15. ミシン頭部の清掃
注意
ミシンの不意の起動による事故を防ぐため、電源を切ってから行ってください。
1
2) フィルターに溜まった布屑は定期的に除去してください。
清掃の目安としてはオイル循環確認窓への油の噴き上げ量が少なくなった時です。ミシン起動時に一瞬でも油の噴
き上げが見られなくなった場合は必ず布屑除去を行ってください。
油の噴き上げがなくなったままミシンを駆動し続けますと給油パイプ内に布屑が詰り、最終的には給油
できなくなってしまいます。その場合は、パイプ内の全面清掃となりますので十分注意してください。
差動あり頭部
4
2
6
差動なし頭部
5
1) ルーパー周辺の布屑は溜まる前に必ず除去してくだ
さい。
ルーパーカバー 1 を開き、溜まった布屑をピンセッ
ト等で取り除きます。
3) フィルターの清掃は差動あり頭部と差動なし頭部で
異なります。
作業開始前には必ず油を抜いてください。
[ 差動あり頭部の場合 ]
ドライバー 2 でねじ 4 本を外し、オイルタンク 3
を外します。
3
フィルター 4 の上の布屑を取り除きます。 フィルター
4 は取り外し可能ですので、同時にオイルタンク 3
内の布屑も除去してください。完了後は再度ねじ 4
本で固定します。
[ 差動なし頭部の場合 ]
シリンダー横カバー 5 を取り外し、止めねじ 6 6
本を外します。
ミシン内部にフィルター 7 が見えますので付着した
布屑をピンセットで取り除いてください。完了後は
シリンダー横カバー 5 を固定します。
※
この作業は、
4 のパーツ No.40067058(+40067056) と
7 のパーツ No.40098071(+EA9500B0000)
が装着されたミシンが対象となります。装着されて
いないミシンへの装着も可能です。
7
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ルーパー周辺の布屑を溜まったまま放置する
とミシン内部への布屑侵入を促進させること
になります。
そうなりますと、給油ポンプのフィルターが
早く目詰りを起こし、給油不良に繋がります。
最終的には各部の異常摩耗や焼き付き事故の
原因となりますので十分注意してください。