陥、 損傷、 メンテナンスの不足が見つかった場合、 そ
の用具は廃棄するか、 再使用する前に用具のメーカーや代理者により適切な
メンテナンスが行われる必要があります。
メンテナンスおよび保管
1.用具のメンテナンスおよび保管は、 ユーザーが所属する組織によりメーカ
ーの取扱説明書に従って行われなければなりません。 使用状況によって生じ
る個別の問題については、 メーカーに問い合わせてください。
2.メンテナンスが必要もしくは予定されている用具については、 「 使用不可」 と
表示した上で隔離する必要があります。
3.周囲の環境 (例: 気温、 光、 紫外線、 湿気、 油、 化学物質およびその蒸気等) か
ら損傷を受けないように用具を保管しなければなりません。
C735110C (071215)
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