7.5 機能と適合具合の確認
ライナー端部の点検
ライナー端部はソケットブリムよりも1-2 cm高くなるようにしてください。
適合時に内ソケットブリムに過剰な圧力がかかる場合は、ソケットを短く切ることができます。
こうすることで圧力をソケット遠位に逃がすことができます。
適合時に断端末端にかかる圧が強すぎる場合は、ソケットを伸展させます。
布製両面テープをプラスチック両面テープに交換する
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Varos
ライナーと義肢ソケットの間の懸垂機能が不十分である場合(モビリティーグ
レードが MOBIS 2 以上の方や断端が短い方によく見られます)、布製両面テープをプラスチック
製両面テープに交換することができます。
プラスチック製両面テープは粘着力が強いためソケットが脱げにくくなります。したがって、最
初は外ソケットシェルの布製両面テープだけをプラスチック製両面テープに交換することをお勧
めします。それでも義肢の懸垂機能が不十分である場合、内ソケットシェルの布製両面テープも
交換してください。
布製両面テープを交換するには、ソケットから剥がして、粘着糊の残りをきれいに拭き取りま
す。ソケットシェルのくぼみにプラスチック製両面テープを貼り付けます。このとき、溝の上下
にプラスチック製両面テープを貼り付けてください。プラスチック製両面テープの向きに注意し
てください(「上」のラベルを確認してください)。
ソケットブリムパッドの研磨
必要に応じてソケットブリムパッドにサンドペーパーをかけます。サンドペーパーをかける際は
ソケットからソケットブリムパッドを外します。ソケットブリムパッドをしっかり保持できるよ
う、壁厚は少なくとも1.5 mm以上を保ってください。
備考
サンドペーパーでざらざらになったソケットブリムパッド表面はソケットルーターの研磨フ
リースで滑らかにする必要があります。
義肢アライメントの注意点
断端を内転位置にしないほうが、ソケットの義肢アライメントには良いことが示されています。
断端は自然な位置にしてください。上部ダイアル近くの点が近位ソケット基準点と考えられま
す。基準点はソケット長軸上にあり、股関節の高さが分かります(ソケットアダプターを介した
ローテーションが取り付けられていない場合)。
ソケットと膝接手の間にはローテーションを取り付けないことをお勧めします。膝軸は、足部の
長軸よりわずかに内側に回旋させます(足の親指と人差し指の間に方けて平行にアライメントし
ます)。
義肢を装着した後に足部先端が外側または内側から遠すぎた場合は、前述の推奨事項に従ってい
たとしても、ソケットが断端に対して誤った位置に取り付けられていること意味します。装着を
やり直してください。
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