•
'低温探知'
この測定機能では、 測定範囲内の低い温度のみを熱画像として表示します。この低い温度以外の範囲は、
実画像としてグレースケールで表示され、色付きの対象物が間違って温度に関連付けられるのを防止し
ます(例:絶縁不良の探索の際の青い窓枠) 。上ボタンと下ボタンでスケールを調整してください。これ
により、表示された温度範囲を熱画像として拡張または縮小します。本測定機器は、さらに最低温度と
最高温度も測定し、スケールの両端にそれを表示します。
'手動'
•
熱画像で強い温度偏差が測定されると(例:ヒートブリッジ検査の際の高温の対象物としてのラジエー
ター) 、使用可能な色が最高温度と最低温度の間で非常に多くの温度値に分散してしまいます。これに
よって、微妙な温度差を詳細に表示できなくなるおそれがあります。検査する温度範囲の詳細な表示を
実現するには、次のようにしてください。モード '手動' に切り替えると、最高温度または最低温度を
設定できます。これにより、検査目的に応じた、微妙な差異を確認したい温度範囲を決定することがで
きます。設定 '目盛のリセット' により、スケールは赤外線センサーの視野内の測定値に自動で再調整
されます。
7.5
メインメニュー
メインメニューに移動するには、まず、測定機能の呼び出しボタンFunc を押します。続いて、右機能ボタ
ンを押します。
7.5.1
'測定'
•
'放射率数値'
もっとも一般的ないくつかの母材については、保存されている放射率から選択できます。簡単に探すこ
とができるように、値は放射率カタログのグループにまとめられています。メニュー項目 '材料' で、
まず適合するカテゴリーを選択して、それから適合する母材を選択します。対応する放射率は、その下
の行に表示されます。測定対象物の正確な放射率が分かっていれば、それをメニュー項目 '放射率数値'
で数値として設定することもできます。同一の母材を頻繁に測定する場合、5 つの放射率をお気に入り
として保存して、一番上のバー(1...5 の番号)からそれらを素早く呼び出すことができます。
•
'反射温度'
このパラメーターの設定により、特に放射率の低い母材(=高い反射)での測定結果を改善することが
できます。多くの状況(特に屋内)において、反射温度は周囲温度に該当します。強反射する対象物の近
くにおいて、温度偏差の大きい対象物が測定に影響を与える可能性がある場合は、この値を調整してく
ださい。
7.5.2
'表示'
•
'中心'
このポイントは熱画像の中央に表示され、測定された温度値をこの箇所に表示します。
•
'ホットスポット' : 'オン' ⁄ 'オフ'
熱画像の最も高温のポイント(=測定ピクセル)は、熱画像の中に赤い十字線でマークされます。これ
により、危険箇所を簡単に探すことができます(例:制御キャビネット内の接触端子の緩み) 。できる限
り正確に測定するために、ディスプレイの中央(85 × 64 px)に測定対象物を合わせてください。このよ
うにして、この測定対象物の該当する温度値が一緒に表示されます。
•
'コールドスポット' : 'オン' ⁄ 'オフ'
熱画像の最も低温のポイント(=測定ピクセル)は、熱画像の中に青い十字線でマークされます。これに
より、危険箇所を簡単に探すことができます(例:窓の漏れ箇所) 。できる限り正確に測定するために、
ディスプレイの中央(85 × 64 px)に測定対象物を合わせてください。
'カラースケール' : 'オン' ⁄ 'オフ'
•
このメニュー項目で、色スケールを有効または無効にすることができます。
•
'平均温度' : 'オン' ⁄ 'オフ'
平均温度は、熱画像の左上に表示されます(熱画像内のすべての測定値を平均した温度) 。これにより、
反射温度の特定が容易になります。
7.5.3
'ツール'
'言語'
•
このメニュー項目では、表示用の言語を選択できます。
•
'ユニット / 単位'
このメニュー項目では、温度表示の単位を '°C' と '-' で切り替えることができます(日本以外) 。
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日本語
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