RADシステムでの使用
CAPTOは、セルフブレーキディセンダーと組み
合わせて、RAD(Rapid Ascent/Descent)シス
テムを構築することができます。RADシステム
は、メカニカルアドバンテージを追加するも
ので、重い荷物や大きなテールウェイトを伴
う登りや、登りと下りの切り替えを効率的に
行う短い登りにおすすめです。
RADシステムを構築するには、まずセルフブレ
ーキディセンダーの取り付けと機能テストか
ら始めます。CAPTOサイドプレートを開き、デ
ィセンダーとアンカーの間のワーキングライ
ン上に置きます。ディセンダーのロープテー
ルをCAPTOプーリーの周りに、レーザーマーク
に従って通します。これにより、クライマー
が操作した場合、3:1のメカニカルアドバン
テージが生まれます。
CAPTO サイドプレートを閉じ、機器の機能テ
ストを行います。ランヤードやフットループ
など、必要に応じてCAPTOベケットに追加装備
を取り付けます。CAPTOをアンカーに向けて押
し、CAPTOプーリーから出るロープの尾を引き
ながら、フットループでステップアップする
ことで、上方に進みます。
下降は、前述のCAPTOを使ったダウンクライミ
ング、またはCAPTOをワーキングラインから外
し、セルフブレーキディセンダーの操作で行
うことができます。
ロープシステムで昇降する際は、必ずメイン
とバックアップの2本のロープをセットで使用
してください。本機器は、あくまでもロープ
上での進行手段として使用するものであり、
落下防止システムで機能することを意図した
ものではありません。
プーリーとして使用する
CAPTOプーリーの主な機能は、メカニカルアド
バンテージシステムを構築するための補助と
なります。また、CAPTOベケットをプーリーの
取り付け部に使用することで、単体のプーリ
ーとしても使用することができます。プーリ
ーの取り付け方法と向きについては、関連す
るイラストを参照してください。
CAPTOプーリーの強度規格は、ベケットをプー
リーの取り付け部に使用した場合のみです。
もし、CAPTOロープグラブをベケットではな
く、プーリーの取り付け部分として使用する
場合は、プーリーのMBSは適用されません。
また、CAPTOロープグラブは、過負荷の場合
(例えば、プーリーやベケットに4kN以上の
力がかかった場合)、ロープ上で滑るように
設計されているため、この構成ではプーリー
にかかる力の大きさが制限されます。CAPTO
とその構成部品を安全に使用するために、
ロープグラブをストッパーノットで塞いだ
り、ロープ上で滑らないようにしたりしな
いでください。
アクセサリーループアタッチ
メント
CAPTOには、アクセサリーコードループやソ
フトシャックルを取り付けることができる
中空カム軸(直径3.96mm)が付いています。
アクセサリーループは、メカニカルアドバン
テージシステムをリセットするためのコネク
ターを取り付け、ハーネス、ギアループ、機
器ラックにCAPTOを収納するために使用する
ことができます。生命維持や耐荷重、定格
のあるアタッチメントポイントとは考えな
いでください。
アクセサリーループの長さは、カムの裏側を
通ってカムが開いたままにならないように、
十分に小さくしておくことが重要です。使
用時には、アクセサリーループがカムの中
に引き込まれないように監視してください。
アクセサリーループの大きさに関わらず、カ
ムやサイドプレートの機能に支障をきたす可
能性があります。アクセサリーループを付
けたままサイドプレートを閉めないでくださ
い。アクセサリーループは自己責任で装着
してください。
7. 機器記録
cmcpro.com で入手可能な PPE 検査手順およ
び用紙、またはこのセクションで提供される
サンプル表を使用して、詳細な定期検査の結
果を記録します。関連情報には、タイプ、モ
デル、メーカーの連絡先、シリアル番号また
は個別番号、問題点、コメント、検査官の名
前と署名、製造、購入、最初の使用、次の定
期検査などの主要日付が含まれます。検査に
不合格となった機器は、使用を中止し、それ
に応じたマークを付けるか、あるいは今後の
使用を防ぐために破棄する必要があります。
8. 追加情報
See Section 8.
|
CAPTO USER MANUAL
39