1) 両足を均等な幅に開きます。
2) 座る動作中は両足に均等に荷重をかけて、必要に応じてひじ掛けを使用し
3) 臀部を椅子の背の方向に持って行き、上体はやや前方に傾けてください。
7.3.4 座位
座位、すなわち大腿部が水平に近く脚に荷重がかかっていない場合、屈
曲・伸展方向とも膝継手の抵抗が低く切り替わります。
座っている間に義肢に適切な荷重がかかっていないと、この間、下肢が伸展
したままになります。下肢がほぼ水平になるため、屈曲抵抗は自動的に低く
なり、自然に下肢が折れて下がります。
7.3.5 立ち上がる
座っているときの抵抗値が低い場合は、義肢が立ち上がる動作をサポートします。
こうすると、座位から立位になると抵抗値が大きくなります。
完全に立ち上がったら、自動的に高い抵抗値が設定されます。
備考
調整用ソフトウェアを使って直感的立脚機能を無効した場合、立ち上がる際のサポートはあり
ません。
1) 両足を均等な幅に開きます。
2) 上体はやや前方に傾けてください。
3) ひじ掛けがあれば、使ってください。
4) 両足に均等に荷重をかけ、手で支ながら立ち上がります。
7.3.6 階段を降りる
膝継手により一足一段や二足一段での階段歩行が可能です。
階段を一足一段で交互に降りる
一足一段での階段歩行は、充分に練習して、注意して行ってください。膝継
手が正しく切り替わり、足底を適切に接地させた場合にのみ、ロール
オーバーがコントロールされます。一連の動作が滑らかに行われるために
も、連続動作である必要があります。
1) 片方の手は手すりにつかまってください。
2) 義肢側の脚を段に置きます。足部が半分ほど階段の縁から飛び出るように
3) 階段の縁からロールオーバーします。
4) もう片方の足を次の段に置きます。
てください。
こうすることで、踵方向に体重が移動するため、膝継手が「座位の抵抗」
に切り替わります。そのため座っている間も安定します。
足部を接地してください。
→ こうすることで安全にロールオーバーすることができます。
→ 抵抗が高い状態で、ゆっくりと同じペースで屈曲させます。
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