動作原理
センサでは、さまざまな波長で SAC 値や色度を長期間安定して測定できるようにするために 2 つの
LED
を使用しています。表 2
LED の光の強度は通常、 温度とともに変化します。センサでは、 さまざまな波長の補正係数を使用し
て、測定値を計算します。吸光度は、次の式で計算されます。
A = -log
T
10
T = I / I
0
ここで、
T =
透過率 (%)
I =
現在の光の強度
I
=
超純水での基本的な光の強度
0
A =
吸収 (AU ( 吸光度単位 ))
モデルに基づいて、 センサは LED1 の波長の SAC (Spectral Absorption Coefficient: スペクトル吸収係
数) を出力します。LED1 の波長と吸収は、下付き文字 SAC
LED2 の波長は 740 nm です。溶液中の粒子での光の散乱は、 濁度として確認されます。センサでは、
LED1 から放出される波長の吸収測定の濁度補正に 740 nm の吸光度 (A
各波長の SAC は、次の式で計算されます。
SAC
= (A
– A
XXX
xxx
740
ここで、
d =
センサの光路長 (mm)
SAC =
スペクトル吸収係数 (1/m)
パラメーター
単位
SAC 436
1/m
設置
複合的な危険。本書のこのセクションに記載されている作業は、 必ず資格のある要員が行う必要があり
ます。
設置ガイドライン
注 : 海水で使用する前に、プローブの筐体がチタン製であることを確認してください。
• 海水で、ステンレススチール製プローブやその他腐食が発生する媒体 (酸、アルカリ、塩素系化合
物など) を使用しないでください。プローブは速やかに洗浄してください。
• 臭素、フッ化水素酸、温度の高い酸で、チタン製プローブを使用しないでください。プローブがフ
ッ化水素や温度の高い酸に触れた場合は、速やかにプローブを洗浄してください。
• プローブのシールは NBR (ニトリルブタジエンゴム) 製です。測定媒体がプローブの構成部品に損
傷を起こさないことを確認してください。
• ケーブルは交換しないでください。ケーブルが損傷した場合は、メーカーにお問合せください。
• ケーブルを高温部の近くに配線しないよう注意してください。ケーブル上に重いものを置かない
よう注意してください。
• 光路に異物がないことを確認してください。
4
一部のアプリケーションでは、指定された波長での SAC のスケールを行うための係数を入力す
る必要があります。
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日本語
に、センサの種類に基づいて適用できるパラメーターを示します。
) * 1000 / d
表 2 SAC パラメーター
4
LED 1 (nm)
係数
—
436
および A
xxx
LED 2 (nm)
適合規格
740
DIN EN ISO 7887:2011_method B
注 意
でラベルが付けられます。
xxx
) を使用します。LED1 の
740