Blackmagic UltraScopeの使用
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Windowsの波形表示でルミナンス、 コンポジッ ト、 またはそれら
両方を同時に表示
波形表示
波形表示は、 多く の放送スタジオで使用されている従来型のコンポジット波形モニターと似ています。 Windowsで
は、 「B/W」 を選択するとルミナンスのみ、 「COMP」 でコンポジッ トのみ、 「BOTH」 を選択するとルミナンスとコンポ
ジットの両方が表示されます。
「B/W」 を押してルミナンスビューを選択すると、 従来型のルミナンス波形モニターのような、 デジタルエンコードされ
た波形が表示されます。 ルミナンスビューは、 イ メージのルマ (明度) レベルを調整する際に非常に便利です。
「GAMUT」 機能をオンにすると、 不正レベルのルマがすべて明るい赤でハイライトされるので、 確認が簡単です。
ルマリミットの設定方法は、 同マニュアルの 「エラーロギング表示」 セクションに記載されています。 従来型のルミナン
ス波形モニターでは、 SDのアナログコンポジット映像しかサポートされていませんでした。 しかし、 UltraScopeのル
ミナンス表示はHD/SDの両方に対応しているため、 HDデジタルビデオフォーマッ トをモニタリングしている場合でも、
ルマレベルを一貫した方法で簡単に調整できます。
コンポジットビューは、 完全デジタルエンコードされた波形表示であり、 従来型の波形モニターに似ているため、
Windowsユーザーにとって見慣れた表示形式です。 コンポジッ トビューでは、 従来とまったく同じ方法でコンポジッ ト
波形を使用できるため、 カラーバーなどのテスト信号を非常に簡単に使用できます。 コンポジッ トビューはHDに対応
しているため、 HDで作業を行っている場合でも、 従来のやり方で一貫性のある映像調整が可能です。
Windowsコンピューターで 「BOTH」 が選択されている場合は、 ツインビューにコンポジッ ト波形とルミナンス波形が
並んで表示されます。 ツインビューは、 ビデオレベルの調整やカラーコレクションを行う際に非常に便利です。 ベクトル
スコープでは、 映像内のどのオブジェクトに色があるのかを確認することはできません。 ベクトルスコープで表示できる
のは、 イ メージ全体の中に何の色があるかであり、 どのオブジェクトに色があるのかではありません。 カレーコレクショ
ンを行う際は、 イ メージから特定の部分を探し出し、 色を取り除いてニュートラルな状態にする必要がある場合があり
ます。 コンポジッ ト波形は、 ルミナンス信号にクロマを加えたものを表示します。
ツインビューを選択することで、 ルミナンス波形とコンポジッ ト波形に共通する部分を簡単に識別でき、 その部分に色
があるかどうか分かります。 映像内の特定の部分が白黒の中間色である場合は、 クロマがないため、 その部分は両方
の波形で同じように表示されます。 ツインビューでは、 波形を見ながら、 様々なオブジェクトのカラーレベルやクロマ
を調整できます。 これで、 ビデオイ メージの特定のオブジェクトがカラーであるか白黒であるかが確認できます。 波形
表示を使用すれば、 テクニカルでクリエイティブな判断が可能です。
波形表示にズームインした状態で、 「COMP」 と 「B/W」 を切り替えると、 イ メージの同じ部分をズームインしたまま確
認できます。