装着者に、義肢調整の効果について説明してください。
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試歩行の際には、装着者のニーズと能力に合わせて最適な歩行ができるよう、義足のアラインメ
ントと抵抗値の調整を行ってください。
装着者は、集中的に訓練を行って、義足の安全な使用方法を習得する必要があります。
以下のサブセクションでは、適合の際に実施できる調整について説明します。
下記の一覧表は、サブセクションの概要です。
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工場出荷時設定の確認
•
屈曲抵抗の設定
•
伸展抵抗の設定
•
立脚相抵抗の設定
•
立脚相の抵抗閾値の設定
調整方法は、同梱のクイックスタートガイドに図示しています。
5.5.1 カバーを開ける
>
必要な工具
マイナスドライバー
1) 屈曲抵抗および伸展抵抗のカバーを開けます(画像参照 11)。
2) 立脚相抵抗のカバーを開けます(画像参照 12)。
5.5.2 工場出荷時設定の確認
機能
屈曲抵抗
伸展抵抗
立脚相抵抗
立脚相の抵抗閾値
>
必要な工具
710H10=2x3 調整用トルクレンチ
1) 設定が工場出荷時設定と一致することを確認してください(表を参照のこと)。
2) ずれが生じた場合には、調整用トルクを使用して工場出荷時設定に戻してください。
5.5.3 屈曲抵抗の設定
機能
屈曲抵抗
>
必要な工具
710H10=2x3 調整用トルクレンチ
► 注意! 歩行速度が遅い場合でも、足部を適切にスウィングさせる必要があります。
調整用トルクレンチを使用して屈曲抵抗を調節すると、装着者の歩行速度によって足部が過
度に大きく振れることがなくなります。
5.5.4 伸展抵抗の設定
機能
伸展抵抗
調整方法
調整バルブ「F」
(画像参照 13)
調整バルブ「E」
(画像参照 14)
調整リング「S」
(画像参照 15)
調整リング「!」
(画像参照 16)
調整方法
調整バルブ「F」
(画像参照 13)
調整方法
調整バルブ「E」
(画像参照 14)
工場出荷時設定
停止「–」
停止「–」
停止「+」
バンパーに遊びがない状
態、プレストレス
調整
右に回す「+」
左に回す「-」
調整
右に回す「+」
左に回す「-」
説明
最小抵抗値
最小抵抗値
最大抵抗値
低閾値
(低い負荷で立脚相抵抗
に達する)
説明
抵抗が増す
抵抗が減る
説明
抵抗が増す
抵抗が減る
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