状況
完全に伸展した状態で踵接地がで
きない。
5.2.3.2 立脚相抵抗の設定
備考
調整バルブは膝継手の正面カバー下にあります。
立脚相の抵抗は、荷重下で膝継手を曲げる際の抵抗にも影響します。立脚相の抵抗を利用して、
椅子に座ったり、階段を一歩ずつ降りたり、坂道を下ることができます。
バルブ
立脚相バルブ
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必要な工具と材料:
710H10=2x3 調整用レンチ
► 立脚相抵抗の調整を行います(画像参照 14)。さまざまな状況に応じて立脚相の抵抗を調節
してください(座る、階段を降りる、坂道を下る、など)
状況
立脚相の抵抗が強すぎる。
立脚相の抵抗が弱すぎる。
5.3 トラブルシューティング
膝継手が遊脚相に切り替わらない。
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装着者が遊脚相を開始することができない。 膝継手がロックして動かない、または、つま先
離れしない。
1) バッテリーの充電量を確認し、必要であれば充電を行ってください。
2) 立脚中期に義足に充分な負荷がかかっていることを確認してください。
3) 義足のアライメントをチェックしてください。ソケットが充分に屈曲することを確認してく
ださい。
4) 膝継手を工場出荷時の状態に戻してください(105 ページ参照)。
5) 試歩行を行ってください。
膝継手が立脚相に切り替わりらない。
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立脚相の抵抗が効かない。 膝継手が遊脚相から立脚相に切り替わらない。
1) 膝継手が通常モードであることを確認してください。
2) 膝継手を工場出荷時の状態に戻してください(105 ページ参照)。
3) 試歩行を行ってください。
膝継手の遊脚相への切り替わりが早すぎる。
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立位でつま先に体重がかかっている時に意図せず遊脚に切り替わる、または、歩行時に遊脚
相への移行が早すぎる。
1) 義足のスタティックアライメントを確認してください。足部底屈位の設定が適正か確認して
ください。
2) 膝継手を工場出荷時の状態に戻してください(105 ページ参照)。
3) 試歩行を行ってください。
5.3.1 工場出荷時設定に戻す
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義足のアライメントが完了したら、膝継手の充電器を用意してください。
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この時、装着者には義足を外してもらいます。
1) 膝継手からバッテリーを取外します(107 ページ参照)。
2) 膝継手の正面カバーを閉じます。
3) 負荷をかけず伸展した状態の義足をベース部分に置きます。
対策
抵抗を少なくしてください。
記号
(S)
対策
抵抗を弱めます。
抵抗を強めます。
設定
伸展バルブを左(マイナス)方向
に回します。
工場出荷時設定(抵抗)
最大
調整
立脚相バルブを左(マイナス)方
向に回します。
立脚相バルブを右(プラス)方向
に回します。
105