8.1.3 短距離を走る(「walk to run」機能)
短い距離を素早く動く際、自動的に以下の設定が変更されて、膝継手が基本
モードの歩行状態から走行体制にシフトします。
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走る際に必要な状態に自動的に切り替わることで、膝継手を素早く前に振り
出してダイナミックに体重をかけることができます。走るのを止めると、変
更された設定がもとの標準値に戻ります。
8.1.4 座る動作
座る動作時は膝継手の抵抗が下がり、左右の膝を均等に曲げて座ることがで
きます。
義肢装具施設では、調整用ソフトを使って、座る際の抵抗を一定か連続して
増加させるかを設定することができます。
1) 両足を均等な幅に開きます。
2) 座る動作中は両足に均等に荷重をかけて、必要に応じてひじ掛けを使用し
3) 臀部を椅子の背の方向に持って行き、上体はやや前方に傾けてください。
備考:コックピットアプリを使って「抵抗(Resistance)」のパラメーターを
変更すると、座る動作時の抵抗値を変えることができます(515 ページ参照)
。
8.1.5 座位
備考
座っている間、膝継手は省エネモードになります。シッティング機能が作動しているかどうか
とは関係なく、省エネモードに切り替わります。
装着者が2秒以上座位を保持すると(大腿部が水平に近づき、足部に負荷がか
からない状態になると)、膝継手の屈曲方向の抵抗値が最小値に変更されま
す。
シッティング機能は義肢製作施設にて設定します。シッティング機能につい
ての詳細は以下を参照してください。
8.1.5.1 シッティング機能
備考
この機能を使用するためには、調整用ソフトで設定する必要があります。また、コックピット
アプリを使って作動させることもできます(515 ページ参照)。
座位では、屈曲方向の抵抗値が低くなり、伸展方向の抵抗値も低くなります。これにより義肢を
スムーズに振ることができます。
8.1.6 立ち上がる
立ち上がる際は抵抗値が増して安定します。
512
遊脚相の屈曲角度が大きくなります
踵接地時のプレフレックス4度を0度に減らします。
てください。