ブに差し込まれていることを確認してください。
一部のサスペンション付きのバイクのように、バイクのシートチューブが途中で
切れている場合は、シートチューブの下から指を入れてみます。指の第一関節のあ
たりまで入れたところでシートポストの先端に触れれば、シートポストがフレーム
に差し込まれている長さは十分です(上の「注記」と図5を参照してください)。
警告:上記B.1で解説されているように、シー
トチューブに差し込まれているシートポストの
長さが十分に確保されていないと、走行中にシ
ートポストが破損する可能性があり、コントロ
ールを失って転倒するおそれがあります。
2. サドルの前後位置の調整。バイクの上で最適
なポジションを取れるように、サドルの位置を前後
に調整することができます。最適なライディングポ
ジションを得るために、販売店にサドルのセッティ
ングを依頼し、その調整方法を教えてもらいましょ
う。ご自身でサドルの前後位置を調整する場合は、
クランプ機構がサドルレールの直線部分を挟み、レ
ールの曲がった部分には触れていないことを確認し
てください。また、クランプの留め具は必ず推奨ト
ルク値で締め付けてください(付録Dまたはメーカ
ーの説明書を参照)。
3. サドルの角度の調整。多くの人は水平に取り
付けられたサドルを好みますが、わずかに前上がり
や前下がりにするのが好きなライダーもいます。サ
ドルの角度は販売店で調整することができ、その調
整方法も教えてもらえます。ご自身でサドルの角度
を調整する場合、シートポストのサドルクランプが
1本のボルトで固定されるタイプ(シングルボルト
式サドルクランプ)であれば、まず固定機構のセレ
ーションの噛み合いが外れるまでクランプボルトを
十分に緩めてから、サドルの角度を変えることが重
要です。調整を終えたら、セレーションをしっかり
噛み合わせてから、推奨トルク値でクランプボルトを締め付けてください(付録
Dまたはメーカーの説明書を参照)。
警告:シングルボルト式サドルクランプのサドル角度を調整するときは、毎
回クランプの合わせ面のセレーションが摩耗していないことを確認してくだ
さい。クランプのセレーションが摩耗していると、走行中にサドルが動いて
しまう可能性があり、コントロールを失って転倒するおそれがあります。
留め具はつねに適正なトルク値で締め付けてください。締め付けが強すぎると
ボルトが延びたり変形したりすることがあります。また、締め付けが弱すぎると部
品が動いてしまったり、金属疲労を起こしたりすることがあります。これらはいず
れもボルトの突然の折損につながる可能性があり、コントロールを失って転倒する
おそれがあります。
注記:サスペンションシートポストを装備しているバイクでは、サスペンション
機構の定期的な保守またはメンテナンスを必要とする場合があります。サスペン
ションシートポストの推奨定期点検時期については、販売店にお問い合わせくだ
さい。
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