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8.2.1 LEDディスプレイ
MCSEセーフティバルブに24Vが供給されている場合、 LEDは一時的に点滅します。
通常の非作動状態 (排気) は :
• RUN : 点灯
• IN 1, IN 2, OUT, ERR: オフ
通常作動運転状態 (加圧) は :
• RUN, IN 1, IN 2, OUT: 点灯
• ERR: オフ
以下の表は、 LEDディスプレイに対応する機能の概要を示しています。
色
表示方法
LED
緑
常時点灯
RUN
緑
オフ
IN 1
緑
常時点灯
IN 1
緑
高速点滅
IN 1
緑
低速点滅
IN 1
緑
オフ
IN 2
緑
常時点灯
IN 2
緑
高速点滅
IN 2
緑
低速点滅
IN 2
緑
オフ
Out
緑
常時点灯
Out
緑
低速点滅
Out
赤
オフ
ERR
赤
低速点滅
「異常発生時の信号シーケンス」 参照
ERR
赤
フラッシュ点滅
「異常発生時の信号シーケンス」 参照
ERR
8.2.2. ソフトスタート
MCSE安全弁が作動すると、 作動ラインが加圧されます。 「 ソフトスタート機能」 を使用する
こ とで、 出力圧力が入力圧力の約50%に達するまでの時間を変更するこ とができます。 そ
のためには、 「 ソフトスタート機能」 (P.2 参照)の調整ネジを回す必要があります。
調整ねじを時計方向に回すと、 出力圧力が入力圧力の約50%に達するまでの時間が長く
なります。 調整ネジを反時計方向に回すと時間が短くなります。 ソフトスタートを全開にす
るこ とにより、 不要であればソフトスタート機能を無効にするこ とも可能です。
注: 時間間隔は、 現在充填されているシステムのボリ ュームに直接影響を受けます。 入力
圧の50%に達するまでの時間は、 容積が大きいシステムでは、 容積が小さいシステムより
も長くなります。
9. お手入れとメンテナンス
溶剤や強い洗浄剤で洗う と破損するこ とがあります !
溶剤や強い洗浄剤で洗浄すると製品が破損するこ とがあります。 このような製品に対す
るバルブ材の耐薬品性は保証されていません。 溶剤や強い洗浄剤を使用すると、 製品
の表面、 ラベル、 シールが破損します。
f 溶剤や強い洗浄剤がバルブに触れないようにしてく ださい。
高圧 ・ 高温での洗浄による製品の破損
製品を高圧や高温で洗浄すると、 製品が破損します。
f 製品を高圧および/または高温で洗浄しないでく ださい。
MCSE安全弁には特別なお手入れは必要ありません。 バルブを清掃する場合は、 以下の
点に注意してく ださい。
・ 清掃中に湿気がMCSE安全弁に入らないように、 プラグ接続用の全てのシールとプラ
グがしっかり とはまっているこ とを確認してく ださい。
・ MCSE安全弁の清掃は、 わずかに湿らせた布のみを使用してください。 これには、 水の
みを使用し、 必要に応じて中性洗剤を使用してく ださい。
稼働中のシステムでの作業中に負傷する危険 !
システムが動いている状態での作業は、 大きな怪我をする可能性があります。
f システムモードを作業動作が不可能な状態にしてく ださい。 全ての可動機械部品が停止
するまで待ち、 システムのスイッチが入らないように保護してく ださい。
通常運転では、 MCSE安全弁はメンテナンスフリーです。 ただし、 適切な機能を確保する
ために、 MCSE安全弁は少なく とも月に1回は作動させる必要があります。
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®
機能
MCSE安全弁は準備完了
安全入力1/P非作動
安全入力1/P作動
同期時間超過
第2入力S22が開いていない
安全入力2/M非作動
安全入力2/M作動
同期時間超過
第2入力S12が開いていない
MCSE安全弁は非動作状態、 作動サインは排気中
MCSE安全弁は動作状態
MCSE安全弁はスタートシグナルX2のシグナル待ち
エラーなし
注記
警告
. All Rights Reserved.
MCSE安全弁のシールは、 過酷な使用環境条件下では、 より早く劣化する可能性がありま
す。 損傷したシールは、 シールの一部がハウジングの隙間から目に見えるように突き出て
いるこ とによって認識するこ とができます。 シール不良は空気圧漏れにつながります。
・ 定期的にシールが完全な状態であるこ とを確認してく ださい。
・ シールに欠陥がある場合は、 直ちにMCSE安全弁を交換してく ださい。
・ 全てのプラグコネクターがしっかり と取り付けられているか、 定期的に点検してくださ
い。
・ ご使用の環境条件に応じてメンテナンス間隔を設定し、 システムに依存するメンテナ
ンス計画に組み込んでく ださい。
・ システム固有のメンテナンス間隔を守ってく ださい。
メンテナンスが必要な場合は、 MCSE安全弁全体を交換するこ とをお勧めします。 これは、
バルブ全体のライフサイクル値を確保する唯一の方法です。
注: メンテナンス間隔を決定する責任は機械の作業者にあります。
10. 取外 ・ 交換
圧力や電圧がかかっている状態で取り外すと、 怪我をする危険性があります !
システムコンポーネントの制御不能な動き !
f MCSE安全弁を取り外す際に、 システムに圧力や電圧がかかっていないこ とを確認
してく ださい。
取外中の汚染 !
取外中には、 MCSE安全弁からグリースや潤滑油ば漏れるこ とがあります。
f 取外中に、 潤滑油やグリースで環境が汚染されていないこ とを確認してく ださい。
MCSEを取外す
MCSEを取外す
1. 安全入力1/2に信号を入力して、 MCSE安全バルブを停止させ、 出口接続2の出口ライ
ンを排気します。
2. 24VDC 電源をオフにします。
3. 接続されているプラグを取り外します。
4. 供給圧力を遮断し、 供給ラインを排気します。
5. 空気圧ラインを取り外します。
6. 取付タイプに応じてバルブ固定ねじを外します。
これにより、 取外しが完了します。
MCSEを交換する
1. 上記のようにMCSE安全弁を分解します。
2. 「組み立て」 の章に記載されているように、 新しいMCSE安全弁を組み立てます。
11. トラブルシューティ ング
バルブを分解すると怪我をする危険性があります !
バルブを分解する際に、 プレテンションがかかったスプリングが突然抜けてしまう こ とがあります。
f バルブを絶対に分解しないでく ださい。
f 無断で修理をおこなわないでく ださい。
• 不具合が発生した場合は、 該当するシステム部品の接続、 動作電圧、 使用圧力を確認し
てく ださい。
不具合に関するその他のヘルプは、 以下の表に記載されています。
動作不良
考えられる原因
操作圧力が低すぎる
圧力/流量レベルに達しないも
しくは徐々に低下する
チューブから漏れ
出力2に出力圧力がなく、 LED
表示が通常表示と異なる場合
制御不良
(以下参照)
デバイスに電圧が供給されて
RUN LED が消灯
いない
LED IN 1, IN 2 がオフ
対応する安全入力に信号がない 安全入力の配線と制御を確認してく ださい
同期時間外の信号IN1,IN2
IN 1, IN 2 LEDsが高速に点滅
の制御
OUT LED がゆっく り点滅
X2にスタート信号がない
ERR LED が点滅
デバイスにエラーが発生
MCSE シリーズ取扱説明書
警告
注記
警告
対処方法
操作圧力を上げる
チューブ径の確認
チューブとチューブの接続を点検
LEDを使ったトラブルシューティ ング表示 (
通常状態 : RUN, IN1, IN2 OUTが点灯、 ERR
は消灯)
指示にしたがってデバイスに電圧を供給
IN1, IN2の信号シーケンスを確認
スタート信号の配線と制御を確認
フラッシュコードを使用して故障番号を確立
し、 「 故障発生時の信号シーケンス」 に従って
トラブルシューティ ングを実行
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