カタログ番号
SCS30011, SCS30109, SCS30812, SCS31010, SCS31015-0,
SCS31015-L, SCS31015-S, SCS31020-L, SCS31020-S, SCS3142010,
SCS51523, SCS30418
記号の説明
記号の定義については、BD 記号用語集(www.bd.com/symbols-
glossary)を参照してください。
使用方法
本書では V. Mueller 滅菌格納システムの設置、使用、トラブルシューテ
ィング、および保守の方法について説明します。本書に記載されていない
製品については、V. Mueller または最寄りの販売店までお問い合わせく
ださい。
用途
V. Mueller 滅菌格納システムは、滅菌、輸送、および保管時に医療装置を
整理して安全に保つことを目的としています。さまざまな器具セットに対
応するために、これらのシステムには複数のタイプが用意されています。
格納システムは滅菌状態の維持を目的とするものではありません。有効な
FDA 許可済み滅菌梱包と同時に使用して、中の装置の滅菌状態を維持す
るためのものです。
供給方法
V. Mueller の器具は非滅菌状態で梱包されています。使用前に清掃と滅
菌を行ってください。
最初にお使いになる前に
最初にお使いになる前に、すべての再利用可能な部品を点検し、完全に洗
浄してすすいでください。V. Mueller 滅菌格納システムを適切に準備し
ないと、陽極酸化仕上げに悪影響を及ぼす可能性があります。
再処理の制限
再処理の繰り返しがこれらの器具に対して及ぼす影響はわずかです。耐用
期間は通常、器具の使用による磨耗や損傷によって決まります。
警告
格納システムは、取扱説明書に従って使用してください。使用前に、本書
の全セクションを読んでください。本器具を不適切に使用すると、重大な
傷害を引き起こすおそれがあります。また、手入れや保守が不適切な場合
は、患者に使用する前に器具が非滅菌状態となり、患者や医療従事者に重
大な傷害を引き起こすおそれがあります。
一般的な洗浄の注意事項
• アルマイト製品への安全な使用のために推奨されている、適切に希釈し
た酵素 / 中性洗浄液のみを使用してください。強酸性または強アルカ
リ性の洗浄剤を使用すると、格納システムの保護面に回復できない損傷
を与える可能性があります。
• アルコールを使用した手動洗浄や拭き取りを行うことはお勧めしませ
ん。滅菌処理を行う前には洗浄剤を完全に洗い流し、アルマイト加工の
保護面を損なう可能性がある化学残量物をすべて取り除いてください。
• 滅菌格納システムの表面には、研磨洗浄剤、研磨パッド、または金属ブ
ラシを使用しないでください。そうした研磨材を使用すると、滅菌格納
システムのアルマイト処理保護仕上げに回復できない損傷を与える可能
性があります。
• アルマイト製滅菌格納システムは超音波で洗浄しないでください。
処理
• 異なる装置を混合して滅菌する場合は常に、オートクレーブカートで滅
菌格納システムを吸水性のある包装されたアイテムの下に置いてくださ
い。こうすることで、格納システムから包装物に余分な結露が落ちるの
を避けることができます。
• 滅菌格納システムおよび内容物の滅菌は、病院のプロトコルに従って行
ってください。滅菌装置はそれぞれ、設計、性能、特性が異なります。
このため、お使いになる前に、その滅菌装置のサイクルパラメータと滅
菌する器具の種類を必ず確認してください。
• 重い物を持ち上げたり、取り扱ったりする際には、常に安全な方法で行
ってください。
• 各施設で、メーカーの滅菌操作説明書(取扱説明書)を確認し、特定の
施設の条件(蒸気の品質、機器、プロトコルなど)でメーカーと同じ結
果が達成されることを確認します。達成されない場合は、滅菌ラックメ
ーカーと機器メーカーの両方に問い合わせ、原因として考えられること
や対応策を見つけるようにしてください。
ja
注意
この説明書の記載と病院の規則あるいはクリーニング/滅菌用具の説明書
の記載との間に違いや矛盾が見られる場合は、器具のクリーニングや滅菌
を行う前に、病院内の適切な担当者の注意を促し、正しい取扱方法を決定
してください。
意図された用途以外に用いると器具に損傷を与えたり、破損させることに
なります。
使用前に器具を点検して、機能や状態に問題がないことを確認します。意図
される性能が満足に発揮されない場合や器具に損傷がある場合は、使用しな
いでください。
この説明書に記載されているクリーニングと滅菌方法のみが有効なもので
す。
中性(pH 5.5-8.5)の洗剤液のみをご使用ください。
推奨される滅菌サイクルパラメータ
以下の推奨事項には、施設で普段使用しているのとは異なる滅菌温度/露出
パラメータと最大積載量が含まれていることがあります。個々の滅菌装置
の性能はそれぞれ異なるので、生物学的および化学的指数を用いてコンテ
ナに入れた器具の滅菌試験を行い、露出時間を確立し、それぞれの施設に
合わせた個別の滅菌パラメータを確認することが重要です。
滅菌装置のデザインや性能特性はそれぞれ異なります。ご使用前に特定の
滅菌装置のサイクルパラメータをご確認なさることを強くお奨めします。
場合によっては、推奨されるサイクルパラメータが医療施設で使用されて
いる一般的な滅菌サイクルよりも高い範囲を提示することがあります。滅
菌装置と合わせてパラメータを確認することが重要です。希望の数量の器
具を正しく滅菌し乾燥するために、サイクル回数と乾燥時間の調節が必要
なことがあります。
洗浄および処理
滅菌格納システムは、使用する都度、アルマイト製品への使用が推奨さ
れる酸性 / 中性洗浄剤を適切に希釈した液で洗浄してください。中性と
は、pH 7 をいいます。希釈後の pH レベルは、5.5 ~ 8.5 の範囲でなけ
ればなりません。
注意: 強酸性または強アルカリ性の洗浄剤を使用すると、格納システムの
アルマイト加工面に回復できない損傷を与える可能性があります。アルコ
ールを使用した手動洗浄や拭き取りを行うことはお勧めしません。滅菌処
理を行う前には洗浄剤を完全に洗い流し、アルマイト加工の保護面を損な
う可能性がある化学残量物をすべて取り除いてください。アルマイト製滅
菌格納システムは超音波で洗浄しないでください。手術器具は、器具メー
カーの指示に従って再処理してから、滅菌格納システム内に並べてくださ
い。
前処理の手順
滅菌格納システムは、実際に妥当と思われる回数連続使用したら、再処理
することをお勧めします。格納システムは、機関によって決められた輸送
手順で輸送してください。
使用後 2 時間以内前に器具の洗浄を開始します。
器具をすすぐか拭き取って、使用後のひどい汚れをできる限り取り除きま
す。
すべての装置(格納システム)は、洗浄液がすべての表面に行き渡るよう
に、全開状態で処理する必要があります(フラッシュポート、ジョーな
ど)。
手動洗浄
1. 洗浄を開始する前に、必ず前処理手順をすべて実施します。
2. メーカーの指示に従って、温度範囲 27°C ~ 44°C(81°F ~ 111°F)の
水道水を使用して、酵素/中性洗浄液を用意します。
3. 格納システムを開放 / 弛緩状態にし、洗浄液に完全に浸して、少なくと
も 5 分間そのままにします。浸漬を始める際に、すべての可動部を動
かします。
4. 毛先の柔らかいブラシを使用して、格納システムから視認できる汚れを
すべて取り除きます。ブラッシング中に格納システムの可動部分をすべ
て作動させ、ヒンジ、すきま、その他の掃除しづらい部分には特に注意
を払ってください。
注: (血液や混濁で)汚れがひどくなった場合は、洗浄液を変えることを
お勧めします。
5. 格納システムを温度範囲 27°C ~ 44°C(81°F ~ 111°F)の水道水に少
なくとも 30 秒間完全に浸してすすぎ、残っている洗浄剤や汚れを取り
除きます。
6. 清潔なリントフリータオルで格納システムを拭いて乾かします。
7. 各格納システムの清浄度を目視検査します。
8. 視認できる汚れが残っている場合は、清掃手順を繰り返します。
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