6. 位置合わせの終了後、フランジボルトを挿入し、締
めます。すべてのボルトを外した後(ツールのリフ
トフックを挿入しているボルト穴を除く)、手順1
~5の逆でツールを取り外します。
注意:ポンプのレリーズバルブを開き、油
圧が下がったことを確認してからホースや
部品を外してください。
7. ツールをフランジから取り外した後、最後のフラン
ジボルトを残りのボルト穴に挿入し、締めます。
8.0 回転/ねじれ方向のずれ
これは、オンショアのパイプラインにもオフショアの
パイプラインにもよく生じる問題です(図8参照)。
フランジの位置が合っているにもかかわらず、オペレ
ーターが継手周囲の対応する2個のボルト穴にボルトを
挿入できないことは少なくありません。最大能力9トン
[90 kN]のATM-9では、さまざまな方向にフランジを調
節できます。
設置の手順は、1点を除き、前述のとおりです。ATM-9
は、継手周囲の最も都合の良い場所に取り付けてかま
いません。位置ずれは、すべてのボルト穴で同程度に
生じるためです。
8.1 推奨される操作手順は、以下のとおりです。
1. 継手周辺の最も取り付けやすい場所、都合の良い場
所を選び、ツールを取り付けます(セクション7.0の
手順1~5)。
2. こ の 場 合 、 両 方 の フ ラ ン ジ の 位 置 は 合 っ て い ま
すが、回転方向のずれがあるため、ATM-9を使用
し、1組のボルト穴が平行になるまでフランジに力
を加えて調整します(図8のA点参照)。
図8
A
3. A点でボルトをボルト穴に挿入し、ATM-9を外しま
す。これで荷重が挿入したボルトに移ります。
4. 次にATM-9を継手周囲の別の点に取り付け(図9参
照)、挿入したボルトの方向へ押します。すべての
ボルト穴が平行になるまで油圧シリンダーの作業を
続けます(図10参照)。
5. 残りのボルトを挿入したら、ATM-9を外します。
図9
A
図10
場合によっては継手の周囲でずれが移動していくた
め、オペレーターはATM-9を複数の場所に順々に取り
付け、ずれを修正する必要があります。その都度、セ
クション7.0の手順1~7を実行してください。
9.0 ATM-9の分解
• 位置合わせ、継手の作業、ボルト締めがすべて完了
したら(ATM-9を取り付けているボルト穴以外)、
セクション7.0の手順1~5の逆の手順でツールを取り
外します。
• 位置合わせした継手から外す際、構成部品を落とさ
ないように注意してください。これにより人のけが
を防ぎます。
メモ:全部品のリストおよび組み立て図は、ATM-9修
理部品説明書を参照してください。
10.0 点検と調査
• 作業終了後、およびATM-9を再び使用する前に
は、ツールや付属品に欠陥がなく、使用可能であ
ることを確認する必要があります。
• 紛失または損傷した部品がある場合は、ツールを
再び使用する前に、できるだけ早く交換します。
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