4. スクエアドライブキャリアーと新しいスクエアドライブの
穴にピンを挿入します。
5. 先に取り外したネジ(図1、品目2)を使って、反力プレー
トをトルクマルチプライヤーに再び取り付けます。
10.0 アプリケーション情報
10.1 トルクマルチプライヤーの反力
1. トルクマルチプライヤーの反力は、以下に記載する標準的
な方法によって吸収できます。
2. まず、用途に応じたトルクツールのサイズと種類を検討し
ます。必要な最大トルクとともに、スペースの制限がある
かを調べます。ツールは、最低でも緩めトルクの1.5倍まで
耐えられるものを選択してください。注意:損傷したり錆
びたりしている締結部品は、緩める際により大きな初期ト
ルクが必要となる場合があります。このような場合には、
締め付けトルクの2倍以上のトルク能力を確保してくださ
い。たとえば、締め付けトルクが1,500 ft-lbsのスタッド
が錆びている場合には、少なくとも3,000 ft-lbsの緩めト
ルクに対応できるツールを選択します。
3. たわみを最小限に抑えるため、しっかりした反力支持点を
選びます。反力をどの点で支持するのかを決定します(
例:フランジや、場合によっては隣接するボルトなど)。
注意:この支持点は、トルク締めに使用するツールからの
反力に耐えられなければなりません。たとえば、3,200 ft-
lbsのトルクマルチプライヤーを使用する場合、支持点が回
転中心に近い(図5)と、反力は6,400 lbsになります。こ
れに対して、支持点を反力プレート/バーの先端に移動す
ると、反力は2,400 lbsとなります。反力支持点は、反力が
増加しないようにするため、トルク出力の回転円に対して
接線方向にします(図6、図7)。
4. 出力トルクの回転は、曲げモーメントを減少させることに
よって、純粋な回転を維持してください。曲げモーメント
はトルクを効率的に減少させ、ツールとソケットの応力
を増加させます。ツールの出力位置と締結部品の間の距離
は、できる限り短くします(図6)。
5. ルクの反力をできる限り遠くの支持点で受けるようにする
ことで、ツールの寿命を延ばし、作業環境の安全性を高め
ることができます(図5)。
10.2 回転角度測定機能
一部のトルクマルチメーターには、回転角度測定機能が付いて
います。この機能を使うと、締結部品を実際に回転させた角度
値を正確に測定することができます。トルクと回転角度を使っ
た締結部品の締め付け方法では、用途に応じて、締結部品の予
備締めの際のトルク値と、追加の回転角度を決める必要があり
ます。回転角度を使った締め付け方法が適用される場合、これ
らの値は、対象となる装置の技術部門から入手します。
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