Blackmagic UltraScopeの使用
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ヒストグラム表示の 「LOGGING」 ボタンを選択すると、 エラーロギ
ング表示に切り替わります。
エラーロギング表示
エラーロギングは、 ビデオとオーディオのエラーの記録であり、 ビデオの再生時や自動操作に不可欠です。 ログされる
エラーには、 カラー、 明度、 オーディオのしきい値レベルや、 ビデオ信号の損失、 ビデオフォーマッ トの変更、 オー
ディオサイレンスなどがあります。 エラーがログされる条件をパラメーターで設定したら、 エラーロギングの開始/停
止、 ログのファイルへの保存、 ログの消去などが選択できます。 これらの機能は、 エラーロギング表示にあるボタンや、
エラーロギング ・ プルダウンメニューで選択できます。
エラーはタイ ムコードおよび時刻と合わせて記録されるため、 後で簡単に見つけられます。 タイ ムコードが記録されな
かった場合でも、 エラーが記録された時刻を参考にエラーを探し出すことができます。 コンピューターの時計には誤差
が生じることがあるため、 お使いのコンピューターの日付/時刻設定を確認して、 コンピューターの時計をインターネッ
トのタイ ム ・ サーバーと同期させ、 正確な時刻がロギングされるよう設定してください。
Full Screenビューでは、 ヒストグラム表示とエラーロギング表示はUltraScopeインター フェースの同じ部分に表示
されます。 ヒストグラム表示の下にある 「LOGGING」 ボタンを選択すると、 エラーロギング表示に切り替わります。
エラーロギング表示の下にある 「HISTOGRAM」 ボタンを選択すると、 ヒストグラム表示に戻ります。 UltraScopeア
プリケーションを終了させて再起動すると、 ヒストグラムまたはエラーロギングのどちらか最後に使用した方が表示さ
れます。
2-upビューでは、 ヒストグラム表示とエラーロギング表示を同時に確認できるため、 「LOGGING」 および
「HISTOGRAM」 ボタンはありません。
エラーロギング表示を初めて表示すると、 ディ スプレイは空の状態で、 各列の項目名のみが表示されます。 「START」
ボタンを選択すると、 ロギングが開始されます。 Full Screenビューでは、 ヒストグラム表示に切り替えることができま
すが、 エラーロギングは停止を選択するまで継続されます。
エラーロギングが行われている最中は、 「START」 ボタンではなく 「STOP」 ボタンが表示されます。 「STOP」 ボタンが
選択されている場合は、 再度 「START」 ボタンを選択すると、 新しいエラーが既存のログに追加されます。 エラーロギ
ングが停止している際は、 「SAVE」 を選択してログをCSVファイルに保存するか、 「CLEAR」 を選択してログを消去で
きます。 何のエラーも記録されていない状態では、 「SAVE」 および 「CLEAR」 ボタンは表示されません。 CSVファイル
は、 スプレッドシート/データベース ・ ソフトウェアを含む様々なアプリケーションで分析できます。
デフォルトでは、 エラーロギングには欧州放送連合 (EBU) の定めるEBU-R103スタンダードが使用されます。 このス
タンダードは世界的に広く使用されており、 新しいエラーロギング ・ プロファイル作成のテンプレートに一般的に用い
られます。