4 取扱方法
4.1 組立て準備
肘部品を装着するためには、 あらかじめ上腕イ ンナーソケッ トと発泡樹脂など
によ り支持部を製作しておく必要があり ます。 発泡樹脂製支持部は、 イ ンナー
ソケッ トに固定されている必要があり ます。
肘部品を取付ける前に、 16Y27が内側または外側に取付けられていることを
確認してくださ い。 どち ら側が適当かはユーザーの活動度にもよ り ますが、 オッ
トーボッ クでは内側装着を推奨しています
(図2、 矢印)。
4.2 組立て
1) 長さ と位置決めのため、 すべての部品(リス トユニッ トと手先具を含む)を発
泡樹脂の支持部に取付けてくださ い(図2)。
2) 片側切断の場合、 親指の遠位末端と肘軸、 肘軸と断端末間の距離が義手
の長さの決定要素となり ます(図3、 点線)。 両側切断の場合、 義手の機能を
損なわない長さ にすることを優先してくださ い。 長さが決まったら、 ユーザー
が義手を自由に操作できることを確認します。
3) 発泡樹脂の支持部および前腕ソケッ トを短く することで、 長さの微調整をす
ることができます。 その際には、 前腕ソケッ トの直径が変わってしまわないこ
とが重要です(セクシ ョ ン3を参照)。
4) 発泡樹脂支持部にラミネーシ ョ ンリ ングの位置の印をつけてください。 義
手の長さが決まったら、 発泡樹脂支持部から肘継手を取外してくださ い。
5) 肘継手のラミネーシ ョ ンリ ングを緩めてくださ い(図4)(ラミネーシ ョ ンリ ングが
シリ コ ーン ・ グリ ースに触れないよう にしてくださ い)。 ライ トパテを使用し、 ラミ
ネーシ ョ ンリ ングの内側輪郭を発泡樹脂支持部に形作ってくださ い。 このこと
によ り、 ラミネーシ ョ ンリ ングを正確な位置に固定することができます(図5)。
6) で製作したラミネーシ ョ ンリ ングの内側輪郭形状と発泡樹脂支持部にPVA
バッグを被せ、 遠位端で結んでください。 ラミネーシ ョ ンリ ングの油を除去
し、 発泡樹脂支持部に被せたPVAバッグの上に取付けてください(図6)。 発
泡樹脂支持部およびラミネーシ ョ ンリ ングの上からアウターソケッ トをラミ
ネー トしてくださ い。
7) ラミネーシ ョ ンが硬化した後、 ラミネーシ ョ ンリ ングにある 4 つの固定穴を開
けなおし、 その 4 つの固定穴を使用し、 肘継手をアウターソケッ トに固定し
てくださ い(図 7 、 矢印)。
8) 再度、 リス トユニッ トおよび手先具を肘継手に一時的に取付け、 義手の長
さを確認してください。 必要に応じ、 前腕ソケッ トをカ ッ トしてください。 そ
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