1 はじめに
備考
最終更新日: 2017-03-01
本製品をご使用になる際は本書をよくお読みください。
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下記の安全性に関する注意事項に従わないと、負傷したり製品が損傷するおそれがありま
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す。
装着者には、本製品の安全な取扱方法やお手入れ方法を説明してください。
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起動や使用方法、管理方法、または予期せぬ作動や状況が発生した、など、本製品について
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ご質問がある場合には、製造元、またはオットーボックジャパンにご連絡ください。 連絡
先は本書裏面をご覧ください。
本書は安全な場所に保管してください。
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アクソンーバス義肢システムについては、下記の製品説明をご参照ください。
本取扱説明書では、製品の使用方法や取り扱いに関する重要な情報を説明いたします。
2 製品概要
2.1 機能
ミケランジェロハンドは、オットーボック
パーツです。軽量で、自然な人の手に外観が似ています。複雑な動きを再現することができるた
め、装着者の日常の活動をサポートし、最高のリハビリテーション効果を引き出します。
自然な動作パターンを実現するため、ミケランジェロハンドには、2 つの駆動装置が備えられて
います。主要駆動装置は、グリップの動きや握力に関与します。親指の駆動装置により、対立位
モードとラテラルモードの 2 つのグリップモードが円滑に作動します。従って、親指、示指およ
び中指が能動的に作動します。薬指と小指は、動作に伴って受動的に作動します。
2.1.1 リストユニット
ニュートラル ポジションから開始し、4 箇所のロックポジションで約 75 度の掌屈、3 箇所の
ロックポジションで約 45 度の背屈が可能です。外部から力が加えられると掌屈および背屈動作
を行います。
装着状況によってフレキシブルモードとロックモードをご利用いただけます。
フレキシブルモード
フレキシブルモードは、リラックス状態の手関節の自然な動作特性を模倣しています。 フレキシ
ブルモードでは、手や手首関節の身体的動作特性と非常に良く似た動作を行います。
フレキシブルモードを選択するには、咬み合って停止する位置までロック解除レバー(画像参照
2)を押します。ラチェットと咬み合っていなくても、手首関節部分を動かすことはできます。
再度レバーを押すと、手継手は次の嵌合位置で停止し、フレキシブルモードからロックモードに
切り替わります。
ロックモード
ロックモードでは、日々の多様な条件に対応し、必要な動作に合わせて掌屈および背屈を調整す
ることが可能です。ロック解除レバーを、止まらない程度に軽く押すと(画像参照 2)、希望す
る位置に手継手を調整できます。ロック解除レバーを放すと、指定の角度で手関節ユニットが止
まります。
2.2 可能な組み合わせ
本製品はアクソン-バス義肢システムのパーツとのみ組み合わせて使用することができます。
オットーボック社製マイオボックシステムや他社メーカーのパーツと組み合わせて使用すること
はできません。
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アクソン-バス義肢システムの筋電制御グリップ
日本語