5.1.4.1 ヒールの硬さの最適化
立脚相中期の踵接地時および足底接地中の義肢足部の動作は、ヒール
ウェッジを交換することにより、適合できます。義肢足部には、ヒール
ウェッジ3 が同梱されています。
ヒールウェッジの剛性:ヒールウェッジは以下のように色分けされています
(透明=柔らかい、灰色=中程度、黒=硬い) Ottobock社では灰色のヒール
ウェッジから使用開始するよう推奨しています。
1) 義肢足部をわずかに引き離し、既存のヒールウェッジを外します。
2) Ottobockという表示を上向きにして先端が前に向くように、もう片方の
ヒールウェッジを揃えます。
3) ヒールウェッジを義肢足部に挿入します(画像参照 3)。
5.2 オプション:フォームカバーの取り付け
フォームカバーは義肢ソケットと義肢足部の間に設置されます。義肢足部と
膝継手の動作補正のために、長めに切ってください。膝継手を屈曲させる
と、フォームカバー後方が圧迫され、前方が伸長します。フォームカバーの
耐用年数を延ばすためには、わずかにストレッチした状態にしてださい。義
肢足部には、コネクションプレート、コネクションキャップ、またはコネク
ションカバーなどのコネクションパーツがあります。
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必要な材料:脱脂性クリーナー(634A58イソプロピルアルコール)、
636N9接着剤または636W17プラスチック接着剤
1) 義肢のフォームカバーの長さを測定し、許容量を加えます。
下腿義肢:義肢足部が動く際の遠位許容量。
大腿義肢:義肢足部が屈曲する際の膝回転中心近位の許容量および義肢
足部が動く際の遠位許容量。
2) 成形前のフォームカバーを適切な長さに切り、義肢ソケットの近位に装
着します。
3) 義肢の上からフォームカバーを被せます。
4) コネクションツールを、フットシェルまたは義肢足部に配置します。
バージョンによって異なりますが、コネクションツールをフットアダプ
ターの端に取り付けるか、フットアダプターの上に置きます。
5) 義肢に義肢足部を取り付けます。
6) コネクションツールの外側の形状通りにフォームカバー遠位面上に印を
つけてください。
7) 義肢足部を外し、フットシェルからコネクションプレートを取り外しま
す。
8) 脱脂性クリーナーでコネクションプレートをきれいに拭きます。
9) コネクションキャップを、外側形状の印に沿ってフォームカバーの遠位
面に接着します。
10) 接着剤を乾燥させます(約10分。)
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