シリンダの停止リングには、 全荷重が設計されています。 た
だし、 シリンダの磨耗を減らすため、 できる限りフルストロ
ーク以下で使用して ください。
5.0 除圧
圧力を完全に除去する前にホースを外した場合、 油圧シリ
ンダ内に圧力が残存することが時々あります。
圧力が残存している場合、 エナパック CT-604モデルカプラ
抽気工具 (エナパック認定の販売店から入手可能)
を使用して、 安全に除圧を行う必要があります。
危険:カプラを緩めて、 油圧を解放しないでくだ
さい。 残存している油圧でカプラが緩まり、 猛烈
な勢いで突然飛び出す恐れがあります。 飛び出
したカプラが作業員を直撃すると、 重傷や死亡事故の原因
となります。
警告:カプラが緩むと高圧オイルが噴出し、 皮
膚を貫通する恐れがあります。 重傷や死亡事
故の原因となります 。
警告:加圧されているカプラのチェックボール
を外すのに、 ハンマーやポンチ (またはその他
の類似品) は絶対に使用しないでください。
高圧オイルが突然噴出して、 重傷や死亡事故
の原因となります。
症状
Cシリンダが前進しない
シリンダが途中までしか前進しない
シリンダが急激に前進する
シリンダの前進が通常よりも遅い
シリンダは前進するが、 圧力が保たれない
シリンダからオイルが漏れている
シリンダが後退しない、 あるいは後退が通常よりも遅い
外部リリーフ弁からオイルが漏れる
6.0 メンテナンス
1.
シリンダには、 必ずエナパックオイルを使用して くださ
い。 その他のオイルを使用すると、 保証契約が無効に
なる場合があります。
2.
シリンダをホースから外しているときは、 ダストキャッ
プを使用してください。 シリンダの寿命を長くするた
めに、 シリンダ全体をきれいな状態に保って ください。
3.
シールのゆがみを防ぐために、 シリンダは立てた状態
で保管して ください。
4.
単動シリンダのみ : 長期間保管する前に、 プランジャ
を完全に前進および後退させてください。 シリンダ
は、 逆さまの状態にして保管してください。 これによ
り、 シリンダの腐食とシールのゆがみを防止できます。
7.0 トラブルシューティング
トラブルシューティングチャートには、 シリンダの一般的な
トラブルおよび考えられる原因を記載しています。 あらゆ
る解決策がトラブルシューティングチャートに含まれいる
わけではありません。 よくある問題点を診断するために役
立てるものと見なして ください。
シリンダの修理は、 必ず訓練を受け、 経験がある油圧技術
者が行って ください。
トラブルシューティングチャート
考えられる原因
ポンプのリリース弁が開いている。
カプラが完全に締め付けられていない。
ポンプのオイルレベルが低い。
ポンプの故障。
シリンダの負荷が大きすぎる。
シリンダのシールからの漏れ。
ポンプのオイルレベルが低い。
カプラが完全に締め付けられていない。
シリンダプランジャの引っかかり。
油圧システムに空気が混入している。
シリンダプランジャーの引っかかり。
接続部分の漏れ。
カプラが完全に締め付けられていない。
ポンプの故障。
ポンプの故障。
接続部分の漏れ。
システムのセッ トアップが不正。
シリンダのシールからの漏れ。
シールが摩損または損傷している。
シリンダ内部が損傷している。
接続が緩んでいる。
ポンプのリリース弁が閉じられている。
カプラが完全に締め付けられていない。
ポンプタンク内のオイルが多すぎる。
ホースが狭くなって、 流れが制限されている。
後退バネ (もしあれば) が破損、 または弱くなっている。
シリンダ内部が損傷している。
カプラが完全に締め付けられていない。
戻りラインの流れが制限されている。
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警告:単動シリンダはスプリングロード式のた
め、 人身事故を防止するために特別な分解
技術が必要です。