8.2.7 坂を下る
最初の一歩で、既に斜面に合わせて足部が調整されます。これによりつま先
を下げながら踵接地をすることが可能になり、足底全面を接地させて踏み返
しすることができます。膝継手で歩行する場合、足部先端を下げる動作が制
限されます。
義肢足部が斜面に設置した後、斜面では膝継手に屈曲抵抗をかけることはで
きませんが、踵接地の間は屈曲できる状態にしておく必要があります。これ
により義肢が歩行中の動作を認識します。
8.2.8 後ろ向き歩行
後ろ向きに歩くと、立脚相から足部を底屈させることができます。つま先が
突然下がると、足関節継手は背屈方向のニュートラルポジションになりま
す。
8.2.9 坂を上がる
最初の一歩では、斜面に合わせて足部が調整されているため、踵または足部
の中心から歩行することで踏み返しを行うことができます。このとき、下肢
を斜面に対してほぼ垂直にして、足部の全面を接地させる必要があります。
急勾配などでつま先を急角度にして歩行する時は、足部が背屈して体を安定
させることができます。
8.2.10 斜面で立つ
斜面で立つのは、平地で立つのと変わりはありません。下肢が垂直になる
と、足部が背屈して安定します。つま先を下げるためには踵に荷重をかけま
す(下方向に立つ場合など)。
立位で斜面を下り続けるためには、以下の動作を行ってください。
•
•
斜面で立っている間はリリーフ機能を使用できます(401 ページ参照)。
ヒールのある靴を履くと、下肢が垂直にならない場合があるため、歩行でき
る斜面角度が制限されます。
400
義肢側から歩き始めてください。
義肢で慎重に踏み返し動作を行ってください。
反対側が踵接地する前に体の重心を下げるために、義肢足部が背屈しま
す。