1) 両足を均等な幅に開きます。
2) 上体はやや前方に傾けてください。
3) ひじ掛けがあれば、使ってください。
4) 両足に均等に荷重をかけながら、手で支えて立ち上がります。
8.1.7 階段を交互に上る
備考
この機能を使用するためには、調整用ソフトで設定する必要があります。また、コックピット
アプリを使って作動させることもできます(515 ページ参照)。
膝継手は受動的に作動します。すなわち、膝継手が動作を誘導する訳ではあ
りませんが、階段を一歩ずつ昇ることも可能です。
この動作は充分に練習して、注意して行ってください。
1) 義肢を伸ばして床から持ち上げます。
2) 義肢が床から離れたら、股関節を後ろに少し伸ばし、その後素早く曲げま
3) 膝継手が充分に屈曲すると伸展抵抗が増すため、再び膝が伸びるまでに
4) 足部を次の段に置いてください。
5) 手を健側に置くと楽になります。
6) 膝継手を伸展位にしてください。膝継手を完全に伸展させると初期位置に
7) この状態から次の段に上ったり、あるいは通常歩行をすることができま
8.1.8 障害物の乗り越え
備考
この機能を使用するためには、調整用ソフトで設定する必要があります。また、コックピット
アプリを使って作動させることもできます(515 ページ参照)。
す。この際、ソケットの適合がしっかりしていること、また、ある程度、
断端の筋力が必要となります。
→ この動き(ホイップ動作)により、膝継手が自動的に動作を認識して
屈曲抵抗を最少に設定するため、膝が大きく曲がります。
備考:
後ろに人がいないか注意してホイップ動作を行なってくださ
い。
ゆっくりと時間をかけて次の段に足部を置くことができます。
階段の縁から踵が大きくはみ出ることのないよう、階段に足部を置くため
に充分なスペースがあることを確認してください。足部を置くスペースが
不充分な場合、下腿の伸展が早く起こり、脚が後方に倒れてしまいます
この段階の動作では、膝継手の屈曲抵抗が予め最大値に設定されています
(固定されています)。ここからさらに膝継手が屈曲することはなく、伸
展のみが可能です。
ることはありません。
す。側方に支えがあると、ソケット内で断端がねじれるのを防止すること
ができます。
ソケット内にねじれが生じると、皮膚に不快感を与える引
攣れが起こりやすくなります。
ます。
なります。
す。
股関節の伸展筋力が充分でない場合でも、膝折れす
障害物のない壁に手を置くのも一つで
また、支えることでバランスも良くなり
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