3.2 毎回の走行の前に
お買い上げいただいた自転車は、 製造中および製造後、 BMW正規デ ィー
ラーの最終点検において、 繰り返し検査されています。 しかし、 輸送中に
自転車の機能が変化したり、 待ち時間の間に第三者が自転車に変更を加
える可能性も考えられるので、 毎回の走行の前には以下の点検を実施して
いただく必要があります。
1. フロントおよびリアホイールのク イ ック リ リースまたはボルト、 シートポ
ス ト、 その他の部品がしっかり と固定されていますか?
2. 前後ともに、 タイヤの状態が良好で、 空気圧は十分ですか? 指で点検
して ください。 詳しくは、 「タイヤ」 の章をご覧ください。
3. ホイールを自由に回し、 回転を点検して ください。 また、 デ ィ スクブ レ
ーキ付きホイールのタイヤまたはリムとフレームの間のスペースも 点
検して ください。 ホイールが片側に寄っていたり、 ハブが壊れてい た
り、 スポークに損傷があると、 回転がおかしく なる可能性があります。
JP
詳しくは、 「タイヤ」 の章をご覧ください。
4. 停止中にハンドブレーキを握り、 ブレーキをテス トして ください。 ハンド
ブレーキがハンドルバーと交差してはなりません! ブレーキフルード
が漏れていてはなりません。 ライ ニングの硬さも点検して ください。
詳しくは、 「制動装置」 の章をご覧ください。
5. 自転車を地面から少しジャンプさせて ください。 ガタガタするかどうか
点検します。 必要に応じて、 ベアリングや、 ナッ トとのジョイントを点検
して ください。
6. 路上で乗る場合は、 該当する国の法規定にしたがって自転車を装備す
る必要があります。 いずれにせよ、 視界が不十分な状態や、 暗く なった
状態で、 ライ トやリフレク ターなしで走ることは非常に危険です。 他のロ
ードユーザーから見えなかったり、 気づかれるのが遅く なりすぎるから
です。 路上を走るときは、 必ず認可を受けた灯火類が必要です。 暗く な
ったら、 ライ トを点灯して ください。
336
以上のポイントの1つでも適合しないものがあったら、 自転車に乗ら
ないでください。 不良な自転車は、 大事故の原因となる可能性があ
り ます。 ご不明な点やご質問がある場合は、 お近く のBMW正規デ
ィー ラーにご連絡ください。
定期的に自転車を点検し、 摩耗、 傷、 ねじれ、 褪色、 亀裂の兆候がな
いか探して ください。 耐用年数を超えた部品は、 突然、 不具合を起こ
す可能性があります。 定期的にBMW正規デ ィーラーに自転車を持
ち込み、 必要に応じて問題の部品の交換を依頼して ください。
通常のメンテナンス
3.3
自転車は、 最小限の定期点検に加え、 定期メンテナンスも必要です。 メン
テ ナンス作業の間隔は、 使用頻度、 使用条件の他、 車両タイプ(クルーズ
自 転車、 レース用自転車、 マウンテンバイ ク)によっても異なります。 本書
335Sページのメンテナンス/修理カレンダーをご覧ください。
警告:販売店がこ う したプロセスを実施することを推奨します。 メン
テナンス間隔は、 あくまで通常の使用条件での数値を考慮に入れた
ものです。 マウンテンバイ クの場合は、 激しい使用により、 間隔が短
く なります。
3.4 サドルの調整
サドルの高さを調整するには、 自転車に乗る人の脚の内側の長さ(足首
より 下も含む)を測って、 距離を計算します。 長さを出すには、 0.885の係
数を乗じます。 この長さは、 サドル上面の中央部から、 ペダルア クスルのボ
ルト の中央部までの長さです。 サドルの高さを調整するには、 シートポス
トを フレームに固定するクランプを使用します。